更新時研修参加者レポート:研修から見える、ナニーに向いている人の特徴7選
私はポピンズ歴8年目になる現役ナニーです。
久しぶりに広尾にあるポピンズ本社に伺い、ナニー更新時研修を受講しました。普段はアプリでお仕事を受けたり、報告したりできるため、本社に足を運ぶのは実に5年ぶりです。
ポピンズのナニーのお仕事は基本的に1年更新です。1年に1度、更新月には更新時研修を受け、最新ルールや安全遵守事項を確認し、また気持ち新たにお世話に出向きます。コロナ以降、オンラインで行われていた更新時研修が5年ぶりに対面研修となり、ベテランのスーパーナニーさんから初めて参加する新人ナニーさんまで現役ナニーが一堂に会する貴重な機会です。気が引き締まる思い半分、楽しみ半分。そんな気持ちで参加しましたが、そこで目にしたのは、単なる“お世話役”ではなく、子どもの未来に向き合い続けるプロとして行動するナニーたちの姿でした。
ナニーを始める前、面接の時に私が共感した「子どもの命と心と未来を守る」という強い理念は、8年経った今も変わらず、研修や現場で活躍するナニーの方々との交流を通して、より明確な姿として見えてきました。
ポピンズ独自の理念である「エデュケア(EduCare)」──教育(Education)と保育(Care)を融合し、子どもの個性や成長に寄り添いながら、その可能性を引き出す考え方は、更新時研修でも、そして現場で活躍するナニー一人ひとりにも一貫して大切にされていました。
そこで今回は、更新時研修から見えてきた「ナニーに向いている人の共通点」を、現役ナニーが現場のリアルな視点からご紹介します。
contents
子どもの気持ちや主体性を大切にする姿勢のある人

更新時研修では「どうしたら保護者様に安心していただけるか?」というテーマのもと、実際のケースを取り上げながらナニー同士意見交換を行いました。安全を第一にする姿勢はもちろんのこと、印象的だったのは、どのナニーも“子どもと関わることが好き”で、その気持ちをただのお世話ではなく、子どもにとって心地よい時間になるよう工夫していたことです。
「このお子さまはどう感じているかな?」
「今、何をやりたいんだろう?」
子どもの気持ちや主体性を大切にする姿勢は参加者全員に共通していました。お子さま一人ひとりが持つ“その子らしさ“やペースを大切にし、人格や主体性を尊重したかかわり方ができることも、ナニーの大切な姿勢の一つです。好きだからこそ丁寧に向き合い、安心して過ごせる環境をつくろうとする。その温度が、言葉以上に伝わってきました。
「子どもが好き」「子どもの未来に寄り添いたい」という想いがある方なら、ポピンズのナニーになることができます。ナニーが向き合うのは、目の前の1人のお子さまです。同じ年齢でも、好奇心の強さ、こだわりのポイント、気持ちの切り替え方、安心できるスピードは全く違います。
だからこそナニーが大事にしたいのは、「自分でやってみたい意欲」にそっと寄り添うこと。無理に促したり、こちらのペースに合わせてもらうのではなく、お子さまが自分の力で一歩を踏み出せるような環境づくりを心がけます。
例えば、
- 「自分でやりたい」という気持ちを尊重して見守る
- うまくいかなかったときは、気持ちを受け止めながら一緒にやり方を考える
- 選択肢を渡して、自分で選ぶ体験を大切にする
といった、小さな積み重ねが“主体性の芽”を育てていきます。その子どもの気質や発達段階を理解し、安心して挑戦できる土台を整えながら、「このお子さまは今、どう感じているのだろう?」を丁寧に想像できる人が、ナニーとして活躍しています。
観察力と想像力がある人
子どもは言葉にならないサインで多くのことを伝えています。ほんの小さな表情の変化、いつもと違う仕草、そうしたサインを読み取り、気持ちを汲み取ろうとする姿勢が信頼につながります。子どもは日々、さまざまなものに興味を向けています。ナニーが来るのを楽しみにしているお子さまも多く、一緒に過ごす時間の中で生まれる「気づき」を「好き」につなげることは、ナニーの大切な使命です。
お子さまが集中して取り組んだことや、ふと目を輝かせた瞬間を見逃さず、「楽しい」に寄り添いながらその興味を未来への学びへと広げていくエデュケア(EduCare)の考え方を大切にしています。
人とのコミュニケーションを大切にできる人
ナニーの仕事は、お子さまだけでなく、ご家庭とのチームワークによって成り立っています。特に、初めてナニーにお子さまを預けるご家庭は、「我が子を預けても本当に大丈夫だろうか?」という大きな不安を抱えています。だからこそナニーが大切にしたいのは、“安心して任せられる存在になること”。
そのために、事前電話と引き継ぎの際の丁寧なヒアリング、丁寧にお子さまとかかわる姿勢、お世話終了時の具体的な報告など、信頼に繋がるコミュニケーションを積み重ねていきます。
ご家族に寄り添いながら、お子さまにとって最適な環境を一緒につくり、安心して任せてもらえる関係を築ける人が、この仕事で活躍しています。
責任感と冷静な判断力がある人
ナニーは“命を預かる仕事”です。特に新生児・乳児・幼児は自分でヘルプサインを出せないため、体調や表情のわずかな変化に気づくセンサーのような観察力がとても重要になります。実際に、窒息・転落・SIDSなどの事故は家庭内で起きており、「少し目を離した一瞬」が大きな事故につながることもあります。
そのため、
- 一歩先の危険を予測する力
- 安全に過ごせる環境づくり
- 万が一の際に冷静に対処できる判断力
は欠かせない大切なスキルです。
とはいえ、「自分に務まるのかな」と不安になる必要はありません。ポピンズナニーサービスが提供している様々な研修では、事故の事例をもとに危険性を学ぶ機会や、最新の安全情報のアップデート、心肺蘇生実習など、実践的な内容が毎年行われています。研修を重ねることで知識が増え、事故を未然に防ぐ力も確実に高まっていきます。
“子どもの安全を守りたい”という思いがある方なら、学びながら成長し、安心してお子さまと向き合うことができます。
ポピンズナニーのお仕事に興味を持たれた方はこちらをご覧ください→
柔軟に対応できる人

ご家庭ごとに生活スタイルや子育ての方針はさまざまです。ナニーがお世話をするのはお子さまですが、ご両親も大切なお客様。それぞれのご家庭の考え方を尊重しながら、臨機応変に対応できることが大切です。
ナニーは、家庭の中で黒子のようにふるまう存在。ご家族の思いを受け止め、プロとして子育てをサポートすることで、信頼関係を築き、より良いお世話の時間を一緒に作っていくことができます。
学ぶ意欲がある人
ポピンズでは「知力8(ちりょくエイト)」という独自の教育理論に基づき、言語・社会性・身体運動・自己受容など、8つの力を育てるお世話を行っています。
「もっと子どもの発達にふさわしいかかわりについて理解を深めたい」「成長を支えたい」という思いがあれば、研修やナニー交流会などを通して実践例から学ぶことができます。
エデュケアの考え方に沿った、プロのナニーだからこそできるお世話を提供し、お子さまの成長を育むお手伝いができるのです。
資格や経験を活かした働き方をしたい人(看護師・保育士・英語・音楽・受験対応 etc.)
ポピンズのナニーは、さまざまな経歴や強みを持つ人が活躍しています。
看護師・保育士などの資格者は、病児・病後児保育にも対応でき、その専門性がオプション料金として反映されます。さらに、自宅での保育だけでなく、ポピンズナーサリースクールにおける保育補助やイベント託児など、集団保育の経験を活かせる場もあります。また、英語力を活かしたバイリンガル対応、音楽・美術・運動指導、家庭教師や受験対策など、得意分野を活かした働き方もできます。これらのスキルや専門性も、オプション料金として評価されます。
一方で、「特別な資格やスキルがない」と感じる方も心配はいりません。料理や掃除など家事が得意な方なら、家事サポートのオプションを通じた活躍もできます。
特別な資格がなくても、「子どもが好き」「子どもの未来に寄り添いたい」という想いがある方なら、ポピンズのナニーとして活躍できます。子どもは一人ひとり違うからこそ、あなたの得意なことが、その子どもにとっての学びや楽しみに変わるかもしれません。
絵本を読むのが好き、工作が得意、外遊びが得意。
どんな小さな“あなたらしさ”も、子どもの成長を支える力になります。
ナニーという仕事は、子どもの未来を守る仕事
更新時研修に参加し、改めて感じたことがあります。
ナニーの仕事は、単に家事や送迎をサポートするお手伝いではありません。
家庭の中で子どもの成長を支え、教育的視点で関わる「専門職」です。
特にポピンズナニーサービスでは、資格の有無に関わらず “お子さまの育ちに丁寧に向き合う姿勢” が尊重され、専門性を身につけることができる環境があります。
それは、私のように看護師資格を活かしたい人はもちろん、未経験からスタートしたナニーが、着実に専門職として成長している姿からも実感しています。
未経験でも安心のサポート体制
「興味はあるけれど、私にできるかな…?」と不安になる方も多いのですが、研修やサポートが充実しているため、一人で抱え込む必要はありません。
実際、更新時研修でもスーパーナニーに直接質問できる機会があり、専門的視点を学ぶことが出来ました。
不安を、成長に変えるサポートがある。
これがポピンズのナニーの魅力です。
あなたの経験が“子どもの未来”になる

子育て経験も、看護師資格も、留学経験も、料理が得意なことも、あなたの人生そのものが、ご家庭を支える力になります。
もし、
「子どもの未来に本気で向き合いたい」
「自分の経験を専門性として活かしたい」
そう感じた方は、ぜひ一度ポピンズでナニーの働き方を覗いてみてください。
ほんの小さな一歩が、誰かの未来を変えるかもしれません。
ポピンズで、あなたらしい「ナニー」の働き方を見つけませんか?ご興味のある方はこちらをご覧ください→

この記事を書いた人
- Naoka
- 看護師、保育士、養護教諭の資格を持つナニーとして活動しています。これまで保育園や小学校、放課後デイサービスなど、さまざまな現場で経験を積んできました。現在ナニーのお仕事をしながら、療育施設にて自閉症スペクトラム症のお子さまたちの支援に取り組んでいます。
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