ポピンズナニーサービスではエデュケアの実践を通して、お子様の「好き」や「やってみたい」を丁寧に受け止め、そこから自然に広がっていく学びの瞬間を大切にしています。
前回の実践例①では、“野球ごっこ”を楽しみながら、「身体運動」「空間構成」「論理数学」「言語」「社会性」「自己受容」などの知力8が育まれる姿をご紹介しました。
今回はその続編として、絵本とごっこ遊びが大好きな、表情豊かで想像力あふれる3歳の女の子との秋の公園遊びのお話です。
contents
絵本から生まれた、小さな冒険のきっかけ
ある秋晴れの日。ナニーが「どんぐりを探しに行かない?」と声をかけると、何度も読んだ『ぐりとぐら』を思い出した女の子は、目をぱっと輝かせます。
「かごいっぱい拾ったら、お砂糖をたっぷり入れて煮ようね!」
もうすっかりお気に入りになったフレーズがすらすら出てくるほど。

こうした“物語とのつながり”は、子どもの想像力と情緒を大きく刺激してくれます。身支度を整え、マンションのコンシェルジュさんに「いってきます!」とご挨拶。「いってらっしゃい!」と優しく送り出していただく経験も、日常の中の社会性を育む大切な瞬間です。公園までは手をつなぎ、安全に気をつけながらゆっくり歩きます。
交通ルールを守ることも、大切な社会性の学びです。
時給2,800円も実現可能!ナニーの仕事ご興味のある方はこちら→
落ち葉とどんぐりが、言葉と思考を育てる
公園につくと、赤や黄色の落ち葉がじゅうたんのように広がっていました。「穴が開いてる!」「はらぺこあおむしが食べたのかなぁ」女の子のつぶやきに、ナニーも「そうね。そうかもしれないわね」と寄り添います。この何気ないキャッチボールが、言語の発達を豊かにします。
やがてどんぐりを見つけると、女の子は夢中で拾い始めます。ビニール袋が少しずつ重くなるにつれて、嬉しそうなお顔。ナニーが「いろんな形があるのねぇ」とつぶやくと、細長いもの、小さくて丸いもの、大きなもの…と自然に仲間分けを始めました。
観察力・思考力・空間構成力が遊びの中で芽生えていきます。
物語が誘う“ごっこ遊び”が、こころを育てる

お砂場に着くと、絵本の世界がそのまま広がります。バケツにどんぐりと砂を入れてまぜまぜ。ナニーが「いい香り。何の香りかしら」と声をかけると、女の子は小さなカップに砂を入れながら、
「ケーキ屋さんです!いらっしゃいませー!」
と元気な声。
いちごケーキ、バナナケーキ……想像の味が次々と生まれ、どんぐりや落ち葉でトッピングまで始まりました。ナニーは落ち葉のお金を持ってお客さん役に。
「いちごのケーキを1つと、バナナのケーキを2つください」「まぁ、おいしい!」
と食べるまねをすると、女の子は全身で喜びを表します。
ごっこ遊びは、言語・社会性・情緒の発達にとても大切。その日、彼女の世界には確かに「ケーキ屋さん」が存在していました。
砂場遊びに見える“知力8”の育ち

一見、ただの砂場遊び。
けれど、実際には──
- 社会性(挨拶・交通ルール・ごっこ遊び)
- 言語(会話、物語とのつながり)
- 自然科学(どんぐりの観察)
- 空間構成(仲間分け、並べる)
- 情緒・創造性(物語の再現・ケーキ屋さん)
- 数の概念、指示行動(何を何個)
- 主体性(遊びの広がり)
など、「知力8」の多面的な学びが内包されています。
しかしナニーがしたのは、ただ絵本を読み、「どんぐりを見つけに行かない?」とそっと水を向け、安全を見守りつつ、時折「いい香りね」「いろんな形があるわね」と短い言葉を添えただけ。
主体は常にお子様。ナニーはお子様の興味を丁寧に受け止め、遊びが自然に広がるように“静かに支える”役割を果たしています。
ナニーのお仕事にご興味を持っていただけた方はぜひこちらをご覧ください→
そばにいる大人の“まなざし”が育む、自己受容
この時間には、知力8の一つである「自己受容」も静かに育っていました。女の子は、砂を混ぜ、飾りつけをし、ケーキ屋さんを開き——そのすべてを、自分の思いのまま自由に楽しみました。その過程で何度かふとこちらを見上げることがありました。
そのたびに、ナニーはそっと微笑み、やさしくうなずくのです。大げさに褒めるのではなく、
「見ているよ」「あなたの世界はとても素敵よ」
と伝えるようなあたたかなまなざし。この“さりげない承認が、幼い心に
「私は私のままでいいんだ」
という自己受容の土台を築きます。大人が手を出しすぎず、でも確かにそばにいてくれる安心感は、お子様の主体性をより豊かにしていくのです。
根拠のあるお世話を、静かに誠実に
ナニーは決して、「この声かけにはこういう狙いがあります」と説明しません。けれど裏側には、しっかりとした根拠があります。お子様の発達を理解し、興味を尊重し、学びを引き出す専門性。
エデュケアという言葉そのものを体現するような、穏やかであたたかく、誠実なお世話です。
その日の帰り道、女の子は「また公園いこうね」「またケーキ屋さんしようね」と何度も嬉しそうに話してくれました。
その笑顔こそ、ナニーの何よりのやりがいなのです。
あなたもお子様の成長を見守るナニーになってみませんか?現在ナニーを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください→

この記事を書いた人
- ポピンズ花子
- 現役のスーパーナニーとして、日々さまざまなお子様とご家庭に寄り添っています。 3人の子どもを育てあげ、子育てがひと段落した頃、「今度は自分の好きなことを仕事にしたい」とナニーの道へ。 より深くお子様と関わるために保育士資格も取得しました。 お子様の笑顔に励まされながら、今日も心をこめてナニーのお仕事に向き合っています。
前の記事
次の記事