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人格形成において最も重要とされる就学前の時期に、子どもたちの人生に良い影響を与えられる大人でありたい

2026.01.22

パート保育士としてWワークで働く私が「スーパーナニー」になった理由

週に1~2日、パートの保育士として保育園で勤務しながら、週に23日はナニーとしてお子様、お母様に寄り添ってくださっているAさん。保育園での学びをナニーの仕事に活かし、ナニーでの学びを保育園で活かす。「とても良いバランスで働けている」と瞳が輝きます。天候やご家庭の状況に合わせた臨機応変で細やかな対応が高い評価を得て、この度スーパーナニーに認定されたAさんのエデュケアへの思いをうかがいました。

かつて保育士さんに助けられたように、働くお母様を支えたい

―保育の仕事を始める前はどのようなお仕事をされていたのですか?

美術大学でデザインを学び、卒業後は電機メーカーに就職しました。マーケティング部や宣伝部で約9年、テレビCM、雑誌宣伝、パッケージ、販促物の制作に携わりました。美容から健康まで幅広い商品を担当し、時には朝まで撮影や編集に立ち会うなど、バリバリ働いていました。

私自身も子どもを保育園に預けながら働いていたのですが、主人のアメリカ留学を機に退職し、渡米しました。息子を現地のプリスクールに通わせていたので、日本とアメリカ両方の保育を経験できたことは育児をする上で大変役立ちました。

―日本で働きながら子育てをされていた当時は、どのようにして仕事と子育てを両立されていたのですか?

産休を約1年とって職場復帰したのですが、毎朝バタバタと用意をして、ベビーカーを押して走りながら保育園へ連れて行き、時には延長保育をお願いすることもありました。出張の際は両親にサポートに来てもらったりしました。

 当時勤めいていた会社はちょうど女性の活躍を応援しようという流れが出始めたところで、職場やプロジェクトメンバーの理解があり、仕事量を調整していただけたことで仕事と子育ての両立ができました。本当に幸運でした。

そして何より大きかったのが保育士さんの存在です。お世話になった保育士さんが本当に素晴らしい方で、初めての母親業で不安な中、その先生が息子を大変可愛がってくださいました。そして、私自身がその先生にとても救われました

アメリカのプリスクールでも素敵な先生がたくさんいらっしゃいました。
中でも園長先生は見慣れない他の国の子どもたちの中に勇敢に立ち向かっていく息子の姿を見て「彼はヒーローよ」って言って下さって。そのときの安心感と先生方への感謝の気持ちが、私が保育の仕事に就くきっかけの一つになっています。

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子育てとは素晴らしい人材育成である

アメリカに行き専業主婦になって、最初は怖いというか不安というか、そうした感情でいっぱいでした。これまでキャリアを積んできたのに、仕事を離れると自分には何もない気がして。でも、子育てにどっぷりと浸かってみると、「子育てとは素晴らしい人材育成だ!」と気がついたのです。

決して子どもだからと安易な態度はせず、子どもの意思を尊重し、ダメなことはきちんと言葉にして理由を説明する。そのように接するうちに息子が自分で「これをしたい」「ここに行きたい」と明確な意思をもって道を切り拓いていくようになりました。その姿を見て、乳幼児期のかかわりの重要性を感じました
下に5歳離れて娘もいますが、長男の育児で学んだことを活かしつつ、性別での違いなども肌で感じることができ、さらに育児、子育ての奥深さを感じました。

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息子の何気ない言葉に背中を押され、保育の世界へ

息子が小学3年生くらいの時でしょうか、「お母さんはどんなおばあちゃんになりたい?」と聞かれたことがありました。「あなたたちを育て上げたらもう十分よ」と答えたところ、「お母さんには子ども達に囲まれて、ニコニコ笑っていて欲しい」と言われまして。その言葉がずっと心に残っていました。

そして息子が中学生にあがり、娘が小学2年生になり少し自分の時間ができた頃、偶然自宅近くの保育園でスタッフ募集があり、資格もなかったのですが、お手伝いをさせていただくことになりました。実はその前に、母の友人のポピンズナニーさんから「ナニーをやってみない?」と声をかけていただいていたのですが、その時は自信もなくてお断りしたのです。ですが、ずっと「ナニー」という職業が頭に残っていて。保育園で経験を積めばいつかチャレンジできるかな、という思いもありました。

―そこから保育士資格を取得されたのですね

保育園で3年ほど経験を積み、保育現場での子どもとの接し方に慣れてきた頃、「やるからには本格的に」と思い、独学で保育士資格を取得しました。

かつて私が保育園の先生に助けられたように、今度は私が働くお母様方を助けたい。そして、人格形成において最も重要とされる就学前の時期に、子どもたちの人生に良い影響を与えられる大人でありたい。そう強く思ったからです。
そして同時にポピンズナニーにも挑戦することしました。 

保育士とナニーのお仕事 それぞれの魅力と違い

現在は週1~2日保育園勤務、週2、3日スーパーナニーとしてお世話に入っています。

保育園でのベテラン保育士さんの対応や、声かけのスキルはナニーの現場でも非常に役立っています。注意の仕方もそうですし、トイレの声掛けのタイミングも年齢などの固定観念ではなく、その時、その子どもに合ったタイミングを見極めていらっしゃる。本当に学ばせていただきました。一方で、集団生活ですので、どうしても一人の先生の考えだけで動くことはできません。保育園では全体を見る目が求められます。

ナニーのお仕事は、マンツーマンでお子様とじっくり向き合えます
「保育園ならこうするけれど、1対1ならこうしてあげたい」という想いを、責任を持って実践できることに大きなやりがいを感じています。集団保育だと「今、抱きしめてよしよししてあげたい」と思っても、保育スタッフの人数だったり全体を見る観点からなかなか 思うようにできません。ナニーのお仕事は落ち着いてお子様に向き合える、そこが良いところですね。

保育園での学びをナニーで活かし、ナニーでの気づきを保育園で活かす。とても良いバランスで働けています。

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お世話中、お子様を「可愛い」と思う気持ちが溢れてきて・・・

―ナニーのお仕事でやりがいを感じるときはどんなときですか?

お子様達が本当に可愛くて、「可愛いなあ」「愛おしいなあ」という気持ちがお世話中に溢れて来ます。こんな仕事って他にありますか?本当に幸せな気持ちをいただけるお仕事です。また、お母様の心のケアができた、と感じる時も嬉しいです。

あるお世話で2、3歳のお子様と生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で疲弊されているお母様のお話をお聞きした際に、「お母様、立派に子育てされていますね。」とお声がけすると、お母様がふっと救われたような表情をされたことがありました。お子様はもちろん、お母様の心を少しでもやわらげて差し上げることができる。「ありがたい」と思っていただける立場にいられることが、本当に幸せだと感じます。

ずっと行かせていただいているお宅ではお子様が私に会うのをすごく楽しみにしてくださっていて、伺うたびに笑顔でジャンプしながら出迎えて下さいます。それを見てお父様お母様も安心されて。ありがたいですよね。

あるお子様には「僕、ナニーさんの名前は忘れちゃうかもしれないけど、この楽しかった時間は忘れないよ」と言われたことがありました。記憶に残らない存在だと思っていましたが、その瞬間の「楽しさ」や「安心」を心に残せたなら、これほど嬉しいことはありません。

仕事の手ごたえというかお気持ちをダイレクトにいただけるのもうれしいですね。前職で言えば売上何%といった数字が成果だったのですが、今はお子様の笑顔や保護者様から「本当に助かりました」「頼んでよかったです」という言葉をダイレクトにいただけます。命をお預かりする本当に責任の大きい仕事なだけに、その分「お役に立てて良かった」と心から思える、うれしい、幸せなひとときです。

ナニーは社会経験や子育て経験が活きる仕事

―前職の経験が活きていると感じることはありますか?

人生に無駄なことはないな、と思います。前職がクリエイティブ職だったので工作が得意で、お子様と一緒に何かを作る時に役立っています。 また、あるお宅へ伺った際、タクシー代のお釣りをお財布からそのままお渡しするのは失礼だと思い、透明な封ができる袋とメモ帳を用意して、明細を書いてその袋に入れてお渡ししました。するととても喜んでいただけました。おつりもさっとお渡しすることもできましたし。そういった気配りや対応力は、社会人経験があったからこそ気づけたことだと思います。

ポピンズには「エデュケア(教育+保育)」という考え方があります。ただ遊ぶだけでなく、遊びの中に教育的な要素や将来を見据えたかかわりを取り入れるというものですが、自身の子育てを振り返って、「私はエデュケアを実践してきたのだな」と気がつきました。

私がポピンズを選んだ理由はこのエデュケアの考え方が自分の信念と重なったからです。もちろん教育を全面に出すわけではなく、子どもたちは純粋に遊びを楽しんでいるのですが、遊びの中にさりげなく教育的視点を織り交ぜていくと実に様々な能力が引き出されていくのです。

 私の子育て経験もナニーの仕事に活きていると感じています。

―今後の目標を教えて下さい

理想としては70代くらいまで、社会と繋がりを持って働いていきたいですね。

今は「スーパーナニー」というタイトルをいただきましたので、まずはこの数年間、現場でしっかりと経験を積み重ねていきたいです。 ゆくゆくは、新生児のお世話など対応できる幅を広げたり、新しく入ってくるナニーさんの育成にも携われたりしたら素敵だなと考えています。

―最後に、これからナニーを目指す方へメッセージをお願いします

ナニーのお仕事は保育士の資格をお持ちの方はもちろん、客室乗務員や秘書、事務や接客、子育て経験も含め、女性のあらゆる仕事や経験が活かせます。中でも私のように保育園でパート勤務をされている方にこそ、ナニーはおすすめの仕事です集団保育では難しかった「一人ひとりのお子様にじっくり向き合う」という保育の原点や素晴らしさを、改めて感じられると思います。

また、ポピンズにはコーディネーターがいて、困った時には相談できる体制が整っています。様々な研修では専門的な知識を深めることができ、ナニー交流会では経験豊富なナニーさんと意見交換ができます。お世話での悩みも、さまざまなアイデアをいただけることで解決でき、お世話の質を深め、幅を広げていくことができます。

とても責任の大きい仕事ですが、一人ですべてを背負わなくて良いという安心感の中で、ご自身の経験や得意なことを活かして、ぜひチャレンジしていただきたいです。

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この記事を書いた人

ナニーメディア編集部
ナニー・ベビーシッターなど保育業界を目指す人のための情報メディア「ナニー メディア」編集部です。

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