ナニーの仕事をより豊かにしてくれる1冊:Nanny’sバイブル 第2弾
より良いお世話を目指し、日々学び続けているポピンズナニーの皆さん。新たな知識を得たいとき、課題解決への糸口を模索するとき、あるいは初心に立ち返りたいとき。そんな時に手に取る1冊があります。ナニーさんから推薦されたとっておきの書籍を「Nanny’sバイブル」と名付けてご紹介するシリーズ。
2回目となる今回は、~お子さまの気持ちを受け止めること、自分で育つ力を信じて見守ること、一緒に過ごす時間を大切にすること~お子さま一人ひとりの心に寄り添うためのヒントが詰まっている3冊をご紹介します。
contents
保育の現場で読み継がれる、児童精神科医の名著 『子どもへのまなざし』

書籍情報
著者:佐々木正美、画:山脇百合子 『子どもへのまなざし』福音館書店、1998年
本の紹介
ナニーさんを対象におすすめの本についてアンケートを実施したところ、著者として最も多く名前が挙がったのが、児童精神科医の佐々木正美先生。長年の臨床経験をもとに、愛情を土台とした育児の大切さを温かな言葉で伝える著作は、保護者や保育・教育に携わる多くの人々から支持されています。
本書で語られるのは、人間としての土台が育まれる乳幼児期の大切さ。この時期に周囲の大人からたっぷりと愛情を注がれ、自分の気持ちや願いを受け止めてもらう経験が、人を信じる力や豊かな感情を育み、その後の健やかな成長につながっていくといいます。「保母さん、幼稚園の先生へ」の章では、子どもに関わる役目として大切にしたい心構えや、保護者との関わり方についても紹介。日々お子さまやご家族に寄り添うナニーさんにとっても、お世話のあり方やお仕事の意義を改めて考えるきっかけとなる一冊です。
ナニー’s推薦コメント
「お子さまの気持ちを受け止め、“安心できる存在”であることの大切さを改めて考えさせていただいた一冊です。特に、言葉にならない不安や甘えを受け止めることが、その後の自己肯定感や心の安定につながるという考え方は、日々のお世話の中でも大切にしております。迷った時には、まずは安心できる存在になれているだろうかと自分自身を振り返るきっかけをいただいております。」
「内容すべてが、子育てに関わる時に心に留めておくべきことだと思っており、時々読み直します。」
自主性を支えるお世話のヒントに 『モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』

書籍情報
相良敦子著『モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』講談社、1985年
本の紹介
子どもが自ら育つ力を信じ、その自主性を尊重しながら成長を支えるモンテッソーリ教育。本書は、日本のモンテッソーリ教育の第一人者である著者が、その考え方や日常生活での実践方法を、豊富な実例とともに分かりやすく紹介する一冊です。
著者は、子どもには自分の手を使って、自分でやってみたいという意欲が備わっているといいます。感覚や運動の発達が著しい「敏感期」や、自ら学ぶ力を身につける過程など、幼児期ならではの成長についても解説。子どもの行動をよく観察し、発達や興味に合わせて環境を整えることの大切さを伝えています。
着替えや食事、お片付けなど、ナニーさんが担う日常のお世話にも、その考え方を生かせる場面があります。お子さまの「自分でやりたい」を見守り、必要なときに手を差し伸べる。そんな関わり方のヒントが詰まっています。
ナニー’s推薦コメント
「子どもにはそれぞれ敏感期が必ずあります。モンテッソーリ教育を学んだ際に最初に読んだのがこの本です。子どもが最も成長する0から6歳時に他児と比べず、個々に合ったお世話を心がけていますが、迷った時はこの本を手に取って読み返すようにしています。」
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一緒に過ごした時間こそ、何よりの宝物 絵本『おもいでいろの ねこ』

書籍情報
『おもいでいろの ねこ』PEIACO 作・絵 / Gakken
本の紹介
しろねこのぬいぐるみ・ミルクは、小さな頃からずっと一緒に過ごしてきたぼうやのことが大好き。ところがある日、ぼうやにプレゼントされた新しいしろくまのぬいぐるみを見て、自分がすっかり古ぼけてしまったことに気づいて-。本書は、ミルクとぼうやの絆を通して、一緒に過ごした時間の尊さを描いた心温まる絵本です。登場人物たちの豊かな表情や、細部まで描き込まれた街の風景など、まるでヨーロッパの古い絵本のような風情ある作画も魅力的。お子さまと一緒に開く時には、登場人物の気持ちに想像をめぐらせたり、お子さまのお気に入りのものについて対話するきっかけになったりするかもしれません。
ナニー’s推薦コメント
「お世話しているお子さまのお宅にあった絵本。感動してしまい、読み聞かせをしているのに泣いてしまいました。そして自分でも購入しました。相手を切なく思う気持ちが可愛くて、おもちゃ屋さんのおじさんの言葉で本当は愛されていた事に気がつくという、心温まる絵本です。人の心の深い感情を大切にしたいと思います。」
お子さまとの時間をさらに豊かなものへ
本を通して新たな気づきを得ることは、いつものお世話を見つめ直すきっかけにもなるはず。これからも「Nanny’sバイブル」では、ナニーの皆さんの学びと、日々のお世話をより豊かにする一冊をご紹介していきます。
この記事を書いた人
- 吉尾 夏紀
- 新聞社(記者職)、広告代理店勤務を経て「もの書き屋 きりんとバオバブ」として独立。 乳幼児3人を育てるシングルマザー。育児における座右の銘は「センス・オブ・ワンダー を探して」。2025年4~9月、国の居宅訪問型保育事業としてポピンズナニーサービスを利用
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