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ノンバーバルコミュニケーションやⅠメッセージが便利!保育で使えるコミュニケーションツールをご紹介

2025.04.28
  • 子育て知識
  • 親子交流

保育を行う上で「保護者とのコミュニケーションて難しいな…」「どうやったらコミュニケーションってうまくいくの?」と悩んだことはあるのではないでしょうか。

そんな時にぜひ活用してほしいのが、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションやⅠメッセージなどのコミュニケーションツールです。保育の仕事では、子どもや保護者、また一緒に働いている職員などの間で、幅広いコミュニケーションが必要です。

今回は、保育におけるコミュニケーションの重要性や知っておくと便利なコミュニケーションツール、また教育ベビーシッター「ポピンズナニー」の相手を思いやる丁寧なコミュニケーションの方法などをご紹介します。

この記事を読んで、ぜひ保育の実践に役立ててくださいね。

保育におけるコミュニケーションの重要性とは?

コミュニケーションは、決して大人同士だけのものではありません。

赤ちゃん同士、小さな子ども同士、また大人と赤ちゃん、子どもとの間でもコミュニケーションは可能であり、大切なことに変わりありません。ここでは、保育に関係するコミュニケーションについて解説します。

子どもとのコミュニケーション

保育において、保育者はただ子どもの世話をするだけではなく、情緒面のサポートをすることも大切な役割です。

子どもに優しく話しかけたり愛情を示したりすることで、子どもは自分が愛されているという自信を持ちます。

保育者の「よくできたね」「あなたのことをいつも見ているから安心してね」という言葉がけや態度に対して、子どもがうなずいたりにっこり笑顔で返すことで、お互いの感情を伝え合うことができます。

また、保育者が子どもを膝にのせて絵本を読んであげたり頭をなでてあげたりして、子どもが安心している様子があれば、これも立派なコミュニケーションです。

保護者とのコミュニケーション

保育者と子どもとのコミュニケーションがしっかりと取れていると、自然と保護者とのコミュニケーションもうまくいくようになってくるものです。

それは、子どもが保育者を信頼していることで「子どもがこんなに慕っている先生なら信頼できるだろう」と保護者は考えるからです。

保護者の話をよく聞き寄り添うことで、保育者への信頼がさらに深まり、家庭で抱えている不安を早い段階で伝えてくれることも多くなります。

コミュニケーションツールを知っておくと便利

コミュニケーションツールは、会話だけではありません。

その一つがノンバーバル、つまり非言語のコミュニケーションです。

非言語を使った方法は先ほどご紹介した、子どもを膝にのせて安心させたり、相手の目を見て表情を読み取ったりすることなどがあります。

また、Iメッセージという会話方法もよく使われるコミュニケーションツールの一つです。

「あなたが連絡してくれて(私は)うれしいわ」と、「私」を主語にして相手に自分の想いを伝えると、優しい印象を持たせることができます。

保育でのノンバーバル(非言語)コミュニケーションの使い方は?

それでは、保育で使えるコミュニケーションツールについて詳しく説明していきましょう。

ノンバーバルコミュニケーションの種類

保育での非言語コミュニケーションの種類について詳しくご説明しましょう。

視線

目を合わせて動作を行うことで、子どもは安心感や親近感を持ってくれます。たとえば、目を合わせてにっこりと笑顔をみせる、目を合わせてお話をするなどです。特に、乳児などまだ会話ができない月齢の子どもとのコミュニケーションには有効でしょう。

スキンシップ

お膝にのせて絵本を読んであげる、子どもと一緒にハグをしたりハイタッチをしたりして喜びを分かち合う、などスキンシップを取ることで感情が伝わりやすくなります。大人同士では、少し躊躇してしまいがちなコミュニケーションも、子どもとなら楽しめるツールとなりますね。

言語的表現

「言語的」なので、言葉というよりもあいづちの仕方や声のトーンなどで相手とのコミュニケーションを深める方法です。

子どもの話をききながら「うんうん、そうなんだ!」と興味を示すあいづちをする、優しい声で話しかけて安心感を持たせる、など言語的表現は、言葉にのせて使うことで有効活用できるコミュニケーションです。

身だしなみ

「身だしなみ」がなぜコミュニケーションなの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

たとえば、清潔感のない薄汚れた服装や汚れた手の相手とコミュニケーションを取りたいなと感じるでしょうか?

やはりその人の印象を左右する身だしなみは、非言語コミュニケーションの一つといえます。

ノンバーバルコミュニケーションが保育で重要な理由

まだ、言葉が完全でない子どもにとっては、非言語でのコミュニケーションは理解しやすいものになります。先生の笑顔やスキンシップ、優しい声などはそれだけで子どもに安心感を与えます。

また、大人が「うれしい」「悲しい」「怒っている」などの感情を表現するときに表情や身振りを加えることで、子どもは言葉で表現している内容を理解しやすくなるのです。

保育でのノンバーバルコミュニケーションの実践方法

大人は、子どもより背が高いので立ったまま話すと威圧感が出てしまいます。

子どもと話すときは、まず子どもの視線の位置までしゃがむことが大切です。

そうすることで目が合い、お互いに表情が読み取りやすくなります。

そこから、笑顔で話をしたりスキンシップを取ったりしながらコミュニケーションをとることで信頼関係を深めていきましょう。

保育でのⅠメッセージの使い方は?

Iメッセージは「私」を主語として相手に想いを伝える方法です。この方法は、相手へ思いやりを持った伝え方として保育では頻繁に使われるコミュニケーションツールです。

またYOUメッセージというツールもあるので、こちらもご紹介しましょう。

YOUメッセージとは?

Iメッセージが「〇〇ちゃんが約束を守ってくれたことが(先生は)嬉しいわ」

という伝え方に対して

YOUメッセージは「(〇〇ちゃんは)約束を守ってえらいわね」

という伝え方になります。

Iメッセージは、相手に自分の想いを伝える優しい印象になりますが、YOUメッセージは、相手より上に立って評価しているような印象になります。

もちろん、YOUメッセージを使うべきシチュエーションもありますが、保育においてはIメッセージを積極的に使う方が、小さなお子様でも受け止めやすく、心を動かす効果があるといわれています。子どもとのコミュニケーションは取りやすくなるでしょう。

Ⅰメッセージが保育で重要な理由

Iメッセージが保育でよく使われる理由は、「うれしい」「悲しい」などの感情がダイレクトに子どもに伝わるからです。

相手の気持ちを理解することは、社会性や協調性を育むためにはとても重要です。

YOUメッセージのように、相手より上に立って評価しているような言葉がけは、子どもを委縮させることがあるため、注意が必要でしょう。

これから言葉の使い方やコミュニケーションを学んでいく子どもに、大人がIメッセージで話しかけることで、子ども自身もIメッセージを使うようになってきます。

Ⅰメッセージの実践方法

ここで、IメッセージとYOUメッセージ、それぞれの使い方をした時の子どもの受け取り方を解説しましょう。

たとえば、子どもが自分で靴下をはこうと頑張っているときに、

Iメッセージで「〇〇ちゃんは自分で靴下をはこうと頑張っているのね、先生はとてもうれしいわ!」とIメッセージで伝えると、子どもは「自分が頑張っている姿を見て、先生が応援してくれている!」と感じて子ども自身もうれしい気持ちになります。

これを、YOUメッセージで「〇〇ちゃんは、靴下をはこうと頑張っているのね、えらいわね!」と先生に言われると、子どもは「△△をすると、褒められる」と感じます。

つまり、「先生に褒められることが、いいことだ」と受け取ってしまうのです。そうなると、子どもは褒められるために行動することが正しいと認識してしまい、他人からの評価を気にするようになってしまいます。

保育は、子ども自身が主体的に行動していることを認めてあげることがとても大切です。

ぜひIメッセージを積極的に使って、「あなたのしていることをしっかり見て、見守っているよ」というメッセージを伝えてあげましょう。

教育ベビーシッター「ポピンズナニー」が大切にしているコミュニケーションをご紹介

保育のプロフェッショナルであるポピンズナニーは、このコミュニケーションツールを活用しています。

ポピンズナニーが実践しているコミュニケーション

ポピンズナニーは、保育を行うご家庭のお子さまとの会話の中で、Iメッセージを使ってコミュニケーションを取る、お子さまの目線に立って笑顔で話しかけるなどのノンバーバルコミュニケーションをしっかりと取り入れています。

また、見た目は言葉以上に第一印象を左右するものです。

ポピンズナニーは、お客様に信頼していただき、安心してお子様をお預けいただくために、清潔感の伝わる身だしなみや丁寧な言葉遣いにも、意識をむけています。

トレードマークの白いエプロンにはピシッとアイロンをかけ、髪はすっきりとまとめ、アクセサリーを外し動きやすいパンツスタイルで訪問する、などプロフェッショナルとしての身だしなみを整えています。

ポピンズナニーがお子様のお手本になれるのはなぜ?

ポピンズナニーへ、保護者様より「子どもの言葉遣いがきれいになりました」「よく笑うようになりました」というコメントをよくいただきます。

それは、Iメッセージや非言語を使ったコミュニケーションが、お子さまにとって心地よいものだからです。

心地よいコミュニケーションをしているポピンズナニーは、お子さまにとって自然と真似をしたいと感じる良いお手本なのでしょう。

まとめ

今回は、保育におけるコミュニケーションについて、詳しくご紹介しました。

ノンバーバルコミュニケーションやIメッセージは、保育はもちろん保護者や職場、ご自身の人間関係全般に活用できるツールです。

ぜひ、一つでも取り入れられそうだと感じたら使ってみてくださいね。

また、ポピンズナニーサービスでは保護者様に安心してお子様をお預けいただくために、身だしなみやコミュニケーションの取り方についても丁寧な研修を行っています。

教育ベビーシッター「ポピンズナニー」にご興味のある方は、ぜひ一緒に働いてみませんか?詳しくはこちらをご覧ください→

この記事を書いた人

五島 由紀子
保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。

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