酷暑の時のお遊びどうする?!お子様が楽しめる室内遊び
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2歳児編
連日気温が高い日々が続き、お外で遊ぶには熱中症が心配です。公園の遊具も50度超えとなり火傷の可能性もある危険な暑さです。気軽に公園に遊びには行けません。
公園遊びが日課になっている2歳児さんがお家の中だけで一日過ごすにはどうしたら良いでしょう⁈
でもちょっと考え方を変えてみてください。
いつも公園に行ったりお散歩したりしている時間を、お家でゆっくりじっくり過ごす時間に出来るのです! もしかしたらお子様の興味を引き出し、新たに好きなこと、夢中になれることを発見出来るチャンスかもしれません!遊びを通してお子様の発達を促すプロであるナニーの視点から、
2歳児の成長と遊びについて考えてみましょう。
2歳児の成長と発達
2歳児は言語能力と運動能力の発達が特にめざましい時期です。思いきり走り回ったり、ジャンプしたりと体が自由に動かせて、行動範囲も広がります。そして集中力もついてきて、絵本の読み聞かせなども集中して楽しめるようになります。
「自分でやりたい!」という自己主張が強くなり、自分の気持ちを押し通そうと「イヤ!」を繰り返すことが多くなります。第一次反抗期と呼ばれる時期です。
2歳児のできる遊び
- 両足で踏み込み、ジャンプができる
- ボールを投げたり、蹴ったりできる
- 片足立ちなどもできるようになる
- 全身のバランス感覚が身につく
- 音楽に合わせて歩いたり、走ったり、止まったりができる
- 積み木を5個くらい積み上げられる
- クレヨンで、まるや線を描くなど、お絵描きを楽しめる
ナニーが提案する具体的なお遊び例
運動遊び
2歳になると身体の軸がしっかりしてきて自分の身体をコントロールできる喜びを感じてきます。
①動物まねっこ遊び
これは文字通り、いろいろな動物のまねをして遊びます。
- 犬、猫→ハイハイ
- ワニ→腹這い歩き
- ペンギン→かかと歩き
- ウサギ、カエル→ジャンプ
- クマ→膝を上げ四つん這い歩き
- キリン→手を伸ばして背伸びして大股歩き
ナニーが全身を使ってお手本を見せます。動物図鑑や絵本を見せてお子様にイメージしてもらうのもいいですね。そしてそれぞれの動物の生息場所を森の中や池など想像力を膨らませて楽しみます。
②ティッシュキャッチ
ティッシュをお子様の頭の上から落とし、落ちてきたティッシュをキャッチするという遊びです。シンプルですが、ティッシュを目で追って、更にキャッチするという様々な要素が入ってます。対象物との距離を測るのに必要な「空間認知能力」や「反応能力」も養えます。
音楽遊び
2歳児は身体全体を動かすのが大好きです。手先も器用になり、身体の使い方も上手になってきます。
手遊びうたをナニーが歌い、リズムに合わせて体を一緒に動かしましょう。
①♪バスごっこ♪
大きなハンドルをしっかり握って、オーバーに動きながら歌いましょう。
導入でバスが出てくる絵本を読むと、お子様のイメージがわきやすいです。
慣れてきたらバスの座席のようにクッションに座って行っても楽しいでしょう。
②♪やまの音楽家♪
お家にある音の出るおもちゃを使用してもよいですが、ナニー手作りの楽器を持参しても楽しいでしょう。
チーズの容器でタンバリン
<用意するもの>
- チーズの容器 1箱
- 折り紙か画用紙
- 鈴 5個
- 糸 15㎝ 5本
- テープ
- キリ
鈴は小さいので、落としてしまったり、無くしてしまったりしないよう、鈴を結んだ糸をテープでしっかり留めましょう。
手先を使ったあそび

2歳になると、それまで手を使ってきた経験と発達段階が重なり、複雑な動きができるようになります。
①シール貼り
<用意するもの>
- 事務用品売り場にあるいろいろな色の丸シール
- 貼り台紙
シール貼りは「観察力」や「注意力」などが育ちます。
シールの大きさは2歳児には直径1.5㎝程度が良いでしょう。
シールを台紙から剥がす事は両方の手を使い、紙を曲げて取るのでお子様にとっては難しい動きです。上手く出来ない時はシールに最初から折り目をつけるなど、さりげなくナニーがサポートします。
②トング遊び
3本指を使ってトングを動かす事で指の筋肉がつき、指を自分の意思通りにコントロールする事ができるようになります。集中力が養え、後に箸や鉛筆を持つ練習にも繋がります。
<用意するもの>
- トング 1つ
- カラーボール 10個程度
- 容器 2つ
トングでボールをつかんで、容器へ入れて遊びます。
上手につかむこと、上手に運ぶことができるでしょうか。
初めて持つトングの持ち手は木製の方が握りやすいでしょう。子どもの手に合わせたミニトング、先の尖っていないものを選びましょう。カラーボールも直径20㎜前後の掴みやすい大きさがおすすめです。カラーボールがない場合はスポンジを小さく切っても良いでしょう。
何でもお口に入れてしまう時期です。ナニーは決して目を離さず見守ることが大切です。
上手に出来るようになったら色別に分けて容器に入れて遊ぶのも楽しいですよ。
どうしてもお家の外に行きたがる場合は?
いつもは外遊びをしてから午睡に入るというお子様も多いと思います。一日中家の中だと不満を感じたり、眠るまで時間がかかったりしてしまいそう…。そんな時はご自宅の周りで短時間だけ過ごすのはいかがでしょう。
しかし、ほんの少しの時間と思っても油断は禁物です。
それは2歳児はイヤイヤ期でもあり「帰りたくなーい!」「お家に入らなーい!」となりやすく、ナニーがお声がけしてもすぐに帰るとは限りません。
注意点としては
- ご自宅の家の前など移動時間を短く
- 気温が最も上がる時間帯(14時前後)は避ける
- 直射日光の当たる場所は避ける
- 日焼け対策は万全に
- 熱中症対策をしっかり行う(短い時間でも水分持参)
私が先日お世話にお伺いしたお宅では、お子様がなかなか眠れなかったので、シャボン玉遊びを提案しました。ご自宅前にちょうど日陰で座る所もあったので、そこで遊びました。シャボン玉は吹くタイプが多いですが、お子様によっては吹くのが難しく、誤飲の心配もあります。スティックタイプのシャボン玉をご用意し、ナニーが見本をお見せします。
スティックシャボン玉は横に振るだけで幾つものシャボン玉が出てきます。2歳8ヶ月のお子様でしたが数回振るうちに上手に出来るようになり
「きれいだねー!」と大興奮!
風の方向によって自分の方へ飛んできたりお空の方へ遠く飛んでいったりして
「楽しいね‼︎」を連発でした。
お遊び時間は15分から30分程でしたがとても良い気分転換になったようです。
その他にも「お家の周りを一周だけ歩こうね」とお約束して数分だけ歩いたり、マンションのロビーをお散歩したりと身体の負担にならないような、短時間で終わる遊びを提案します。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
1歳児よりも出来ることが増え、感情表現も豊かになる2歳児さんには2歳児さんなりのサポートが大切です。お口では「イヤ」と言っても、楽しいことに夢中になると集中して遊べます。ルーティンやルールも守れるようになりますので、遊びの中に取り入れてみるのも良いと思います。
そして何よりも大切なことはお子様の感情や行動に理解を示して、気持ちに寄り添ってあげることです。脳が目覚ましく発達し、言葉も増える大切な時期でもあります。上手にコミュニケーションをとって、楽しい時間を過ごしましょう。
とはいえ、イヤイヤ期に直面して悩んでいらっしゃるお母様も少なくないでしょう。そんなときにはぜひ、ポピンズナニーサービスを利用して少し寛いでくださいね。
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この記事を書いた人

- ハタノケイコ
- 大学にて幼児教育を学び幼稚園教諭ニ種取得。 卒業後は大手百貨店に就職し接客について学ぶ。 児童館での読み聞かせボランティアをきっかけに再び保育の仕事へ。 40代でポピンズに入社し様々な保育現場で仕事をしながら保育士資格取得。 10年の経験と自身の子育てから感じた事を記事に書いて発信中。