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1年生ナニーインタビュー!妊婦ナニーが語る、ナニーの仕事の魅力と子育てとの両立術

2025.09.30

2歳半の男の子を育てながらナニーとして活躍しているFさんは現在、妊娠5ヶ月です。以前は保育園で保育補助の仕事をしていたFさんに保育園では味わえない、ナニーならではのやりがいや、仕事と子育てを両立させる秘訣を伺いました。

伸び伸びと、やりたいことを。ナニーとして願う子どもの未来

―ナニーという仕事を知ったきっかけは何ですか?

 もともと子どもと関わることが好きで、保育士資格の勉強をしながら0歳から2歳までの小規模保育園で保育補助として働いていました。その経験を活かしたいと思って求人を探していたところ、ナニーの仕事を見つけました。保育園では大勢の子どもを見るので、スピードが求められます。それはプロとして大事なことですが、私は子どもと1対1で向き合える、ゆったりとした保育がいいと思っていたので、ナニーの仕事はぴったりでした! ベビーシッターという手もあるな、と思いながらもまったく迷いませんでした。「ナニーの勉強がしたい!」と思い、すぐに応募しました。

―ご自身の子育てと、ナニーとしての仕事、何か共通点や違う点はありますか?

 わが子には、伸び伸びと自分のやりたいことを見つけて、それを実現できる人になってほしいと思っています。子育てとナニーの仕事は似ているようで違うもの。自分の子育てをナニーの仕事に活かしたり、逆にナニーの仕事で得た学びを自分の子育てに活かしたりすることもあります。もちろん我が子は我が子で愛しいですし、定期的にお伺いしているお客様のお子様も、日に日に愛着が湧いてきて、保育園に入園されるため、3月にお世話が終了した時にはさみしくて仕方ありませんでした。

保育士、保育補助の経験が活かせる仕事

―ナニーの仕事のやりがいは何ですか?

 お子様の成長を間近で見守れることに大きな喜びを感じています。私の声かけ一つでニコニコになってくれて、その笑顔を独り占めできるのが本当に嬉しいです。

「丁寧に、献身的に接していただいて本当に助かってます」

「保育記録もいっぱい書いてくださって安心して預けられます」などとお母様からうれしいお声をいただくことも多く、良いご家庭にめぐりあえてよかったな、と日々やりがいを感じています。

保育補助をしていた時の経験を活かして、お子様とは季節の制作をして遊ぶことが多いです。夏にはお子様の足型をペタペタペタと重ねて海藻に見立て、絵本『金魚がにげた』の世界を表現して遊びました。秋はお芋や果物、食べ物の制作をしようかとアイデアは尽きません。

保護者様から「ナニーさんが帰った後も、ずっとつくってくださった工作で遊んでいました」などと聞くと、とてもうれしく、やりがいを感じます。お子様からも保護者の方からも、大切なものをたくさんいただいていると感謝しています。

このように保育現場で働いた経験が生きる仕事です。集団保育と個別保育で迷っている方がいらっしゃるのであれば、ポピンズのナニーならナーサリースクールや学童で集団保育の補助のお仕事もできますし、1対1でお子様やご家庭に寄り添うお仕事もできます。「どちらもできる」という選択肢としておすすめします。

―ナニーの仕事の難しいところはどこでしょうか?

最初にお客様のところへ行くときには慣れない道ですからマップを見ながら、時間に遅れないようにいくのがなかなか大変でした。また、お子様を預けることに不慣れなお母様は不安を感じていらっしゃいます。より細やかにお打ち合わせをするなどの心遣いが必要になります。

ポピンズの研修ではお客様との境界線を守ること、丁寧な言葉遣いと所作を意識することがお客様に安心していただく第一歩だと学びました。親しき中にも礼儀あり、です。

また、ナニーの仕事は、命を預かる責任の重さも伴います。特に乳幼児の場合、乳幼児突然死症候群のリスクなど、常に危険を意識し、お昼寝中にも5分おきの呼吸チェックを欠かさないなど、安全第一で仕事に取り組んでいます。

命を預かる責任感と、1対1で向き合う喜び

―ご自身のお子様と、お預かりしているお子様への愛情は違いますか?

愛情の種類は少し違うかもしれません。我が子には「これは大丈夫だろう」という気持ちがどこかにあり、少し目を離す瞬間もありますが、お預かりしているお子様に対しては、その気持ちは一切ありません。片時も目を離さず、常に危険を意識しています。それがかけがえのない命をお預かりする仕事だと考えているからです。

今、ナニーのお仕事をはじめて1年 2ヶ月ですが、一番最初の仕事は鮮明に覚えています。3歳の男の子のお子様と児童館で遊んでいるところに、息子の保育園から「熱が出ました。すぐに迎えに来てください」と電話がかかってきてしまって。熱が出て、息子は可哀想なんですけど、今は仕事に集中だ、と割り切って。実家の母に電話して「私は今仕事で行けないからお母さん、代わりに行って」と頼み込みました。母には本当に助けられています。

それだけで終わればよかったんですけど、その日、お預かりしていたお子様が児童館で木馬に乗って遊んでいたところ、眠くなってきたのか急にうとうとして、おでこをコツンとぶつけてしまい、赤くなってしまいました。初仕事の日にお怪我をさせてしまった、と頭が真っ白になりました。すぐに児童館の方に保冷剤をお借りして、冷やしながら会社に電話で報告しました。お母さまは「子どもの怪我なので大丈夫ですよ」「今日はありがとうございました」と優しく言ってくださいました。

この出来事を通して、ナニーという仕事の責任の重さと、命を預かる仕事であることへの意識がさらに高まりました。一人ひとりのお子様が、かけがえのない大切な命です。それは保育補助をやっていた頃から思っていましたが、ナニーとして一人でお子様をお預かりするようになり、その気持ちはより一層強くなりました。

両立の鍵は母、夫、保育園の先生方への感謝の思い

―仕事と育児の両立は大変ではないですか?

自分で我が子を見ていたい気持ちはもちろんあるのですが、自分のスキルのために、そして生活費や子どもの教育費のために、家族で協力したいと思って働いています。とはいえ、仕事と子育ての両立は始めは慣れなくて不安になりましたが、そこはもうやっていくうちに日に日に改善されたというか、要領がわかってきました。

ポピンズのナニーさんはベテランの方が多いのですが、「同世代のナニーさんもいらっしゃるんですね」と喜んでいただくこともあります。同じ年齢の子どもを育てているという事で身近に感じていただける部分もあるのかもしれません。

今は週に3回、1歳半の女の子のお子様のお世話に入り、それ以外の日はボイストレーニングの講師の仕事もしています。仕事量の調整が自分で出来るのもナニーの仕事の魅力の一つです。

働く時間が選べるナニーの仕事とは?詳しくはこちら→

―仕事と家庭を両立する上で、大切にしていることはありますか?

主人や母の協力が欠かせません。朝は5時半に起きて、朝食を作って息子の身支度を整え、8時に保育園に送り届けます。その足で電車に乗り、お客様宅へ向かいます。お世話は16時半までで、最寄り駅に帰れるのは17:45頃になってしまい、18時のお迎えにはギリギリです。しかし、先生方はとても温かく迎え入れてくださり、息子の靴を履かせるのを手伝ってくださったり、「また明日ね」 とやさしく声をかけて下さったりと、保育園の先生方にも感謝しています。

帰宅後は主人がお風呂に入れてくれたり、遊び相手になってくれたりと主人にも感謝しています。私は疲れたときには無理せずレトルト食品を利用しながら食事の準備をしています。日中は仕事と子育ての両立に追われてバタバタしてしまうこともありますが、夜にはその分たくさんハグをして絵本を読む時間を大切にしています。夜9時には子どもと一緒にお布団に入ります。睡眠は何より大事ですから。これが私の毎日のルーティンです。

実家は車で20分ほどの距離なので、ちょうど今日も息子はばぁばの家にお泊りなんですよ。

歌って踊れるナニーを目指して

―今後の目標を教えてください。

保育士資格を取る勉強をしています。資格はなくてもナニーの仕事はできますが、資格をもつことで自分の自信につながりますし、保護者様にも安心していただけると思っています。

一人目を出産した時も、子どもが7ヶ月、8ヶ月になると「仕事がしたい」という意欲が湧いてきました。また現実的な話でいうと1歳になると保育園に入りづらい気がしていて。0歳なら空きがあってすぐに入れます。この差は大きいと感じています。ですから、まずは元気な赤ちゃんを産んで、子どもが1歳になる前にはナニーとして戻ってきますので、またよろしくお願いします。

将来的には、歌って踊れるナニーさんを目指しています。ナニーの他にもやっている、ダンスやボイストレーニングの講師の仕事では、教えながら自身のレッスンも続けています。実はダンサーへの夢を今もあきらめてはいないんですよ。ナニーのお仕事の中にも大好きなダンスや歌を取り入れて、お子様と一緒に楽しんでいきたいです。

愛情表現と安全への意識を大切にしながら、お子様に、ご家庭に寄り添ってくださるFさん。元気な赤ちゃんを出産されて、また元気に復帰して下さることをお待ちしています。

「働く女性の支援」をミッションに掲げるポピンズナニーサービスでは、女性の様々なライフステージに寄り添います。お客様に寄り添うのはもちろん、ナニーさんにも同じです。子育てをしながら、別のお仕事をもちながら、介護をしながら。必要な時には休みを取りながら、無理のない範囲で長く続けていただけるお仕事です「ナニーってなあに?」と興味を持ってくださった方は、こちらより私どものサービスを知って下さい→

この記事を書いた人

ナニーメディア編集部
ナニー・ベビーシッターなど保育業界を目指す人のための情報メディア「ナニー メディア」編集部です。

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