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保育士ナニーがご紹介!子どもたちがAI時代を「生きる力」を育む体験とは?

2025.05.09
  • 子育て知識
  • 教育

ニュースやメディアでは「AI時代を生きるために」「AIと共存していくためには」など、「AI」に関する情報が日常的に発信されています。「AIが、これからは人間の代わりとなって様々な仕事をする時代になる」と聞いても、実際にAIはどこまで優れているのか、子どもたちの未来にどう関わってくるのか、まだよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

AIは、人間のように考えたり判断したりできるよう、コンピューターにさまざまな知識やしくみを教えたものです。それによって、AIは先のことを人間の代わりに予測したり、「こんなふうにしてみては?」と提案したり、また与えられた知識から物事を判断・推測したりすることができるようになりました。今後はさらにAIが進化し、人間の代わりとなって様々なことができるようになってくると、私たちの生活や仕事の形も大きく変わっていくと言われています。

今の子どもたちが大人になったときには、AIと共存することがあたりまえとなっているのではないでしょうか。

そんな中で注目されているのが、「AIにできないこと」、つまり「生きる力」を育てることです。

今回は、AI時代を生きる子どもたちに必要な「生きる力」とは何か、「生きる力」を育むために役立つ様々な体験、また「生きる力」を育むために大切なポピンズのナニーによるエデュケア教育法についてご紹介していきます。

AI時代に求められる「生きる力」とは?

AIがどんどん進化していく時代において、「人間にしかできないこと」にはどんなことがあるでしょうか?

たとえば、相手の気持ちを思いやることや主体的に考えて工夫すること、困難なことにもあきらめずに取り組むこと、こういった人間らしい能力は、まだAIには難しいといえます。

また、AIは膨大な情報をもとに能力を発揮します。

それに対して人間は、創造力や感受性、表現力などから何かを作り出す能力をもっています。

AIと共存していくこれからの時代は、人間としての能力を活かしつつ、AIをうまく活用していくことが大切だといわれています。

「生きる力」とは?

文部科学省が提唱している、新・学習指導要領の「生きる力」についてご存じでしょうか?
「主体的に判断・行動・解決する力」「豊かな人間性」「健康や体力」など、変化の激しいこれからの社会を生き抜くために必要なこういった力を「生きる力」と称しています。(※文部科学省ホームページ参照)

「生きる力」は、これからの教育や子育ての中で、もっとも大切にしていきたいキーワードの一つになっています。

「生きる力」を育てるために大切なこと

まず子どもの「生きる力」を育むためには、大人が環境を整えてあげることが大切です。

言い換えると、子ども自身に選択権を与えること、子どもが興味を持つような声掛けを行うこと、失敗しても温かく見守り、できるだけ手を出さないことなど、子どもが主体的に生きていくことができるような機会を作るために、大人が影からサポートすることが重要である、ということです。

今、注目されている「生きる力」を育てる体験は?

子どもの「生きる力」を育てるために、様々な場所で多様な体験をさせてあげることがおすすめです。

自然や動物とのふれあい

自然

緑地公園など、自然の中で遊びながら季節を感じたり、自然の中に生息している生き物に興味を持ったりすることで五感が刺激され、好奇心や豊かな感受性を育むことができます。

ハイキング

歩きにくい山道を歩き体幹を鍛えることで、健康な体をつくります。

また、目的地まで自分の脚で歩いて到達したという達成感を味わうことで、自己肯定感も育まれるでしょう。

キャンプ

自分たちが寝るためのテントを張る、食べるための魚を釣ってそれを料理する、珍しい虫を捕まえるなど、日常ではなかなか得られにくい体験をすることができるのがキャンプの醍醐味といえます。

子どもは、野外での様々な体験を通して、主体的に判断して行動する力、問題解決能力、協調性などを、楽しみながら育むことができます。

ペット

犬や猫だけではなく、鳥や小動物、かめや魚、虫や幼虫でもよいでしょう。

ペットと触れ合ったり自分でエサをあげて育てることで、命について身近に感じたり、愛情や思いやりの気持ちが育まれます。

また、世話をすることで責任感を持つことができるようになります。

動物園・水族館

いつもは図鑑やテレビの中でしか見ることができない、ライオンやぞう、サメや熱帯魚などを目の前で見ることができるため、子どもにとって動物園や水族館はワクワクする場所でしょう。

どんな食べ物をどんなふうに食べるのか、どこでどんな様子で横になったり寝たりしているのか、動物の親子はどんなふうに触れ合っているのか…など、子どもの興味は尽きることがありません。

様々な種類の動物や水中生物を観察したり、ふれあい広場などで間近で触る体験を通して、五感が刺激され好奇心が高められることで、豊かな感受性が育まれます。

他者とのコミュニケーション

幼稚園・保育園

幼稚園・保育園は、子どもにとって親と離れて初めて体験する集団生活の場です。

親と離れて生活することで、自立心が育まれます。

先生やお友だちと関わりながら日常を過ごすことで、少しずつ社会性や協調性、相手への思いやりの気持ちを育むことができるようになってくるでしょう。

地域との関わり

日常的にあまり接することのない人たちとの関わりは、子どもにとって視野を広げる良いチャンスとなります。

お祭りなどの地域のイベントで様々な年代の人々と交流することは、核家族化が進んでいる現代の子どもには刺激となり、他者に対する興味関心をもつ心が育まれるでしょう。

習い事

絵画・音楽

絵を描いたり、楽器を演奏したり、歌をうたったりすることは、そのまま自分自身を表現しようとする力となります。

自分が表現したいと感じている作品を描き切ることや、難しいと感じる演奏や歌の練習を最後まであきらめずに行うことで達成感を味わい、自己肯定感が高められます。


スポーツ・ダンス

団体競技では、チームの仲間と協力することで、相手を思いやる気持ちや協調性が大きく育ちます。

個人競技では、練習を通して困難を克服して成し遂げる強い心や集中力を育むことができるでしょう。

子どもが主体的に動けるような環境づくりを大切に

ここでの大人の役割は、子どもが自分でこれらの体験を「やってみたい!」と主体的に考えられるような声掛けや環境づくりをすることです。

たとえば、大人が「今日の天気はどう?」と聞くことで、子どもは窓から外を見る、という行動を起こすでしょう。

そこから、「外に行きたい」「晴れているけど、お部屋で絵を描きたい」など子どもが自分で次の行動を選んでいきます。

どのような選択も否定せず、子どもが何に興味を持っているか、を第一に考えて環境をつくってあげましょう。

ポピンズのエデュケアは「生きる力」を育む教育法

子どもが「生きる力」を育んでいくためには、大人の環境づくりが大切だとお伝えしましたね。

ポピンズのナニーは、常にお子さまが主体的に動ける声掛けや、失敗しても温かく見守る姿勢をもってお世話を行っています。

ポピンズのエデュケアって?

ポピンズのナニーは、ポピンズ独自の教育法としてエデュケーション(教育)とチャイルドケア(保育)を組み合わせた「エデュケア」という保育を行っています。

乳幼児期からのお子さま一人ひとりの個性と能力を育み、知的好奇心を刺激して主体的に考える力や表現力を伸ばす保育として、ポピンズナニーが実践している教育法です。

ポピンズエデュケアは人生で最も重要な時期の人間教育を目指します。

教育方針

  • 寛容な人間
  • 聡明で愛情深い人間
  • 探求心の旺盛な人間
  • グローバル社会で活躍できる人間

AIと共存する時代に生きる人間に大切なのは、相手の気持ちを思いやることや主体的に考えて工夫すること、困難なことにもあきらめずに取り組むことです。

ポピンズのエデュケアはまさに変化の激しいA時代を生き抜く力を育む教育法といえるでしょう。

ポピンズナニーの「生きる力」を育むエデュケア実践法

エデュケアでは、お子さま一人ひとりの個性を見極めて、新しい可能性を引き出せるようなかかわり方を実践しています。

たとえば公園でお子さまが落ち葉や木の実を拾っていたら「これで何か遊べるかな、〇〇ちゃんはどう思う?」など、自然の中で自分で遊びを発見して楽しめる力を育みます。

また、「今日はどんなことが楽しかった?」と会話をする中で、お子さまが自分の行動を振り返り「こんなことができて、楽しかった」など自己肯定感を持てるような働きかけを行うことも、大切なエデュケアです。

ポピンズのエデュケアの素晴らしさは、わざわざ遠出をしたり習い事をするのではなく、日常の中でお子さま一人ひとりに合わせた教育を実践することができる点にあるといえるでしょう。

まとめ

今回は、これからのAI時代を生きる子どもたちに必要な「生きる力」について、また「生きる力」を育てるには、どのような体験をすることがいいのかということをご紹介しました。

AIと共存していくためには、「人間にしかできないこと」をしっかりと見極めて大人がサポートしていくことがとても重要です。

あわせて、ポピンズのエデュケアとその実践法についてもご紹介しました。

ポピンズのナニーは、エデュケアを通してお子さま一人ひとりに合わせた「生きる力」を育むサポートをしています。

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この記事を書いた人

五島 由紀子
保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。

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