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お子さまと安全に海水浴を楽しむコツと注意点【幼児編】

2025.06.25
  • 健康管理
  • 子育て知識

強烈な暑さが続き、気軽に外出することが難しく、子どもとの過ごし方や遊び方に日々頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

特に幼児期の子どもは汗をかきやすいため、こまめに水分補給をしたり、熱中症の兆候がないかチェックしたり、外出の際は普段よりも更に注意が必要になります。

お家やショッピングセンターはエアコンが効いて快適に過ごせますが、せっかくなら夏ならではの遊びを取り入れて、家族みんなで楽しみたい!それならば、海水浴はいかがでしょうか。

今回は、幼児期の子どもと安全に海水浴を楽しむコツと注意点についてお伝えします。

海水浴のメリットについて

海辺で過ごす時間は、家族みんなが楽しい思い出を作る良い機会です。海水に触れることや、砂浜で遊ぶことなど、自然と触れ合いながら子どもとの絆を深めることができますね。海水浴は、波の音を聞きながら景色を楽しんだり、リフレッシュしたりするだけではなく、子どもにとって多くのメリットがあります。

例えば海水の冷たさや砂の質感。普段のお砂遊びとは違った感触に夢中になって遊ぶことでしょう。貝殻の硬さや海藻の柔らかさなど、さまざまな感覚刺激が脳の発達を促します。海はさまざまな生き物や自然を観察するチャンスもあり、海の生態系について学ぶ貴重な機会にもなりますね。自然への興味や好奇心が芽生え、科学や環境に関心を持つきっかけになるかもしれません。

さらには生命の尊さや自然への感受性を育むことができれば、お友達や他の生き物に対する共感や、思いやりの基礎づくりにも。海では多くの新しいことを学び、成長することができます。

子どもと海水浴をする際の注意点

楽しく安全に海水浴をするうえで、注意点があります。これらのポイントを守って、海水浴をお楽しみください。

海水浴の事前準備

①水に慣れる練習

可能であれば、事前にビニールプールなどで水に慣れる練習をしておくと安心です。遊ぶ予定の海岸の情報を事前に調べ、安全なエリアや注意が必要なエリアを確認しましょう。

②水温と天候

水温が低すぎる場合は、長時間海に浸かることを避けましょう。急な天候の変化に注意し、雷雨や強風が予想される場合は海から離れます。

③駐車場の確認

夏の海水浴場周辺の駐車場は大変混雑が予想されます。到着したのに満車で入れなかった…という状況を避けるためにも予め駐車場を何箇所か調べておくことと、駐車時間、料金などのリサーチは必須です。

安全なエリアの選択

①安全な遊泳区域の確認

波が穏やかで流れが弱い場所を選びましょう。指示された遊泳区域やルールを守るよう子どもに教えることも大切です。遊泳禁止エリアは避け、濡れた岩場は転倒する危険があるので近寄らないでください。危険な場所には近づかないよう事前に子どもとお約束をします。

②波の注意

急な波や流れに注意が必要です。子どもが海に入る際には必ず大人が付き添い、波の動きや深さを確認して、安全なエリアで遊ばせてください。同じような家族連れがいるファミリービーチなら安心ですね。

③ライフセーバーがいるビーチ

緊急時には、ライフセーバーが救助や応急処置を行ってくれるので安心です。潮の流れや天候の変化など、危険を察知して迅速に行動してくれるので予期せぬ事態にも備えられます。ライフセーバーがいても、親が子どもから目を離さないようにすることが重要です。

海水浴に必要な装備と対策

①ライフジャケットの着用

浅瀬でも必ずライフジャケットを着用させます。カラフルで目立つ物、ベルトでしっかり留まる物、購入する際に子どもに選ばせて気に入った物を着用させると良いでしょう。突然の波により溺れる危険があります。ジャケットの重さを嫌がる場合は、腕に着けるタイプのヘルパーや浮き輪も用意しておくと安心です。

②マリンシューズの着用

軽量で滑らないスリッポンタイプを履かせると良いでしょう。靴の中に砂が入って嫌がる場合はマジックテープでしっかり留められるサンダルなど、必ずシューズは履かせてください。海底の貝殻や石から足を守ることはもちろん、日中の砂浜は火傷するほど高温になります。火傷防止のほかにもガラスの破片が落ちていることもあるため、必要なアイテムです。

③日焼け対策・紫外線対策

子どもの肌は大人の肌よりも薄くてデリケートであり、紫外線の影響を受けやすいものです。過度な日焼けは痛みやかゆみを引き起こします。子どもの肌を保護するために日焼け止めを使用しましょう。低刺激性と書いてあるものを選び、海ではSPF20~40、PA++~+++を目安に選ぶとよいでしょう(日本小児皮膚科学会HPより参照)。2時間ごと、または水に入ったり汗をかいたりした後は塗り直す必要があります。強い日差しから頭を守るために帽子の着用もお忘れなく。

④ラッシュガードの着用

UVカット機能がある長袖ラッシュガードを着せることで、子どもの肌を紫外線から保護します。日焼け止めだけではカバーできない部分は、ラッシュガードを着てしっかり守りましょう。砂浜や岩場、貝殻などでの擦り傷や切り傷、クラゲからの刺し傷防止にも役立ちます。

水温が低い場合でも、体を少し保温する効果がありますので、冷えすぎも防げます。

⑤ビーチパラソルやテントなどを活用

強い日差しを避けられるだけでなく、自分たちだけのスペースを確保できるため、プライバシーが守れ、快適です。特に混雑したビーチでリラックスしたい場合に有効です。砂や日光から荷物を保護できますので、食べ物や飲み物などを安全に保管したい場合にも便利です。突然の風や雨から身を守ることができ、急な天候の変化にも対応できるため、安全面でも重要です。

⑥水分補給と休憩

適度に休憩を取り、体を休める時間を作ります。

長時間、海で遊んでいると水分が不足しやすくなりますので、定期的に水分補給をして脱水症状や熱中症にならないようにしましょう。子どもは遊びに夢中になりますので、定期的に水分を摂るように促すことが必要です。

⑦親の監視

子どもが海で遊ぶ間は絶対に目を離さないようにし、常に近くで見守ります。複数の大人がいる場合は交代で見守ることも有効です。体調に変化がないか、着衣が乱れていないか、様子を見守ることも大切です。

海に入る前に、1人で海に入らない、深いところに行かないなど、子どもと一緒に安全ルールを確認しましょう。

⑧有毒な生物への注意

海にはクラゲなどの有毒な生物がいますので、決して触らないように教えます。透き通るような美しい見た目に反して、実は強い毒を持つクラゲも漂着しています。裸足で歩かせないことはもちろん、危険なものを避けるように注意しましょう。

これらのポイントを守ることで、子どもと安全に海で遊ぶことができるでしょう。

子どもと海水浴を楽しむコツ

砂遊び

バケツやシャベルなどのお砂場セットや海遊びを楽しくするアイテムを持参しましょう。砂のお城を作ったり、穴を掘ったりするのも楽しい時間です。作っている途中で波に流されて、それをまた作って。親子で一緒に取り組むことで、より楽しい思い出を作ることができます。

砂遊びは子どもが大好きな遊びのひとつ。夢中になって遊ぶことでしょう。爪の中に砂が入り込んでも気にしない!大人も一緒に童心にかえって楽しむことができます。

貝殻拾い

綺麗な貝殻や石を集めることで、自然と触れ合う楽しさを学ぶことができます。普段目にすることのない新たな発見に大人も夢中になるのでは?

集めた貝殻を使って家で夏の思い出の製作をするのもいいですね。綺麗な貝殻は眺めるだけでも幸せな気持ちになりますし、自分だけの宝物は物を大切にする気持ちを育みます。

フレームに貼るだけで素敵なアートになりますので、幼稚園や保育園の夏休みの課題として提出するのもおすすめです。先生に思い出をお話して共有するのもいいですね。

スナックタイム

お楽しみタイムも忘れずに。クーラーボックスに好きなフルーツやお菓子などを入れて、海辺で食べる軽食を用意しておきましょう。フローズンタイプのゼリー飲料もおすすめ。保冷剤の効果を持続させる効果もあります。ビーチで飲むキンキンに冷えたドリンクの美味しさは格別ですよね。

海の家でお食事をするのもいいですね。景色を眺め、海風を浴びながら食べるご飯はいつもよりも美味しく感じるのはなぜでしょうか。海の素敵な魔法にかかって、このチャンスに苦手な食べ物に挑戦してみたら、克服できるかも…しれません!

ごみの持ち帰り

出たごみは、楽しい思い出とともに持ち帰りましょう。ごみ箱が設置されているビーチもあります。食べた後の食品袋や使った後のウエットティッシュは風に飛ばされやすく、落としたことにも気づかいないことも。

新しく使うビニールシートやビーチボールなどは予め家で開封して中身だけ持参したり、使い捨て容器の使用をなくしたりすることで、ごみの量を減らすことができます。

ルールとマナーを守って楽しく遊んで、気持ちよく帰りましょう。

海水浴を楽しんだ帰り道、新鮮な魚介類を使った地元のグルメを味わうのもいいですね。注意点と楽しむコツを参考に、安全第一で海水浴をお楽しみください!

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この記事を書いた人

なおこ
小学校に通う男の子のお母さんナニーです。活発なお子さまのお世話が得意なので、日々一緒に楽しく遊んでいます。 お子さまに寄り添い、お母様に共感し、みんなが笑顔になるような発信ができればと思っております。

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