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保育者が抱えるストレスを解消!ポピンズナニーも実践するマインドケアをご紹介

2025.10.17

子どもの笑顔と成長を見守る保育の仕事は、やりがいや喜びにあふれています。

その一方で、子どもの命を預かり、成長を見守るという計り知れない責任を伴います。保護者との信頼関係を築くことや、予期せぬ事態へのとっさの判断や対応などのプレッシャーに、心の負担も大きいと感じている保育者も多いのではないでしょうか。また、保育の仕事を始めたいけれど、「責任が重くてストレスが多い」というイメージがあり、一歩前に進めずに迷っている方も、いらっしゃるかもしれませんね。

そんな気持ちを抱えている方々のために、今回は「マインドケア」について詳しくご紹介します。マインドケアの大切さや、マインドケアと保育の関係性、手軽なセルフケアの取り組み例とプロフェッショナルな保育を行うポピンズナニーのマインドケアについてもご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

マインドケアとは?

「マインドケア」とは、ストレスや落ち込み、心のモヤモヤを感じたときに、心の状態を整えてリフレッシュすることです。

それは単なる気分転換ではなく、考え方やものの見方を、少し違う視点から見ることで心を元気にしていく作業といえるでしょう。

マインドケアを行うことで、考え方が前向きになったりプラス思考の考え方ができるようになります。

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保育者が抱えるストレスの要因は?

保育という仕事は、子どもの成長を見守るやりがいのある仕事です。その一方で様々なストレス要因が存在します。

まず、そういった要因を理解することがマインドケアを行うための最初の取り組みといえるでしょう。

子どもの安全安心を第一に考える環境

保育者にとって、子どもの安全は常に最優先事項です。保育場所が保育施設であっても、お子さまのご自宅であっても、その責任の重さは変わることはありませんね。予期せぬ事故やケガを未然に防ぐために、常に神経を張り巡らせている必要があります。

こういった見えない緊張感は、知らず知らずのうちに心に大きな負担をかけているといえるでしょう。

保護者との関係性

大切なお子さまを預かるためには、保護者との信頼関係がしっかりと築かれていなくてはなりません。

子育てに日々悩んでいる保護者の気持ちに寄り添い、適切に対応することは、時には高いコミュニケーション能力と精神的なゆとりが求められることもあるでしょう。

「保護者の期待に応えなくては」というプレッシャーを感じる保育者も多くいらっしゃいます。

ベビーシッターなど一人で保育を行う場合の環境

特にベビーシッターのように、一人でお子さまをお預かりする場合、全ての判断を一人で行わなければなりません。何かあった時に、すぐに相談できる相手がそばにいないという状況は、大きな不安につながることがあります。こういった不安を一人で抱え込まず、解消する方法を見つけることも、心の健康を保つ上で非常に大切です。

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保育者のマインドケアと保育の関係性

保育者にとって、マインドケアは自分自身のためだけではありません。子どもと接する保育者自身が心の健康を保ち、仕事の尊さを実感しながら業務が行えるようにすることが、マインドケアを取り入れる重要な点です。

心が健康な保育者からは、自然と穏やかなやさしい空気が生まれ、それは必ず子どもたちに伝わっています。

子どもの情緒の安定につながる

保育者が安定した気持ちで接することで、子どもは安心感をおぼえます。これは、子どもの情緒の安定や保育者との温かな信頼関係を築くためにとても大切です。

子どもが不安を感じたときに、信頼している保育者がそばにいることで、心の支えとなり、自信をもって行動することができ、自己肯定感を育むための土台となるのです。

子どもの成長に気づきやすくなる

保育者自身の気持ちが整っていることで、子どもの些細な変化や成長に気付く余裕が生まれます。心の余裕は丁寧な保育を行うことへとつながり、より細やかなケアができるようになります。

保護者との信頼関係が深まる

子育てに日々悩んでいる保護者にとって、安定したマインドを持っている保育者は頼りになる存在となります。保育者が温かな気持ちで接することで、保護者も安心して悩みを相談できるようになり、信頼関係がより一層深まります。

保護者からの全面的な信頼を得ることで、日々の保育もスムーズになることでしょう。

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セルフケアで心を整えましょう

「マインドケアってどんなことをするの?」と興味を持ち始めた方も多くいらっしゃることでしょう。ここでは、自分自身で心を整えるセルフケアをご紹介します。

心のサインに気づきましょう

「何だかやる気が出ない、気分がモヤモヤする…」などと感じる時は、心が「疲れたから休んでほしい」というサインを出しているのです。

そのサインに気づき「私の心は疲れている」と認識することがマインドケアの第一歩です。

自分自身のストレスを自覚しましょう

自分がどんな時にストレスを感じるのか、まずは自分自身がもやっとしたときに「私は今、こんなことを言われたからモヤっとしたんだ」など、意識して過ごしてみましょう。自分自身のストレスを感じるポイントを自覚することで、物事を客観的に見ることができたり、今まで気づかなかった自分自身を発見するきっかけになります。

自分なりのセルフケアを見つけましょう

セルフケアには、さまざまな方法があります。その中のいくつかをご紹介しましょう。

がんばった自分を褒めてあげる

一日の終わりに、頑張った自分をほめてあげましょう。どんなに小さなことでもかまいません。

「今日は、子どもと一緒にたくさん走って、楽しませることができた、おつかれさま!」

「保護者に、『いつもありがとう』と言われた、信頼関係が深まっている証拠だ、うれしい!」

など、自分自身の頑張りを認めることが自己肯定感と自信につながっていきます。

感情の「見える化」で心の整理をする

心にたまったモヤモヤは、文字として「見える化」することで軽くなることがあります。ノートに思うままに書き出したり、スマートフォンにメモしたりして、一度自分の感情を視覚化してみましょう。

感情を「見える化」することで、自分の心を客観的に見つめ「私がもやもやしていたのはこういうことで、本当はこうしたかったんだな」と心を整理することができます。

仕事とプライベートの切り替えをする

気持ちのスイッチを切り替えることは、マインドケアにとても有効です。

業務時間外は仕事関係の連絡をOFFにする

業務終了後や休みの日は、スマートフォンやパソコンの仕事関係の通知をオフに設定し、仕事とプライベートの境界線を明確にしましょう。

できるだけ業務を家に持ち帰らない

保育園勤務などの持ち帰り業務は、心の休まる時間を奪ってしまうことになります。業務時間にできるだけ終わらせるよう工夫をしたり、業務に完璧を求めすぎないことが大切です。

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リフレッシュの時間を積極的につくる

運動などで体を動かす、睡眠時間をしっかりとって心と体を回復させる、コメディ映画やお笑い番組などを観て大笑いする、など気持ちの切り替えができることをさがしてみましょう。

ポジティブ思考を習慣にする

「ありがとう」「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」などの言葉を意識的に口に出してみましょう。こういった言葉を使おうとするだけで、自然にポジティブな状況を探そうとしている自分に気づくはずです。

日々の小さな幸せに目を向けることで、心の在り方が変わっていくでしょう。

マインドフルネスを取り入れる

ストレス社会と言われている今、「マインドフルネス」という言葉を耳にすることが多くなりました。簡単にいうと、「今」起きていることを感じることです。外に出たときに「今日は、暖かくて気持ちいいな」と感じたり、夜空を見上げて「星がたくさん見えてきれいだな」と感じたりすることです。

最初は、五感で感じたことを口に出してみることから始めてみてください。

今飲んでいるコーヒーについて「いい香りだな、少しいつもより濃いかな」などとつぶやくだけで、何となく欝々していた気持ちが、いつのまにか違う感情に変わっていることに気づくでしょう。

違う感情になることができれば、うまく気持ちが切り替えられたことになります。

この、気持ちの切り替えを習慣化することで、自分の心をコントロールできるようになってきます。

相談できる相手を持つ

一人で抱え込まず、友達や家族に相談することも大切です。「仕事の悩みは、言っても分かってもらえないから…」と決めつけず、自分の気持ちや考えを口に出してみましょう。意外とすっきりするものです。また、相手が異業種だからこその視点で意見を出してくれ、それが解決の糸口となることもあります。

ポピンズナニーのマインドケアとは?

ポピンズナニーは、お子さまのお世話はもちろんのこと、教育シッターとしてお子さまの成長に合わせた丁寧なエデュケアを行っています。また、常に清潔感のある身だしなみと表情豊かにお子さまと接することを心がけています。このような上質の保育を行うことで、保護者との信頼関係も深まっていくのです。

ポピンズナニーがプロフェッショナルな保育を行えるのは、マインドケアを意識的に取り入れているためです。

ポピンズでは、ナニーが不安を払しょくして安心してお子さまのお世話を行えるような環境づくりを行っています一人で行く仕事ですが、一人ではありません

ポピンズでは、コーディネーターやコンシェルジュがナニーからの電話に即時に出られるよう、体制を整えています。筆者もデビュー前研修で繰り返される「お世話中、判断に迷ったときには一人で悩まず、すぐに会社にお電話ください」
「一人で行く仕事だけれど、一人ではありませんよ」という言葉がとても心強く、デビューに一歩踏み出すことが出来ました。実際、ナニーの仕事中に判断に迷った際、コーディネーターに連絡をして困難を乗り切った経験が、何度もあります。

仕事や働き方について気軽に相談できる

一人で仕事をしていると

  • 親の介護が必要になり、働き方を変えたい
  • 子どもも大きくなってきたので仕事時間を増やしたい
  • お客様のご要望に応えるために研修を受けたい

など、誰かに相談したいことが生じることもあるでしょう。ポピンズでは、いつでもお仕事や働き方について不安があれば、電話で気軽に相談できる体制が整っています。また、1年ごとの更新時研修やナニー勉強会、交流会なども開催され、それぞれのナニーがリフレッシュ法や不安を感じたときの対処法などを伝えあい、マインドケアにつながる交流も行われています。

筆者は、一番最初のお仕事の前に交流会に参加し、経験のあるナニーからアドバイスをいただいたことで、仕事初日の不安な気持ちが楽になり、参加してよかった、と感じたことを覚えています。

まとめ

今回は、保育者にとって大切な「マインドケア」について詳しくご紹介しました。保育者自身の心が整うことで、自分だけでなく、子どもや保護者との関係性も良い方向に向かうでしょう。

ぜひ、「これならできそうかな」と感じたセルフケアから、始めてみてくださいね。

一人で保育を行う不安にもしっかり寄り添う体制が整っているポピンズであなたもナニーとして私たちと一緒に働いてみませんか?ナニーの働き方に興味を持たれた方はこちらをご覧ください→

※就業時間による

この記事を書いた人

五島 由紀子
保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。

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