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エデュケアってなあに?スーパーナニーが教える夢中から育つ「知力8」実践例②:3歳女児の秋の公園あそび

2026.01.20

ポピンズナニーサービスではエデュケアの実践を通して、お子様の「好き」や「やってみたい」を丁寧に受け止め、そこから自然に広がっていく学びの瞬間を大切にしています。

前回の実践例①では、“野球ごっこ”を楽しみながら、「身体運動」「空間構成」「論理数学」「言語」「社会性」「自己受容」などの知力8が育まれる姿をご紹介しました。

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今回はその続編として、絵本とごっこ遊びが大好きな、表情豊かで想像力あふれる3歳の女の子との秋の公園遊びのお話です。

絵本から生まれた、小さな冒険のきっかけ

ある秋晴れの日。ナニーが「どんぐりを探しに行かない?」と声をかけると、何度も読んだ『ぐりとぐら』を思い出した女の子は、目をぱっと輝かせます。

「かごいっぱい拾ったら、お砂糖をたっぷり入れて煮ようね!」

もうすっかりお気に入りになったフレーズがすらすら出てくるほど。

こうした“物語とのつながり”は、子どもの想像力と情緒を大きく刺激してくれます。身支度を整え、マンションのコンシェルジュさんに「いってきます!」とご挨拶。「いってらっしゃい!」と優しく送り出していただく経験も、日常の中の社会性を育む大切な瞬間です。公園までは手をつなぎ、安全に気をつけながらゆっくり歩きます。

交通ルールを守ることも、大切な社会性の学びです。

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落ち葉とどんぐりが、言葉と思考を育てる

公園につくと、赤や黄色の落ち葉がじゅうたんのように広がっていました。「穴が開いてる!」「はらぺこあおむしが食べたのかなぁ」女の子のつぶやきに、ナニーも「そうね。そうかもしれないわね」と寄り添います。この何気ないキャッチボールが、言語の発達を豊かにします。

やがてどんぐりを見つけると、女の子は夢中で拾い始めます。ビニール袋が少しずつ重くなるにつれて、嬉しそうなお顔。ナニーが「いろんな形があるのねぇ」とつぶやくと、細長いもの、小さくて丸いもの、大きなもの…と自然に仲間分けを始めました。

観察力・思考力・空間構成力が遊びの中で芽生えていきます。

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物語が誘う“ごっこ遊び”が、こころを育てる

お砂場に着くと、絵本の世界がそのまま広がります。バケツにどんぐりと砂を入れてまぜまぜ。ナニーが「いい香り。何の香りかしら」と声をかけると、女の子は小さなカップに砂を入れながら、

「ケーキ屋さんです!いらっしゃいませー!」

と元気な声。

いちごケーキ、バナナケーキ……想像の味が次々と生まれ、どんぐりや落ち葉でトッピングまで始まりました。ナニーは落ち葉のお金を持ってお客さん役に。

「いちごのケーキを1つと、バナナのケーキを2つください」「まぁ、おいしい!」

と食べるまねをすると、女の子は全身で喜びを表します。

ごっこ遊びは、言語・社会性・情緒の発達にとても大切。その日、彼女の世界には確かに「ケーキ屋さん」が存在していました。

砂場遊びに見える“知力8”の育ち

一見、ただの砂場遊び。

けれど、実際には──

  • 社会性(挨拶・交通ルール・ごっこ遊び)
  • 言語(会話、物語とのつながり)
  • 自然科学(どんぐりの観察)
  • 空間構成(仲間分け、並べる)
  • 情緒・創造性(物語の再現・ケーキ屋さん)
  • 数の概念、指示行動(何を何個)
  • 主体性(遊びの広がり)

など、「知力8」の多面的な学びが内包されています。

しかしナニーがしたのは、ただ絵本を読み、「どんぐりを見つけに行かない?」とそっと水を向け、安全を見守りつつ、時折「いい香りね」「いろんな形があるわね」と短い言葉を添えただけ。

主体は常にお子様。ナニーはお子様の興味を丁寧に受け止め、遊びが自然に広がるように“静かに支える”役割を果たしています。

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そばにいる大人の“まなざし”が育む、自己受容

この時間には、知力8の一つである「自己受容」も静かに育っていました。女の子は、砂を混ぜ、飾りつけをし、ケーキ屋さんを開き——そのすべてを、自分の思いのまま自由に楽しみました。その過程で何度かふとこちらを見上げることがありました。

そのたびに、ナニーはそっと微笑み、やさしくうなずくのです。大げさに褒めるのではなく、

「見ているよ」「あなたの世界はとても素敵よ」

と伝えるようなあたたかなまなざし。この“さりげない承認が、幼い心に

「私は私のままでいいんだ」

という自己受容の土台を築きます。大人が手を出しすぎず、でも確かにそばにいてくれる安心感は、お子様の主体性をより豊かにしていくのです。

根拠のあるお世話を、静かに誠実に

ナニーは決して、「この声かけにはこういう狙いがあります」と説明しません。けれど裏側には、しっかりとした根拠があります。お子様の発達を理解し、興味を尊重し、学びを引き出す専門性。

エデュケアという言葉そのものを体現するような、穏やかであたたかく、誠実なお世話です。

その日の帰り道、女の子は「また公園いこうね」「またケーキ屋さんしようね」と何度も嬉しそうに話してくれました。

その笑顔こそ、ナニーの何よりのやりがいなのです。

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この記事を書いた人

ポピンズ花子
現役のスーパーナニーとして、日々さまざまなお子様とご家庭に寄り添っています。 3人の子どもを育てあげ、子育てがひと段落した頃、「今度は自分の好きなことを仕事にしたい」とナニーの道へ。 より深くお子様と関わるために保育士資格も取得しました。 お子様の笑顔に励まされながら、今日も心をこめてナニーのお仕事に向き合っています。

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