会社員とは違う?業務委託のナニーとして働く時に注意すべきこと
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子どもが好きで、その成長をサポートするお仕事、働くお母様を支援するお仕事に興味がある方にとって、ナニーはとても魅力的なお仕事です。ポピンズで働くナニーさんの多くは、業務委託として働いています。働く時間が自由に選べるだけでなく、お客様のご家庭の他にも保育園(ポピンズナーサリースクール)や企業のイベント託児など働く場所も自由に選択できるため、会社員として働く場合と違って自由な働き方が可能になります。
しかし、自由度が高い分、自己管理や責任も求められるため、事前に業務委託の仕組みや注意点を理解しておくことが大切です。
この記事では、「業務委託とは何か?」という基本的な情報から、会社員とは違う業務委託のメリットとデメリット、そしてナニーとして働く時に注意すべきポイントをご紹介します。
業務委託とは
業務委託とは、企業や個人と契約を結び、特定の業務を遂行する形態の働き方です。会社員のような雇用契約ではなく、「請負契約」や「委任契約」に基づいて仕事をするため、雇用主と労働者という関係ではありません。
業務委託と会社員の違い
業務委託と会社員の違いを簡単にまとめました。
会社員 | 業務委託 | |
契約形態 | 雇用契約を結び、企業に所属する | 業務委託契約を結び、特定の業務を請負う |
契約期間の有無 | 契約に定めなし | 契約期間がある |
福利厚生 | 社会保険や有給休暇などの福利厚生を受けられる | 基本的になし |
勤務時間と場所 | 企業が指定する勤務時間と場所で働く | 自分でスケジュールを管理し、自由に働く |
収入の安定性 | 安定した給与が支払われる | 受注状況に応じて収入が変動する |
このように、業務委託では働き方や勤務時間に制約はないため、自由な働き方ができます。
ポピンズのナニーとして業務委託で働くメリット

ポピンズのナニーとして業務委託で働くことには多くのメリットがあります。
ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が可能
自分のライフスタイルに合わせて働けるため、家庭や趣味との両立がしやすいことが大きなメリットです。例えば、「週3日だけ働きたい」「午前中だけ仕事をしたい」といった希望も叶えられます。
自分の好きな場所、時間、業務を選んで仕事ができる
ナニーのお仕事は、勤務日時をアプリ上でカレンダー登録して決めることができます。勤務場所や時間、業務内容はオーダーを見て、自分で選択することができるので、無理なく仕事を続けられます。勤務地は東京都23区内が中心にはなりますが、その他周辺エリアにもお客様はいらっしゃいます。365日24時間、お客様から当日の急なご依頼も受けているため、早朝や夜間のお仕事を探したり、急に1日空いた日にお仕事を受けることもでき、選択肢の幅が広いことも特徴です。
手当がつくため、収入アップも目指せる
業務委託では働く時間に制約はないため、実際に勤務した時間に応じて報酬を得られます。またナニーのお仕事は時給制ですが、7~9時の時間帯のお仕事は時給+700円の早朝手当が、17時~翌朝7時は時給+300円の夜間・深夜手当がつき、他にも英語対応は時給+300円、入浴介助は1人+300円などのオプション手当がつくので、働き方次第ではより収入を増やすことも可能です。
ナニー研修には時給が発生する
業務委託では、労働者ではなく独立した事業者として扱われます。労働時間ではなく成果物や業務結果に対して報酬が支払われるため、研修時間そのものには報酬が発生しないことが一般的です。しかし、ポピンズでは未経験の方でも安心してお仕事をスタートできるように、充実した研修を設けており、時給も発生します※。負担なくスキルアップできる環境が整っています。※お支払いには一定の稼働条件があります。
損害保険とナニー保険が適用される
業務委託では雇用契約と異なり、業務中の過失による損害賠償責任を個人で負う可能性があります。しかし、ポピンズナニーサービスでは全国ベビーシッター協会指定の保険が適用になるため、お客様のご自宅内での物品破損やお子様のお怪我に対する補償があり、万が一の時も安心です。また会社負担で保険に加入していますので、お世話中、通勤中のナニーさんのお怪我にも入院保障・通院保障があり、不安なくお仕事を始めることができる体制が整っています。
業務委託で働くデメリット
受ける仕事を自分で決めて、自己管理しなければいけない
打診されたお客様のオーダーの中から時間帯や場所、年齢・性別などを見た上で自分で仕事を選び、自分でスケジュール管理をしていく必要があります。ただし、ポピンズナニーサービスではナニーさんの希望条件、勤務状況に合わせて、コーディネーターがお仕事マッチングをするため、初めてでもお仕事を選んでいただきやすいシステムになっています。
収入が不安定になる
オーダーを受けられる時間数によって収入は変動します。会社員のように固定給ではない点で、収入が不安定になりやすいです。業務委託として安定した収入を得るには、目標の収入金額を決めて、勤務時間を自分で調整していくとよいでしょう。
確定申告が必要になる可能性がある
業務委託で働く場合、会社員のように年末調整はありません。そのため、1年間の所得によっては、自分で確定申告を行う必要があります。
業務委託として働いている場合、1年間の所得が48万円を超えると確定申告が必要です。このときの「所得」とは、収入から必要経費を差し引いた金額(=利益)を指します。つまり「収入-経費」が48万円以上であれば、確定申告を行う必要があります。また、会社員などの給与所得者が副業として業務委託を行っている場合、副業による所得が20万円を超えると、自分で確定申告を行わなければなりません。
確定申告については、ナニーさんに向けたこちらの記事で詳しく紹介しています。
初めての業務委託で注意すべきポイント
初めて業務委託のナニーさんとして働かれる方に、注意したいポイントを3つ紹介します。
お客様との信頼関係を築く
お客様との良好なコミュニケーションを最優先し、依頼や要望を丁寧にヒアリングしましょう。お子様やご家族との接し方では、安心していただける身だしなみや立ち居振る舞い、保護者様との連携がとても重要です。時間厳守、誠実な対応をすることでお客様から信頼され、評価が高まり今後のお仕事にもつながります。
スケジュール管理を行う
自分の働ける時間を明確にし、体調や私生活を考慮した無理のない範囲で仕事を受けましょう。業務を引き受ける際は、移動時間を含めてスケジュール管理を行い、遅刻することがないようにしましょう。
契約内容の確認する
仕事内容・報酬・支払い条件・キャンセルポリシーを事前にしっかり把握しましょう。業務委託では、自らの責任と裁量で業務を遂行することが基本です。労働法が適用されないため、働き方や健康管理、確定申告などの税金の申告も自己責任となります。トラブル防止のためにも曖昧な点は解消しておきましょう。
おわりに

今回は、業務委託のナニーとして働く際の注意点をご紹介しました。業務委託は会社員とは違い、自由な働き方ができる反面、自己管理や責任を求められます。
ポピンズナニーサービスでは、初めてでも安心してお仕事を行えるような環境が整っています。さらに、業務委託として仕事を始めた方でも、社会保険が付く直接雇用の働き方に切り替えることも可能です。社会保険に加入するメリットやデメリットについて、こちらの記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
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この記事を書いた人

- Sawa
- 看護師とFP2級の資格を保有しています。ポピンズでのナニー経験を経て、アメリカで1歳と9歳のベビーシッターを1年間していました。趣味は海外旅行と株式投資を中心とした資産形成です。看護、保育、お金に関する知識と経験を活かして多様な視点から記事を執筆しています。