「小1の壁・小4の壁」をどう乗り越える?成長に合わせた対処法を保育士ナニーがご紹介
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ご家庭において、お子さまの学年が変わり、それに伴う生活環境の変化に戸惑っているご家庭も多いことでしょう。もうすぐやってくる夏休みの間、お忙しいご家庭や共働きのご家庭では、保護者のいない長時間を、お子さまがどのように過ごすのが安全か、悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。
保育園から小学校へ入学するタイミングは「小1の壁」、小学校3年生から小学校4年生に進級するタイミングは「小4の壁」と言われています。
今回は、この2つの「壁」についてそれぞれ詳しく解説していきながら、お子さまの成長に合わせた対処法をご紹介します。
また、それぞれの環境の変化に寄り添ってご家庭をサポートする、ポピンズナニーについてもご紹介しましょう。
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「小1の壁」とは?
「小1の壁」とは、お子さまが保育園から小学校に移行する際、特に忙しいご家庭や共働きのご家庭で直面しやすい、様々な問題をひとまとめにした言葉です。保育園とは全く違う、小校や学童保育のシステムや生活リズム、新しい環境でのお子さまの心境の変化のサポートなどが重なり、保護者が仕事と子育ての両立に戸惑いを感じることを指します。
「小1の壁」はどうして起こるのでしょう?
小学校生活が始まり、保育園生活との違いから発生する、保護者の様々な負担増加が原因です。
ここから、具体的な問題点を見ていきましょう。
学童保育は保育園より預かり時間が短い
保育園は、保護者の仕事時間に合わせて早朝から夜遅くまで預かってくれるのが一般的です。しかし、小学校は登校時間が決まっており、放課後の学童保育も夕方までの預かりがほとんどです。
公立小学校の開校時間は8時というところが多いため、登校時間に合わせて出勤するというのは難しく、お子さまを残して先に家を出発しなければならない、という方もいらっしゃるでしょう。安全面を考えてもかなり心配ですね。
また、小学校1年生は学童保育からの帰宅時は保護者のお迎えが必要です。お子さまが小学校に上がるタイミングで時短勤務が終了してしまうという方もいらっしゃるため、お迎え時間に間に合うように退社することも、かなりの負担となります。
このような預かり時間の短縮が、仕事と子育ての両立の難しさへとつながっていきます。
宿題や勉強のサポートが必要
小学校に入学したばかりのお子さまは、まだまだ一人で学校の勉強を進めることは困難です。学童保育では、宿題をするための時間を設けてはいるものの、やりたがらないお子さまに対しては「帰ってからしっかりやろうね」という声掛け程度にとどまることもあります。
そのため、保護者が一緒にその日の宿題を確認したり、教えたりする必要が出てくるでしょう。仕事から帰宅後に、家事と並行してお子さまの勉強や宿題のサポートを行うのは、かなりの負担となってきます。
子どもが精神的に不安定になったときのサポートが必要
お子さまにとっても、保育園から小学校に移行することは大きな環境の変化であり、それに伴う心境の変化があります。新しい先生、新しい友達、初めての学校での授業やテストなど、好奇心に胸を膨らませるお子さまもいれば、不安を感じるお子さまもいらっしゃるでしょう。
集団生活の中で、これまで経験したことのない人間関係のトラブルや、学習面でのつまずきなど、慣れない環境でのストレスから情緒不安定になってしまうお子さまも少なくありません。
このような時、お子さまの気持ちに寄り添い、ゆっくり話を聞いてあげたりスキンシップを取ったりして心をケアしてあげることが大切です。しかし、保護者も同じように新しい環境に適応するために精一杯になり、お子さまの変化に気づきにくかったり、十分なケアをしてあげられなかったりすることがあるかもしれません。
「小1の壁」お子さまの成長に合わせた対処法は?

「小1の壁」は、ご家庭で事前に準備することで、乗り越えられます。お子さまの成長とご家庭の様々な状況に合わせて、柔軟に対処していきましょう。
小学校での生活を想定した生活リズムに慣れておく
保育園と小学校では、生活リズムが大きく違ってきます。入学前から、小学校での生活を想定したリズムに少しずつ慣れるようにしていくことで、お子さまも保護者様もスムーズに小学校生活に移行することができるでしょう。
具体的には、朝は少し早めに起きて自分で着替えたり、保育園に行く準備をしたりするなど、身支度を一人でできるように練習します。
また、小学校に行くまでに朝食をしっかりと取る習慣をつけましょう。午前中にお腹が空いて授業に集中できなかったり、体調が悪くなってしまうのを防ぐためです。
仕事の仕方を見直してみる
「小1の壁」という問題の中で、かなりの負担となっているのが、保護者自身の働き方ではないでしょうか。コロナ禍以降、リモートワークを導入している企業も増えましたが、出社しなければならない企業も多いでしょう。
「小1の壁」を乗り切るためには、一度働き方を見直してみるという対処法もあります。
フレックスタイム制度や週に数日のリモートワーク、一時的な時短勤務、などの選択肢が取れないか、会社に相談してみるのも良いかもしれません。また、共働き家庭の多い現代では、夫婦の一方だけが負担を背負うのではなく、お互いのスケジュールを話し合い、協力しながら対処法を考えるといった歩み寄りも大切になってくるでしょう。
学童以外の預け先を考えておく
学童保育は、お子さまが毎日利用する預け先として心強い存在です。ただ、すべてのご家庭にとって利用しやすいかというと、難しいケースもあるかもしれません。
お迎え時間にどうしても間に合わない、仕事から帰ってお子さまの宿題や勉強のサポートは難しい、などの問題がある場合には、祖父母や親戚に協力してもらう、ベビーシッターなどのサービスを利用するなど、柔軟な対処法を考えてみることをお勧めします。
「小4の壁」とは?

「小1の壁」が主に保護者の様々な負担増加が原因であるのに対して、「小4の壁」は、お子さまの成長過程においての様々な変化による悩みが大きな原因となります。お子さまが小学校4年生に差し掛かる9歳~10歳頃に、学習面や精神面、友人関係に変化が見られるようになってくるのです。
それに伴って、「どのように子どもの気持ちや行動を受け止めたらいいのだろう?」という保護者の新たな子育ての悩みも増えることになります。
「小4の壁」はどうして起こるのでしょう?
それでは、「小4の壁」の原因となる様々なお子さまの変化について具体的に解説していきましょう。
勉強についていけない
4年生になると、「覚える」ことが中心だった勉強が「考える」勉強へと移行していきます。ここでは、特につまずきやすい算数と国語について解説しましょう。
算数
割り算掛け算、分数小数など、足し算引き算とは違ってイメージがしにくい学習へと移行していきます。また、応用力や思考力を求める問題が増えていきます。
国語
長文読解の問題が増え、登場人物の心情や筆者の意図を汲み取るような質問が多くなることや、漢字の難易度が高くなることで、学力に差が出やすくなるでしょう。
また、4年生から塾に通ったり、家庭教師など何らかの勉強のサポートを始めるご家庭も増え、学習面での差が広がっていくことは避けられません。この時期に学習につまずくと、自信をなくしてしまったり、勉強が嫌いになってしまうお子さまもでてきます。
家庭だけではサポートしきれずに、悩んでしまう保護者もいらっしゃるでしょう。
他人と比べてしまう
小学校4年生位になると、成長過程において自分自身を客観的にとらえる力がついてきます。自分と周囲の友達を比較して、様々な感情を持つようになるのです。
成績や運動能力、容姿や体型、家庭環境や身の回りの持ち物など、ありとあらゆる面で比較して、劣等感や優越感を抱くようになるでしょう。特に、劣等感を感じて自分に自信がなくなり、自己肯定感が下がってしまうお子さまは多いものです。
そのようなお子さまの変化を目の当たりにして、どのように声掛けをしてフォローをするのが良いか、戸惑う保護者も多いでしょう。
友人関係のトラブルが増える
小学校4年生の9歳〜10歳は、思春期を迎える時期です。感情のコントロールが難しくなったり、異性を意識し始めたりすることもあります。
精神的にも成長過程にあるため、仲間意識が強くなってきます。集団意識が強くなることで仲間外れが起きたり、新しい仲間との出会いがあることでで、人間関係の悩みが増えたりします。
保護者にとって、お子さまの友人関係のトラブルにどこまで介入するのが良いのか、見極めが難しいと感じることがあるかもしれません。
放課後の居場所の確保が難しくなる
学童保育は、基本的に小学校1年生から6年生まで利用可能となっています。
ただ、小学校1年生から3年生の在籍を優先している学童保育が多いため、4年生になると学童保育が利用できなくなってしまう、または利用したがらなくなるお子さまも多くいるのです。
これまで放課後を安全な場所で過ごせていたのに、急に一人で過ごす時間が増えることにより、さみしさを感じるお子さまもいます。
保護者にとっても、お子さまが放課後を安全に過ごせているか不安になることでしょう。
「小4の壁」お子さまの成長に合わせた対処法は?
「小4の壁」は、お子さまが成長している証です。この時期のお子さまにどれだけ適切に対処できるかで、お子さまの次のステップの進み方が大きく変わっていくといってもいいでしょう。
子どもの気持ちに寄り添う
保護者は、お子さまの元気のない様子を見て心配になり、「どうしたの?何があったの?」と思わず問いただしたくなってしまうかもしれません。まずは、何も言わないお子さまを受け入れて、お子さまの気持ちにそっと寄り添ってあげましょう。
保護者の温かい愛情でお子さまの気持ちがほぐれ、自分から心を開いて話してくれるようになりますよ。
日常的に、ご家庭で肯定するような言葉がけを行うと、お子さまの自己肯定感が高まります。「あなたのそんなところが、お母さんは大好きよ」など、お子さまが「自分は愛されているから大丈夫」と感じることができれば、自己肯定感が高まり、自信につながっていきます。
いじめなどの深刻な問題は、学校と連携する方が良い場合もあります。状況によって、担任の先生やスクールカウンセラーに相談する、などの対処を考えてみてもよいかもしれません。
勉強のサポートをする
まずは、お子さまの勉強の進捗状況を保護者が把握しておきましょう。「ご家庭でどこまでサポートできるか」ということを把握できれば、その先の見通しが立てやすくなります。
保護者のサポートだけでは難しいと感じる場合は、プロの手を借りることを検討するのもよいでしょう。塾に入れるのが良いのか、個人的なサポートが必要かを見極め、ご家庭のサポートと並行してできることを考えてみることをお勧めします。
放課後の習い事を検討する
学童保育が終わってしまうお子さまにとって、放課後を「どこで、どのように過ごすか」というのは、重要な問題となります。この時期に、お子さまが興味を持った習い事などがあれば、検討してみるのもよいかでしょう。
困った時は周囲のサポートも必要
「小1の壁」も「小4の壁」も、ご家庭だけで抱え込む必要はありません。困った時は、周囲のサポートを求めることで、新たな対処法や解決法が見つかることもあります。
同じ年代のお子さまがいる友人やママ友に相談してみましょう。共感し合える仲間は精神的な支えとなってくれます。
お子さまのお迎えや家事などのサポートは、近隣に祖父母や親戚が住んでいれば時にはお願いしてみてもよいかもしれません。
「なかなか頼みにくい…」というご家庭は、ベビーシッター会社の送迎サービスや家事代行などを利用するという方法もあります。
柔軟に様々な対処法を探して、乗り切りましょう。
ご家庭のサポートはポピンズナニーがおすすめ

お子さまの学習面や精神面のサポート、送迎や家事などのサポートにおいてお勧めできるのが、ポピンズのナニーサービスです。
ポピンズナニーは、教育シッターとしてお子さまの学習面や精神面のサポートだけでなく、ご家庭のあらゆるサポートを行う、プロフェッショナルです。
ポピンズナニーができること
ポピンズのナニーは、お子さまの成長段階に合わせたお世話を行います。
お子さまの成長に寄り添ったお世話
ポピンズのナニーは、お子さま一人ひとりの成長を見極めながらお世話を行います。
精神的にも大人になってくるお子さまの気持ちに寄り添い、温かな雰囲気の中で対話やスキンシップを大切にしたサポートを行います。
お子さまのお迎えや帰宅後の時間をサポート
保護者の方に代わって学童保育にお迎えに伺い、保護者が帰宅されるまでのサポートを行います。
ご家庭でどのように過ごされるのが良いかを、あらかじめ保護者の方と話し合い、お子さまが安全に有意義な時間を過ごせるよう見守ります。
習い事の送迎
保護者の代わりに習い事などの送迎を行い、お子さまの安全安心をサポートします。
講師からの申し送り等も、教育のプロフェッショナルとしてしっかりと保護者の方にお伝えできるのがポピンズナニーを利用するメリットでしょう。
※受験塾の参観代行はオプションサービスとなります。
学習のサポート
ポピンズナニーは、お子さまの学習面でのサポートもしっかりと行います。
学校からご帰宅後の宿題のサポート、授業の進捗状況に合わせた学習サポートも行います。
ポピンズナニーはもう一人の家族
ポピンズナニーは、何よりもご家庭の持つ価値観を尊重しながら、お子さまの個性や自主性を大切にしたお世話を行っています。
ご家庭の頼れる存在として、ポピンズナニーのサポートを検討してみるのもよいかもしれませんね。
まとめ
今回は「小1の壁」「小4の壁」について、詳しくご紹介しました。
どんな「壁」も、しっかりとした対処法や周囲のサポートがあれば乗り越えられる、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。お子さまの成長過程に合わせた対処法として、ぜひ参考にしてくださいね。
そして、夏休み期間にお子さまが安全に生活できるか悩んでいるご家庭は、お子さまの学習面や精神面のサポート役として、また保護者様の心強いサポート役として活躍できる、ポピンズナニーのご利用を検討されてみてはいかがでしょうか?
また、ポピンズナニーではナニーとしてお仕事くださる方を募集しています。ナニーのお仕事にご興味を持たれた方は、ぜひこちらをご覧ください→

この記事を書いた人

- 五島 由紀子
- 保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。