お子さまの日々の成長を感じる瞬間は、保護者にとってこの上ない幸せな時間ですね。
「何か習い事をさせてあげたいな」
「このくらいの時期はどんな習い事がいいのだろう?」
と考え始める保護者も多くいらっしゃるでしょう。
また、「習い事をさせてあげたいけれど、忙しくて送迎が難しい…」というお悩みをお持ちのご家庭や共働きのご家庭もあるのではないでしょうか。
今回は、習い事を始めるおすすめの時期や、幼少期から習い事を始めるメリット、習い事を選ぶポイント、年齢別おすすめの習い事などをご紹介します。
忙しいご家庭や共働きのご家庭でも、習い事をあきらめないためのアドバイスもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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習い事は何歳くらいから始めるのがいいの?
習い事を始める「最適な年齢」は、お子さまの個性や興味関心ごと、また習い事の種類によって様々です。早くから始めるのが良いといわれる習い事もあれば、ある程度の年齢になってから始めた方が効果的な習い事もあります。
始める時期は「〇歳になったから、習い事を始めた方がいい」ということではなく、お子さま自身が何に興味を持っているのか、どんな遊びをしている時が一番集中しているのか、ということをよく観察してからがよいでしょう。
お子さまの興味関心が何にあるか分かったら、興味関心に合った習い事を探します。それから、ご家庭のライフスタイルに合わせて無理なくスタートできる時期を考えましょう。
乳幼児期は五感を使った遊びの延長として、幼児期は集団生活に慣れることや社会性を育む場所として、小学校以降は興味関心や専門性を深める場として、それぞれの時期に合った習い事があります。
保護者の「こうなってほしい」という願いも大切ですが、まずはお子さまが「楽しい!」「もっとやってみたい!」と感じる気持ちを尊重してあげることが一番大切なことではないでしょうか。
幼少期から習い事を始めるメリット
幼少期から習い事を始めることで、お子さまの心身の成長に良い影響をもたらす可能性があるといわれています。
非認知能力が高まる
「非認知能力」とは、学力テストの様な数値で測る「認知能力」とは異なり、意欲や協調性、やりぬく力など「心の力」のことです。非認知能力は、これからの変化の激しい社会を生き抜くために必要な力として、文部科学省も推奨しています。
幼少期から、興味のある習い事を通して「もっとできるようになりたい」という意欲を持ったり、お友達や先生との関わりを大切にしたりする気持ちが生まれてきます。このような経験は、非認知能力を育てることにつながっていくといわれています。
非認知能力が高まる習い事として、スポーツや音楽、芸術、自然体験、幼児教室などがあげられます。
社会性が育まれる
お子さまにとって、保育園や幼稚園とは違う場所に行って習い事をする、という経験は社会性を育む良い機会となります。普段接する機会の少ないお友達と協力したり、ルールを守ったり、自分の思っていることを伝えたりする経験を通して、社会性が少しずつ育まれていくでしょう。
社会性が育まれる習い事として、チームスポーツやダンス、リトミックなどがあります。
脳の発達を促す
幼少期は、脳が著しく発達する大切な時期です。この時期に、脳に様々な刺激を与えることで、新しい神経回路が形成されていき、知的好奇心や学習能力の土台を築きます。
脳の発達を促す習い事には、バランス感覚や空間認知能力を養う運動系、リズム感や音感を養う音楽系、知的好奇心を引き出す知育系などがあります。
集中力が育まれる
お子さまが、自分の興味のある習い事に意欲的に取り組もうとすることで、先生の話に耳を傾けたり、課題に取り組もうとする姿勢がみられたりするでしょう。このような経験を通して少しずつ集中力が育まれ、一つのことに根気強く取り組む力が養われます。
お子さまが「楽しい!」と意欲的になれる習い事を見つけてあげましょう。
習い事を選ぶポイント

お子さまに合う習い事を見つけるには、いくつかのポイントがあります。
「どうやって見つけたらいいか分からない…」という方は、これからご紹介するポイントをぜひ参考にしてくださいね。
お子さまの興味関心を最優先に考える
お子さまが集中している時はどのような場面でしょうか?目を輝かせて夢中になって遊んでいるのは、どんな遊びですか?これらがお子さまに合う習い事を見つけるときに、最も大切なポイントです。まずは、お子さまを観察して何に興味関心を持っているのか、見つけてあげましょう。
例えばごっこ遊びが大好きな子どもは、想像・創造力・社会性・思考力・コミュニケーション能力が長けているといえます。創造力を働かせる習い事や、団体で活動する習い事などが合っているかもしれません。
【年齢別】おすすめの習い事
それでは、おすすめの習い事をお子さまの年齢別にご紹介いたしましょう。
1~2歳頃におすすめの習い事

この時期はお子さまの五感を刺激して、親子でコミュニケーションを深めることが何より大切です。
リトミック教室
リトミックは音楽に合わせて体を動かし、表現力や感受性、身体能力を高めます。親子で一緒にリトミックを楽しむことで、情緒の安定やコミュニケーション能力の基礎を養うことができます。
体操教室
体操教室の1〜2歳児クラスは親子でスキンシップを取りながら、走ったり跳んだり、マットや平均台を使ったりして楽しみます。楽しみながら体を動かすことで、基本的な身体の使い方を学び、運動能力の基礎を養います。また集団の中で活動することで、社会性や協調性の芽生えを促すことができるでしょう。
3歳から4歳ころにおすすめの習い事

保育園や幼稚園の中で、集団行動にも少しづつ慣れてくる時期です。遊びの中から学びの要素を取り入れ、好奇心を刺激して自主性を育むような習い事がお勧めです。
スイミング
まずは水に慣れることから始め、呼吸法や水中での身体の使い方を学びます。全身運動である水泳は心肺機能や基礎体力の向上にとても効果的です。水中で体を動かすことで、バランス感覚や柔軟性も養われるため、運動系の習い事で迷っているご家庭にはお勧めといえるでしょう。
ピアノ
指先を使うことで脳の発達を促し、集中力や記憶力、音感、リズム感を養います。この時期は音符でリズム遊びを楽しみながら、楽譜が読めるようになってきます。美しい音楽を日常的に耳にすることで、情緒の安定にもつながるでしょう。
そろばん
この時期に数字に興味を持つようになってきたら、そろばんもお勧めです。早い時期から始めることで、右脳の発達を促します。右脳は「イメージ脳」とも呼ばれ、感性やひらめき、直感などの能力が働き、これらの能力が発達することで創造力や記憶力向上につながるのです。
5歳から6歳ころにおすすめの習い事

小学校への就学を意識する時期ですね。知的好奇心も高まり様々なことに挑戦したくなる年齢です。保護者は、お子さまの「興味が好きに変わる」ことを大切にしてあげましょう。また、自己表現の場や協調性を高めるような習い事もお勧めです。
英会話
「英語は幼少期から習わせた方がいい」という考えのご家庭もあるでしょう。ここでは、お子さまが興味関心を持つ年齢という観点から5〜6歳児頃としています。日本語である程度の意思疎通ができると、世界や外国語などにも興味を持ち始めるようになってきます。
そのようなタイミングで英会話を始めると、「外国についてもっと知りたい」という学習意欲が高まり、主体的に学べるようになってきます。
絵画・造形
粘土遊びが好き、廃材を使って自由に作品を作るのが好き、絵を描くのが好き、というお子さまには、絵画・造形教室で、より好奇心の高まる活動を体験させてあげましょう。想像力や表現力、創造力が豊かになり、色彩感覚や空間認知能力が養われます。
また、作品を完成させることで達成感や満足感を味わい、自己肯定感を高めることにつながります。
ダンス
音楽に合わせて体を動かしたり歌ったりするダンスは、リズム感や表現力、体幹や柔軟性を養います。
チームで練習することでチームワークや協調性が身についたり、発表会など人前に出る経験は自分を表現する自信を育むでしょう。
ダンスにも、新体操やチアリーダー、HIPHOPなど様々な種類があるので、お子さまの興味に合わせて体験教室などに参加してみるのがお勧めです。
サッカー・野球
チームで協力して競技を行う団体スポーツは、協調性やチームワーク、リーダーシップを育むだけでなく、瞬時に判断したり戦略を考えたり、社会性をを身につけるのにも最適です。
空手
礼儀作法を重んじる空手は、心身を鍛える武道です。体力向上、運動能力の発達はもちろん、集中力や精神力、忍耐力を育みます。また、礼儀や自己規律を学ぶことで、目標に向かって努力することの大切さや、困難に立ち向かう強さを身につけることができるでしょう。
小学校からおすすめの習い事

小学校に入学すると、専門性の高い習い事にも興味が出てくるかもしれません。
興味関心が深まり主体的に取り組める習い事を、お子さまと一緒に選べると良いですね。
プログラミング
難易度の高いパズルゲームや細かいブロックでの作品作りなど、集中して何かを作り上げるのが好きなお子さまや、「なぜ?どうして?」と好奇心旺盛なお子さまは、ぜひプログラミングに挑戦してみることをお勧めします。
論理的思考能力や問題解決能力、創造性を育むことで、これからの社会に必要なスキルを身につけることができるといえるでしょう。
学習塾
学校の勉強に不安がある、もう少し深く学びたいなど、お子さまの学習状況に合わせて、学習塾に通ってみるのも良いでしょう。
お子さまの学校での学習状況を把握して、お子さまに合った環境で学習できるように、まずは色々な学習塾を見学して、相談しながら決めることをお勧めします。
忙しいご家庭や共働きのご家庭もあきらめないで
「習い事のメリットはよく分かったけれど、共働き家庭で忙しく送迎に時間が取れない」
「家事や育児、きょうだいがいるなど忙しくて、習い事まで手が回らない」
習い事を始めさせてあげたい気持ちはあるけれど、時間が取れないご家庭は多いことでしょう。
そういったときは、民間の送迎サービスやベビーシッターなどに任せることを検討してみてはいかがでしょうか。
核家族化が進んでいる現代は、民間のサポートシステムが充実しています。送迎のみ、送迎から保護者が帰宅するまで、など状況に合わせたオーダーもできます。
ぜひ、このようなサービスを活用してみることをお勧めします。
ポピンズナニーは忙しいご家庭の心強いサポート役
保育のプロフェッショナルであるポピンズナニーは、お子さまの身の回りのお世話はもちろん、教育シッターとして発達に合わせた遊びや声かけを取り入れ、ご家庭のサポートを行います。
ポピンズナニーは丁寧な言葉遣いと清潔な服装、正しいマナーをもって日常的にお子さまのお世話を行います。そのため一緒に過ごすお子さまも、自然と丁寧な言葉を使ったり、礼儀正しい態度が身についたりしていくのです。
忙しくてなかなか子どもの学習面のサポートに手が回らない、という保護者のお悩みにも、教育シッターとしてしっかりとしたフォローを行います。
お子さまの送迎もポピンズナニーにおまかせ

ポピンズナニーは、お子さまが習い事に乗り気でないときなどは、優しく気持ちに寄り添いながらお連れするなど、お子さま一人ひとりの状況に合わせたお世話を行います。また、習い事での講師のフィードバックにもしっかりと対応し、正確に保護者にお伝えします。
ポピンズナニーは保育のプロフェッショナルとして、ご家庭を支える力強いサポーターとなってくれるでしょう。
まとめ
今回は、習い事について始める時期や選ぶポイント、年齢別にお勧めする習い事について詳しくご紹介しました。
どんな習い事にせよ一番大切なことは、お子さまの興味関心がどこにあるか、ということです。「楽しい!」と感じることが、あらゆる能力を高めるためのポイントであることを、忘れないようにしましょう。また、忙しいご家庭や共働きのご家庭もお子さまの習い事を諦めず、ポピンズナニーを活用するという選択も、ぜひ視野に入れてみてくださいね。
この記事を書いた人

- 五島 由紀子
- 保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。