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お子さまがすくすく育つ秘訣は安定した生活リズムにあり!

2024.12.06
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機嫌が良いと思ったら、急に大声で泣きだしてなかなか泣き止まなかったり、いつもより何だか元気がなかったり…

子育てをしていると、お子さまの日々の様子を見ながら

「どうしたの、体調が良くないのかしら?」

「さっきまで笑ってたのに、何があったの?」

と心配になってしまうことは、日常茶飯事です。

今回は、お子さまが日々元気にすくすく育つために大切な「安定した生活リズム」について、保育士資格を持つナニーが詳しくご紹介します。

合わせて、パパ・ママがお子さまのリズムに合わせて楽しく子育てできるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

乳幼児期の生活リズムはとても大切

赤ちゃんの時から生活リズムを整えることは、赤ちゃんが快適にご機嫌に過ごすためにとても大切なことです。

生活リズムが子どもに与える影響って?

最初に、生活リズムはなぜ大切なのか、ということをお話しましょう。

生活リズムを整えるメリットは?

みなさま、「体内時計」という言葉を耳にしたことがありますか?

体内時計とは、言葉の通り私たちの体の中にある「時間を感じる仕組み」です。

この仕組みによって、24時間毎日決まった時間にお腹がすいたり眠たくなったりして自然に生活リズムが作られていきます。

体内時計は、地球が24時間で回るリズムに合わせて働いています。

明るくなったら目が覚めて、暗くなったら眠るというサイクルがあるおかげで、私たちは元気に生活できるのです。

もちろん、これは乳幼児期から当てはまることです。

生活リズムを整えることで、お子さまは機嫌よく目覚めてぐっすり寝てくれるようになります。

また、睡眠には体力を回復して感染症などへの抵抗力を高める働きがあります。

お子さまの生活リズムが整うと、寝付きが良く健康でいられるので、パパ・ママにとっても育てやすい環境をつくることができ、子育てのストレス軽減につながるといえますね。

生活リズムが乱れるとどうなる?

お子さまの生活リズムが乱れることにより、体内時計が狂ってしまいます。

眠たいのに眠れず、寝不足で情緒不安定になり、ぐずったり癇癪を起こしたりすることが増えます。

また、空腹を感じる時間に食事ができないことで食欲がなくなって機嫌よくご飯を食べなくなってしまうことが多くなります。

子どもの成長と生活リズムの関係

「睡眠」「食事」「運動」のリズムは、子どもの成長にとても影響を与えることがわかっています。

睡眠

眠っている間に成長ホルモンが分泌され、骨や筋肉が作られます。

また眠っている間に、脳は日中に取り入れた様々な情報を整理したり記憶を定着させたりする働きをして、脳の発達を促しています。この脳の発達は、0歳から3歳までに急速に進むといわれています。

食事

規則正しい食事のリズムは、子どもの発達に必要な栄養素を吸収するために大切です。また、決まった時間に食べることで消化器官の働きもスムーズになり、消化不良や便秘などの不調がなくなってきます。

運動

日中外で身体を動かすことで、筋肉が丈夫になり運動機能も発達します。日光を浴びることで、骨の成長に欠かせない栄養素であるビタミンDが生成されます。

また、体を動かすことで「楽しい」「気持ちがいい」などの感情に触れることができます。このような感情は情緒の安定につながり、自分で感情をコントロールする力が身につきます。

ご家庭に合った生活リズムの作り方

では、生活リズムはどのように作っていくのがいいのでしょう。

パパ・ママどちらか1人が働いているご家庭、共働きのご家庭、二世帯で暮らしているご家庭など、様々な生活スタイルの生活リズムがありますね。

まずは、ご家庭でお子さまの起きる時間と寝る時間、授乳や食事の時間、お昼寝の時間を決めましょう。

パパ・ママ交代で行ったり、一緒に住んでいるおばあちゃまに時々お願いしたりするのもいい案です。

大切なことは、「だいたい同じ時間を守って、毎日繰り返す」ことです。

毎日繰り返すことで、子どもは自然に朝目が覚めて、お腹が空いて、夜は眠くなります。

このリズムを作るまでは少々大変かもしれませんが、一度お子さまの体内時計の仕組みが整えば、子育てはとても楽になります!

乳児期の生活リズムを整える方法は?

赤ちゃんの生活リズムの整え方から、詳しく解説しましょう。

基本的な乳児の生活リズム

赤ちゃんの生活リズムは、まだ完全に整っていないので、1日に14時間〜17時間ほど眠ります。

新生児の頃は昼夜の区別がつかず、2~3時間おきに目を覚まします。

少し経つと、だんだん生活リズムが整い始め、夜にまとめて眠る時間が増えて昼夜の区別がつくようになります。

【生後1ヶ月~3か月頃】寝かしつけの流れを決めましょう

赤ちゃんが起きている時間が長くなってきたら、寝かしつけの流れを決めると赤ちゃんは眠りにつきやすくなります。

お腹がいっぱいになると眠りやすい赤ちゃんや、少し遊んであげて体を動かすとすっと眠りにつく赤ちゃんなど、そのお子さまによって様々なタイプがあるでしょう。
いろいろと試してみることをおすすめします。

また、寝かしつけのときは部屋を暗くすると決めておくと、「暗くなったから眠る時間だな」と無意識に感じるようになります。

【生後4ヶ月~6ヶ月頃】お昼寝の時間を整えましょう

生後3か月を過ぎたころから、昼夜の区別がつくようになってきます。

昼間に起きている時間も長くなってくるため、お昼寝の時間を午前と午後1回ずつ取るようにします。

寝かしつけの流れを決めておくと、お昼寝の時間も整いやすくなります。

【生後7ヶ月~1歳頃】昼間の時間は体を動かしましょう

だんだん体力がつき、身体能力も発達してきます。

ハイハイや伝い歩きなど赤ちゃんが体を十分に動かせる時間をつくってあげることが大切です。

体を動かすことで体力を使い、午後のお昼寝に移行しやすくなります。

適度な日光浴は気持ちが良く、お子さまの情緒も安定するためベビーカーや抱っこひもでお散歩することもおすすめです。

【1歳~3歳頃】幼児期の生活リズムを整える方法は?

1歳を過ぎると離乳食から幼児食に移行していきます。

少しずつ、家族と生活リズムを合わせることができるようになってくるでしょう。

家族の一員としてみんなと同じリズムで生活することは、お子さまの成長にとても役立ちます。

家族が起きる時間に一緒に起きて朝の準備をすることで、自然と自立した生活習慣が身についてきます。

食事を一緒に取ることで家族の会話が耳に入り、自然と言葉を覚えたり食事のマナーが身についたりします。

2歳を過ぎると「これをテーブルの上に置いてきて」などの簡単なお手伝いもできるようになり、自分のできることが多くなってくることで自信につながります。

パパ・ママもストレスを感じない生活リズムをつくるコツ

子どもの生活リズムを意識して子育てをしていると、やはりストレスは感じてしまうものでしょう。

完璧にやろうとしなくて大丈夫

生活リズムを整えることは大切ですが、毎日完璧に行うことはありません。

たまにリズムが乱れても、「まあ、今日はいいか」くらいの気持ちで取り組みましょう。

誰かに頼ることに慣れましょう

常にお子さまのことを考えていると、気持ちに余裕がなくなりストレスを感じてしまいます。                                        

時には、親戚や友人にお子さまを預けて、自由な時間を楽しむことも大切です。

気軽に預ける人がいないときは、一時預かりサービスを利用したり、ナニー、ベビーシッターなどのプロの手を借りることも検討してみましょう。

まとめ

今回は、お子さまが元気にすくすく育つために大切な「安定した生活リズム」の重要性についてご紹介しました。

また、お子さまの生活リズムに合わせることでストレスを感じてしまう時の対処法も合わせてご紹介していますので、参考にしてくださいね。

3歳頃までに生活リズムをしっかり整えることで、その後は自然とリズムが身についていくでしょう。

お子さまが、ぐずぐずしたり寝付かなかったりすることが多いと感じたら、ぜひお子さまの生活リズムはどうなっているかを、見直してみてくださいね。

この記事を書いた人

五島 由紀子
保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。保育士免許・幼稚園教諭二種免許・キッズマナー講師資格取得。現在は、1人のお子さまへ細やかな保育を行いたいと感じ、ポピンズナニーとして保育に携わっております。趣味はベリーダンス。子育てカウンセラー資格取得に向けて勉強中。

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