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看護師ナニーが薦める 新年度までに家族で取り組む“生活リズム改善法”

2025.02.14
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看護師ナニーが薦める 新年度までに家族で取り組む“生活リズム改善法”

新年度に向けて、生活習慣の見直しが重要な理由とは

お子様との日々で、こんな経験はありませんか?

いつも早起きだったお子様が、目覚めがゆっくりになり、朝はぼーっとしている。朝食も進まず、お昼頃にやっと元気になってきたかと思えば、お昼寝がずれ込んで夕方に…。夜はいつもの寝る時間を過ぎても元気いっぱいで、パパママは「もう寝てほしい!」とヘトヘトに。

寒い日が続く冬の時期はとくに公園遊びを嫌がり、家で過ごす時間が増えることも多いですよね。その結果、体力が余ってしまい、夜も寝付けない。こんな悪循環が起きるご家庭も少なくないでしょう。

これらはほんの一例ですが、生活リズムの乱れは、子どもだけでなく親にも影響を及ぼし、ストレスが増える原因となります。特にこの時期、年度末が近づくと保育園や幼稚園、学校の行事が増えたり、新年度に向けた準備が重なったりして、普段の生活が後回しになりがちです。

そこで重要なのが、新年度を迎える前に生活リズムを整えることです。お子様が新しい環境での生活をスムーズにスタートさせられるだけでなく、家庭全体が穏やかに、笑顔で新しい日々を迎えられるようになります。

今回は、看護師ナニーとしての経験をもとに、家族全員で楽しみながら取り組める「生活リズムの改善方法」をお伝えします。季節の変わり目に向けた準備として、ぜひお役立てください。

生活リズムを見直す重要性

生活リズムが乱れると、体調や心の状態だけでなく、家族全体の生活にも影響を及ぼします。特に子どもにとっては、不規則な生活が成長や発達に悪影響を与えることがあります。

例えば、夜更かしが続くと睡眠不足になり、日中の集中力や体力が低下します。また、食事の時間が不規則になると栄養バランスが崩れ、疲れやすくなったり、体調を崩しやすくなったりすることも。親としても、子どもが不機嫌なときは自分の時間が減り、ストレスがたまることがありますよね。

生活リズムを整えることで、子どもの心身の成長をサポートするだけでなく、家庭全体で過ごす時間がもっと楽しく、穏やかになります。

生活リズム改善の5つのポイント

睡眠時間を整える

冬の寒い時期は、どうしても夜更かしや朝寝坊が増えがち。でも、新年度までに少しずつ元のリズムに戻しておくことが大切です。

具体例

  • 少しずつ調整:毎日15分ずつ就寝時間を早めていく
  • リラックスタイムを導入:寝る前に読書やストレッチなどリラックスできる時間をつくる
  • 部屋の明かりを暖色系にする

<ナニーが実践している方法>

私がお子様と一緒に取り組むのが「1日の振り返り」です。ご家庭ではお子様と一緒にベッドに入り、「今日は何が楽しかった?」と聞いてみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、続けていると、お子様がその日感じたことや出来事をたくさん話してくれるようになります。お話を聞きながら「そうだったんだね」と共感してあげると、安心感が生まれ、自然とリラックスして寝つけるようになりますよ。

朝食の習慣を見直す

朝食は、1日のエネルギーを補給する大切な時間です。不規則な生活が続くと、朝食を抜いたり簡素になったりすることがあるかもしれません。

具体例

  • 一週間分の朝食ストックをあらかじめ準備
  • 冷凍食品や時短レシピを活用する
  • 家族全員で朝食をとる時間を意識する

バランスの良い朝食をとることで、お子様の集中力や体力がアップします。忙しい朝には、例えば冷凍おにぎりやスープを活用するなど、無理のない方法で取り組んでみてくださいね。

運動習慣を取り入れる

運動不足は睡眠の質や体力低下にも影響します。日常的に体を動かす機会を意識的に作りましょう。

具体例

  • 親子で散歩を日課にする:毎日15分の散歩や軽い体操など、手軽な運動を一緒に行いましょう
  • 家の中でできる体操やストレッチを取り入れる
  • 新年度までに達成したい目標を決める

縄跳びや鉄棒、リフティングなど、簡単な運動でもOK!親が楽しむ姿を見せることで、お子様も積極的に取り組むようになります。例えば、縄跳び10回や鉄棒で10秒ぶら下がるなど、達成感を感じられる目標を設定することで、子どもも積極的に楽しめます。

時間の使い方を工夫する

忙しい現代では、家庭内の時間管理が難しくなることも多いですよね。お子様が宿題や片付けに取り組まず、困っているご家庭も多いはず。

具体例

  • 家庭内スケジュール表を作る
  • ゲームやテレビの時間をルール化する
  • 余裕を持ったスケジュールを心がける

スケジュール表に「お手伝い」や「遊びの時間」を組み込むことで、お子様自身が計画的に動く習慣を身につけやすくなります。

家庭で役割を分担する

家族全員で役割を持つことで、子どもの自己肯定感が高まり、家庭の一体感も深まります。

具体例

  • 食事の準備や片付けを手伝ってもらう
  • 洗濯を畳むなど、年齢に応じた簡単な家事を任せる
  • 「ありがとう」を忘れずに伝える

お子様が「自分も役に立っている」と感じることで、責任感や自信が育まれます。

パパママの心の余裕が子どもに与える影響

親がリラックスしていると、子どもはその安心感を受け取ります。逆に、親が忙しそうにしていると、子どもも不安を感じることがあります。

時には「完璧」を目指すのをやめて、少し力を抜いてみましょう。例えば、お子様と一緒に笑いながら遊ぶ時間を作ったり、1人でゆっくり過ごす時間を確保したりすることも大切です。親の笑顔や余裕は、子どもにとって最高の安心材料です。

新年度を笑顔で迎えるために

生活リズムを整えることは、家族全員がより良い生活を送るための第一歩です。無理なく、少しずつ変化を取り入れながら、親子で楽しみながら取り組むことが鍵です。

新年度までの時間を活用し、家族で笑顔あふれる日々を過ごしてくださいね。小さな取り組みが、大きな成長につながることを信じて。

この記事を書いた人

Naoka
看護師、保育士、養護教諭の資格を持つナニーとして活動しています。これまで保育園や小学校、放課後デイサービスなど、さまざまな現場で経験を積んできました。現在ナニーのお仕事をしながら、療育施設にて自閉症スペクトラム症のお子さまたちの支援に取り組んでいます。

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