ナニー・ベビーシッターなど保育業界を目指す人のための情報メディア

NannyMedia

資格がなくても大丈夫! ポピンズで専門性を高める「産後ケアナニー」という働き方:ポピンズ産後ケア研修レポート<座学編>

2025.11.28

出産を終えたお母さまのそばには、いつも赤ちゃんだけでなく「大きな変化」と「たくさんの不安」が寄り添っています。核家族化が進み、共働き家庭が増え、身近に手を差し伸べてくれる家族のサポートを得にくい時代。そんななかで、心身ともに大きな変化を迎える産後の時期を支える存在として、今「産後ケアナニー」への期待が高まっています。

「産後ケア」と聞くと、特別な資格や経験が必要なのでは?と思われる方もいるかもしれません。しかし、ポピンズでは、ナニーとして働きながら、研修を通じて「産後ケア」に関する専門性を高めていくことができます

今回は、助産師を講師に招き、広尾本社で行われた対面研修(座学編)の様子を受講生として参加したスーパーナニーがご紹介します。

産後ケアナニー研修とは

この研修は、産後のお母さまと新生児をサポートするための基本を体系的に学ぶプログラムです。

実際に産後ケア訪問を行っている助産師が講師を務め、最新の医療情報や自治体支援の知識も交えながら解説してくださいます。受講するナニーにとっては、現場での自信や判断力を高める貴重な時間となりました。

月収27.2万円~ナニーの仕事について詳しく見る→

研修内容レポート

産後のお母さまの身体の変化と注意点

出産後のお母さまの体は、日ごとに大きく変化していきます。出血の状態、睡眠不足、ホルモンバランスの変化……。講義では、産後1日目からの時系列を追いながら、心身の変化を学び、注意サインを見逃さないためのポイントを確認しました。

「産後って本当に大変だったわ」と、出産経験のあるナニーも深くうなずく場面も。

経験をもとに共感しながらも、専門的な知識を加えていくことで、より安心して支援できる力を磨いていきます。

産後のメンタルヘルス

産後は、心が揺らぎやすい時期でもあります。ささいなことにも涙が出てしまったり、不安で眠れなかったり。講義では、そんなお母さまに対して「寄り添うように」「慈しむように」接することの大切さを学びました。

「頑張りましょう」と励ますよりも、「大変ですよね」と共に感じる姿勢が、お母さまの心を支えることがあります。助産師講師の実例を交えながら、言葉だけでなく、表情や声のトーンまでも意識したコミュニケーションのあり方を考えました。

乳房ケアと母乳分泌の仕組み

授乳に関する基礎知識として、乳房のつくりや母乳分泌の仕組みを学習しました。これは、お母さまが両親学級などで学ぶ内容と同じもので、ナニーは医療的行為ができないため、お母様の乳房ケアをすることはありませんが、正しく理解しておくことで、安心感をもって支援できます。

「知っているつもり」をなくし、根拠に基づいた知識を身につけることが、信頼されるナニーの第一歩です。

母乳とミルク、それぞれの支援

母乳にもミルクにも、それぞれに良さがあります。大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、「そのご家庭に合った方法を尊重すること」

ナニーは、授乳の間隔やタイミング、赤ちゃんの「おっぱいほしいサイン」を理解しながら、安心できる環境づくりを支援します。

お母さまが「これでいいんだ」と思えるような関わり方こそ、ナニーの存在価値といえるでしょう。

お母さまとのコミュニケーション

産後の時期に何より大切なのは、お母さまがしっかり休めること。そのために、ケアに入る前の打ち合わせを丁寧に行うことが欠かせません。

授乳の方針や方法、準備するものなどをしっかりと確認し、ナニー・ご家庭・助産師の三者が同じ方向を向いて支援します。

また、講師からは「お母さまを“指導する”のではなく、尊重して伴走すること」という言葉が印象的に語られました。

新生児の健康管理とこころの発達

赤ちゃんの健康を守るために欠かせないのが「観察力」です。排泄の回数や色、体温の変化、皮膚の状態など、さまざまなサインを読み取る力を養います。トラブルがあった場合の報告・連携の流れも明確にし、チームで支える仕組みを確認しました。

また、講義の最後には「赤ちゃん一人ひとりには、まだ解明しきれない不思議な力がある」という助産師の言葉が。

赤ちゃんの個性を尊重し、その子らしいペースを大切にケアしていくことの大切さを、改めて実感する時間となりました。

赤ちゃんや産後ママのお世話にご興味がある方は→

受講したナニーの声

  • 出産経験はあるけれど、改めて学ぶことで自信を持ってお世話できるようになりました
  • 助産師の先生の話がとてもわかりやすく、すぐ現場で生かせそう
  • 助産師の先生がいま現場で妊産婦の方々に提供している内容を、丁寧に教えていただき大変わかりやすかったです
  • 産後ケアにおけるナニーの役割(すべきこと、してはいけないこと)と留意点を整理して理解できました

そんな声が多く聞かれた今回の研修。お母さまや赤ちゃんを支える“力”と“心”を、ナニーたちは確実に育んでいます。

専門性を高めるキャリアとしての「産後ケアナニー」

ポピンズの産後ケアサービスでは、まず助産師が訪問してお母さまの状況をヒアリングし、その情報を社内で共有。そのうえでナニーが支援に入るという、専門職と連携した体制が整っています。

資格がなくても、学びながら専門性を高めていけるのが、ポピンズナニーの魅力です。

「赤ちゃんとお母さまを支えたい」「産後のお母様に寄り添う仕事がしたい」という想いがあれば、誰もが産後ケアのプロを目指せます。

次回はいよいよ実技編。

より実践的なケア技術を学ぶナニーたちの姿を、またお伝えします。

ポピンズでは、こうした研修を通して産後ケアに必要な知識と実践力を身につけた「産後ケアナニー」を育成しています。資格がなくても大丈夫。ポピンズで学びと実践を重ねながら専門性を高め、ご家庭に寄り添う「ナニー」として輝いてみませんか?


→ポピンズナニーのお仕事に興味を持たれた方はこちらをご覧ください→

この記事を書いた人

ナニーメディア編集部
ナニー・ベビーシッターなど保育業界を目指す人のための情報メディア「ナニー メディア」編集部です。

Related article