ナニーとベビーシッターの違いって?気になるナニーのお仕事をご紹介
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以前に比べて、ベビーシッターを利用するご家庭が増えてきましたが、皆さまは、ナニーという言葉をご存じですか?
ナニーとは日本語で「教育シッター」という意味で、イギリス王室御用達の子育てのプロフェッショナルとして、海外では広く知られています。日本では、ナニーという言葉は知っていても「ナニーとベビーシッターって何が違うの?」と感じている方は多いのではないでしょうか?ナニーとして働いている筆者も、周囲の知人から違いを聞かれることが多々あります。
そこで、今回はナニーとベビーシッターの役割の違いを詳しくご紹介します。
また、ナニーとベビーシッターのお仕事の違いもお伝えしますので、少しでも「ナニーって楽しそう、興味があるな」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ナニーとベビーシッターの違いとは?
まずは、ナニーとベビーシッターの基本的な違いを解説しましょう。
ベビーシッターとは?
お子さまのいるご家庭では、「明日、急に仕事が入ってしまった」「ちょっと、気分転換に美容院に行きたいな」など、仕事やリフレッシュのためにお子さまを預けたいときがあるものです。「急に、親戚や友人に急に預けるのも気が引けるな…」そんな時に利用できるのが、ベビーシッターです。
ベビーシッターの主な仕事は、ご自宅を訪問してお子さまの身の回りのお世話をしたり、送迎や家事をしたり、病児保育や産前産後のケアを行ったりすることです。
お客様にとって、様々なニーズにあわせて利用できるのが、ベビーシッターを依頼するメリットといえます。
ナニー(教育シッター)とは?
ナニーは、お子さまの身の回りのお世話を行うのはもちろん、お子さまの発達に合わせた遊びを取り入れ、ご家庭の教育面のサポートも行います。
イギリス発祥の職業
イギリスでは、ナニーは国家資格として扱われています。イギリスのナニー養成学校として知られている「ノーランドカレッジ」は、2015年にノーランドのナニーが、イギリス王女の洗礼式に付き添ったことが公となり、話題になりました。
ナニーになるのはどんな人?
日本ではナニーになるための特別な資格は必要ありませんが、乳幼児の発達に関する知識と経験、保育や教育に関するスキルが求められます。また、お子さまや保護者様の求めるニーズを引き出し、理解するコミュニケーション能力や愛情豊かな心、仕事への責任感、臨機応変な対応力も大切です。
ナニーの仕事内容
ナニーは、ご自宅でお子さまのお世話を行いながら遊びの中で成長発達を促し、マナーや教育などにも携わっていきます。お子さまとのお遊びは、ただ遊ぶのではなく、発達を促すようなお声がけが大切です。ナニーは、お子さまが主体的に興味のある遊びに取り組めるようなサポートを行います。
また、日常の生活の中でナニーがお子さまのお手本となるよう、丁寧なマナーや言葉遣いに努めたり、入園や入学に向けた準備として、さりげなく読み書きや数字の学習サポートを行ったりします。
ナニーとベビーシッターの共通点
これまで、ナニーとベビーシッターの違いをご説明してきましたが、実は共通点もあるのです。
それは、
「子どもが好き」「ご家庭に寄り添った保育を行う」
という点です。もちろん、保育士や幼稚園の先生など、お子さまに関わる職業の方々は皆さま同じ気持ちだと思います。
それ以上に、ナニーやベビーシッターはお子さまやご家庭に近い存在となるため、お子さまの成長を感じる嬉しさやご家族に寄り添える喜びが大きくなります。ナニーもベビーシッターも、お子さまやご家族にとって大切な存在であることは変わりませんね。
ナニーとベビーシッター自分に合う働き方はどちら?

それでは、それぞれの具体的な働き方をご紹介しましょう。
一時的な保育ならベビーシッターがおすすめ
すきま時間を活用したい、趣味や勉強と両立させたい、など一時的にお子さまを預かる保育の働き方を希望しているなら、ベビーシッターもおすすめです。
最近では、ベビーシッターとオーダーするご家庭とのマッチングサイトなどもあり、ベビーシッターも仕事が探しやすくなっています。
教育に関心があるならナニーがおすすめ
教育に関心があるけれど、忙しくてなかなかお子さまのケアができない、と悩んでいるご家庭は意外と多いものです。そんな時に頼りになるのが、教育シッターであるナニーです。
パパ・ママに代わってお子さまのお手本となるナニー
乳幼児期は、周囲の大人からの影響を大きく受けて成長します。そのためにも、規則正しい日常生活を送るためのサポートをする大人や、正しいマナーやあいさつなどのお手本となる大人が身近にいることが望まれます。
もちろん、保護者がお手本となりサポートするのが一番ですが、忙しいご家庭にとっては、なかなか難しいでしょう。そんな時に、パパ・ママに代わってお子さまのお手本となるのがナニーです。
子育て相談も頼れるナニー
お子さまがなかなかいうことを聞いてくれない、食べ物の好き嫌いが多くて困っている、などの保護者のお悩みに、上手な対処法をお伝えするのもナニーの仕事です。多くのお子さまと接してきたナニーだからこそ、豊富な経験を生かして様々な対処法をお伝えすることができるかもしれません。
お子さまの成長を共に支える身近なサポート役として、ナニーはご家庭の大切な存在と言えます。
ポピンズのナニーはイギリスのナニースクールがお手本

ポピンズはイギリスの名門ナニー養成学校「ノーランドカレッジ」と1994年から提携しており、その理論や実践方法をお手本としています。ノーランドカレッジでは、エデュケーション(教育)とチャイルドケア(保育)を大切にした「エデュケア」の実践を推奨しています。
ポピンズのナニーは、このエデュケアを実践しながらお子さまの成長に合わせた保育を行っているのです。
発達段階に合わせたサポートやあたたかい見守りは、お子さまの成長過程でとても大切です。また、お子さまはポピンズナニーが実践しているあいさつや丁寧な言葉遣い、保護者様とのコミュニケーションを実によく観察しています。
実際に、保護者様から「ナニーさんのまねをして、〇〇ですね、と丁寧な言葉づかいでおままごとをしていました」「お顔をみたらニッコリするようになって、私もうれしいです」というお声をいただき、お子さまへの影響力の大きさを実感しています。
まとめ
今回は、ナニーとベビーシッターそれぞれの仕事を詳しくご紹介することで、違いを知ってもらうことができたのではないでしょうか。
また、それぞれのお仕事内容を知ることで、「自分が興味を持てる働き方はどちらだろう」と改めて考えてみるきっかけとなったと思います。
ポピンズナニーの上質なサービス提供についても知っていただける、良い機会となりました。
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この記事を書いた人

- 五島 由紀子
- 保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。 保育士免許・幼稚園教諭二種免許・子育て支援教育カウンセラー資格・キッズマナー講師資格取得。ポピンズナニーの経験を活かした保育・教育特化ライター。 現在は、保育に携わりつつ、心理カウンセラーとしてSNS相談サイトや心理カウンセリングサイトでのカウンセラー業務を行っている。趣味はベリーダンス。産業カウンセラー資格取得に向けて勉強中。