保育士の仕事にモヤモヤしたら読むページ:辞めたいと思う理由や対処法を詳しく解説
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保育士が直面する職業上の悩みや退職を検討する理由はさまざまです。まずは問題の原因を明確にし、副業や休職、転職を含む複数の対策を考えることが求められます。
そこでこの記事では、保育士を辞めたいと考えるときのよくある理由や対処法について解説します。
保育士を辞めたいと思う理由とは
多くの人が子どもとの関わりを求めて保育士という職業を選びますが、さまざまな理由で退職を考える人も少なくないのが現状です。。
ここでは、そのような理由を掘り下げていきます。
給与の悩み
保育士が「辞めたい」と感じる理由の一つが「給与が低い」ことです。厚生労働省が実施した「職場の改善希望の調査」によると、給与・賞与などの改善を希望する人の割合は、59%と圧倒的に高い数値を示しています。(※1)。そして別の調べによると、保育士の給与額は全職種の平均額よりも低いという結果も出ています(※2)。
職種 | 平均年収 |
全職種平均 | 約460万円 |
保育士 | 約407万円 |
介護職員(医療・福祉施設) | 約376万円 |
訪問介護従事者 | 約381万円 |
ただ今後は、賃金アップの可能性があります。平成25年以降、保育士一人当たり約14%(月額約4万4千円)の給与改善が行われ、さらに令和4年2月からは、収入を月に約3%(9,000円)増やすための方策が実施されています(※3)。さらに、令和6年度には、過去最大となる10.7%の給与改善が補正予算に計上されました(※4)。
このような政府や関連機関の継続的なサポートと政策によって、保育士の職業価値と待遇の向上が期待されます。
保護者への対応
保育士の業務は、子どもたちのお世話だけでなく、保護者とのコミュニケーションも重要です。しかし、この保護者対応が難しいと感じる人も多いようです。
一つは、保護者からの困難な要求に直面する場面があげられます。例えば、特別な教育方針の要求などは、集団保育の中では個別対応が難しく、困難に感じることもあるでしょう。
また、保護者との意思疎通に苦労することもあります。保育士は子どもたちの安全を第一に考え、そのために必要な情報を伝える役割があります。しかし、さまざまな価値観や考え方、国籍も異なるなどいろいろなタイプの保護者がいるため、伝え方に苦慮する場面も少なくありません。
職場の人間関係
職場の人間関係に難しさを感じることも、保育士を辞めたいと思う理由の一つとして挙げられます。まず同僚との人間関係がよくない場合は、一人ひとりが子どものために最善を尽くすという共通の目標が見失われがちです。また、ストレスがたまると仕事へのモチベーションが下がり、保育士としてのパフォーマンスにも影響する可能性があります。
そして上司との関係に問題がある場合は、指導方法や人事評価などに不満を感じることが多く、自身のスキルアップや保育士としての成長を阻害してしまいます。
このように、人間関係に問題を感じると職場環境が悪化し、保育士としての能力を十分に発揮できなくなり、結果として退職を考えるというケースもあるでしょう。
勤務時間
保育士の仕事は、子どもたちへの教育やケアを始め、連絡帳や保育日誌などレポートの作成、保護者とのコミュニケーションなど、多岐にわたります。残念ながら、これらの作業は所定の労働時間内に終わらないことも多いようです。実際、保育士の中には定時退社が難しく、毎日のように残業をしている人も少なくないのが現状です。
以下に保育士の1日の業務内容例を示しました。どのタイミングで残業が生じるかを見てみましょう。
時間 | 業務内容 |
7:30~ | 開園準備 |
8:30~ | 子どもたちの受け入れ |
10:00~ | 遊びや学習の指導 |
12:00~ | 昼食の準備・片付け |
14:00~ | 昼寝の見守り |
15:30~ | 子どもたちのおやつ |
17:00~ | 閉園作業 |
18:00~ | レポート作成・保護者対応など(残業) |
このように、膨大な仕事量による長時間労働が、「保育士を辞めたい」と考えるきっかけとなるケースも少なくないでしょう。
業務の量
保育士の職場において、一人ひとりが感じる仕事の負担の大きさは、保育士が直面する課題の中でも特に厳しいものです。
現在、保育士不足という問題が続いている中で、園や施設のスタッフは増え続ける業務量に直面しています。これにより、子どもたちと十分に関わる時間が制限され、結果として一人ひとりの子どもの成長や発達を支えるための質の高い保育の提供が困難になってしまいます。
さらに、保育士一人あたりに課される業務の増加は、ストレスや疲労の蓄積に直結し、職場での満足度を低下させる要因となります。こうした職場環境は、保育士が離職を考える主な理由となり、その結果、既存の人手不足問題をさらに悪化させるという悪循環を生み出す可能性があります。
保育士を辞めたいと思ったらどうする?

ここまでは、保育士を辞めたい人によくある理由について見てきましたが、次は実際に辞めたいと思ったときの対処方法について解説します。
辞めたい理由を具体的に考える
保育士を「辞めたい」という感情が湧き上がったとき、その直接的な原因を特定するのが重要です。何か具体的な出来事がきっかけにあることもありますが、それが表面的な理由で、根底には他の問題が潜んでいることも多いです。
具体的に考えるために、以下のようなセルフチェックリストを活用してみましょう。
【セルフチェックリスト】
- どのような状況や出来事が「辞めたい」と思う原因となったのか。
- 日々の業務中にストレスを感じることは何か。
- どのような改善があれば状況が好転すると思うか。
このようなチェックリストを作成することで、保育士を辞めたいと思った本質的な理由を明確にすることが可能です。自分の感情を整理し、具体的な問題を見つけ出すことは、次の行動を決定する上での重要なステップとなります。
上司や同僚に相談してみる
全国保育士会の倫理綱領の5項目目には、以下のような文言が記されています。
“5.チームワークと自己評価 私たちは、職場におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。(以下略)”
そのため、保育士を辞めたいと思ったときは一人で悩むのではなく、まずは上司や同僚に相談してみることをおすすめします。悩みを共有することで、意外な共感やアドバイスが得られるかもしれません。
例えば、上司と話す際には以下のような流れで進めると良いでしょう。
- 直接話すタイミングを設ける:「少し話があるのですが、時間を作っていただけますか?」と尋ねましょう。
- 悩みを伝える:「最近、保育士の仕事が辛くて……」と自分の心情を正直に伝えます。
- 具体的な問題点や改善希望を伝える:「残業が多くてプライベートの時間が取れない」や「子どもへの対応方法についてもっと学びたい」など具体的な悩みと改善希望を伝えます。
一方、同僚に相談するときも同様に自分の心情を正直に伝え、仕事に対する不満や悩みを共有することで、互いの理解を深めつつ、一緒に解決策を見つけ出すことができるでしょう。
休職を考える
保育士を辞めたいと感じたら、退職を考える前に一度休職を考えてみることも一つの選択肢です。
休職は、ストレスや疲れがピークに達したときに自分自身をリセットするための有効な手段です。休職期間中に自分の心と体をゆっくりと休めることで、保育士として働く意欲を再燃させ、再出発をスムーズに切ることができるかもしれません。
転職を検討する
無理に頑張り続けても解決しないこともあるでしょう。園によっては改善されない内容もあるため、保育士として別の園や施設に転職をするなど環境を変えるのも一案です。その際は具体的に、まずは自身が何を求めているのかを整理しましょう。給与、保育方針、働き方、人間関係など、何が不満でどう改善したいのかを明確にすることが大切です。
適切な転職先を見つけることで、保育士としての資質や経験を活かしつつ、働きやすい環境を手に入れることができます。
まとめ
保育士を辞めたいと思う理由は、給与の低さ、保育方針、保護者対応の難しさ、職場の人間関係、労働時間など多岐にわたります。
これらの問題に直面した際には、まずはその原因を把握することが大切です。また、すぐに退職を考えるのではなく、休職や働きやすさを求めて転園、転職、副業を検討するなど、自分自身の働き方やキャリアについて考える時間を持つことも重要です。
保育士という仕事は、自分自身のライフスタイルや価値観に合った働き方を模索することで、より良い環境で働く道も開けるはずです。
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この記事を書いた人

- 神野 しのぶ
- 次女を出産後、40代のときに独学で保育士資格を取得し、保育園数園で仕事を経験しました。 自宅でやっているピアノ教室でも保護者や子どもたちと関わる中で学んだことも含め乳児から小学生の子育て、習い事、音楽を得意ジャンルとしてwebライターをしています。 保有資格:保育士資格