入園・入学の準備は早めが正解!保育士ナニーがサポートします!
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お子さまの入園・入学が近づいてくると「学校でちゃんとやっていけるのかしら…」「幼稚園で何もできずに、困ることはないかしら…」と心配になるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
新しい環境にスムーズに慣れるためには、日頃から少しずつお子さまのできることを増やしていくことが大切です。パパ・ママがお手本となって、お子さまと一緒に楽しく入園・入学の準備を進めていくことで、お子さまもリラックスして新しい環境に馴染んでいくことができるでしょう。
今回は、入園・入学に向けて準備しておくと安心なポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
幼稚園・保育園入園準備
入園前のお子さまは、毎日の生活習慣を身につけるためにできるだけ早めの準備が必要です。
基本的な生活習慣を身につけましょう
ご家庭での日々の過ごし方で、慌てずに身につけることができます。
自分の名前を言える
幼稚園・保育園では、自分の名前をフルネームで呼ばれることも多くなります。
ご家庭でも、
「〇〇ちゃんの上のお名前は△△というのよ。この△△は、パパもママも同じなの。お揃いでうれしいね」
など、説明してあげると、お子さまも受け入れやすく、楽しく名前をいう練習ができるでしょう。
自分でトイレに行く
トイレトレーニングは個人差があるので、それほど神経質になることはないでしょう。
ただ、幼稚園や保育園はだいたい決まった時間に先生が子どもたちに声をかけてみんなで一緒にトイレに行きます。
できれば、少しずつトイレに自分で座れるように練習しておくと、お子さまも気後れしないでみんなと一緒に行動できるでしょう。
正しく食事ができる
幼稚園や保育園では、クラスのみんなと一緒に給食やお弁当をいただきます。集団生活の中では、基本的な食事のマナーは必須です。マナーといっても、難しく考えることはありません。
- 食事のあいさつ「いただきます」「ごちそうさまでした」がきちんと言える
- 遊びながら食べない
- 最後まで座って食べる
など、ご家庭で日常的身に付けることができるマナーです。ぜひ、一度ご家庭の食事のマナーを見直してみてくださいね。
洋服や靴の着脱ができる
幼稚園・保育園では、できる限り自分で着脱をしなければなりません。着脱の練習は最初はどうしても時間がかかってしまいます。手伝いたい気持ちをぐっと押さえて、見守る時間を増やしましょう。
幼稚園で制服がある場合は、ぜひ制服を着たり脱いだりの練習をしてみてください。練習しながら「制服を着ると、お兄さんになったみたいだね」などと声をかけてあげると、お子さまはワクワクした気持ちになって、やる気が出るかもしれませんね。
集団生活に慣れるための習慣を身につけましょう
幼稚園・保育園に入園前のほとんどのお子さまは初めての集団生活ということになります。ご家庭でできる限りの準備をして、お子さまが安心して集団生活に臨めるようにしてあげましょう。
生活リズムを整える
まずは、現在のお子さまの一日の生活リズムを見直してみてください。朝は何時に起きて夜は何時に寝ていますか?お子さまが小さいうちは、大人の都合でその日の起床時間や就寝時間が定まらないことも多くありますね。
入園すると、一日の生活リズムが決まってきます。今から、早寝早起きの習慣をつけて生活リズムを整えておきましょう。
自分のことは自分でできる
先述で、着脱についてお話しましたね。他にも、自分の持ち物を園バッグにしまう、コップや上履きを指定の入れ物に出し入れする、など自分でやらなくてはならないことがたくさん増えてきます。
今から、自分の持ち物の管理ができるように準備をしておくことで、お子さまは安心して園生活を送ることができるでしょう。お弁当がある園は、お弁当箱の使い方も慣れておくと安心ですね。
あいさつやお返事ができる
集団生活を送るうえで、あいさつやお返事はとても大切なコミュニケーションツールです。これらは、ご家庭で日常的に意識していると自然に身につく習慣です。
パパ・ママが率先してご近所の方々にあいさつしたり、しっかりとお返事してお子さまに示してあげましょう。
順番を守ることができる
公園の遊具で遊ぶときや、児童館でおもちゃを使いたいときなどに、順番を待つことは、集団生活においてとても大切です。お友だちとのかかわり方は、経験によって学ぶことも多くあります。
できるだけいろいろなお友だちとかかわりが持てるように、お家の外に出て遊ぶ機会を増やしてあげましょう。
母子分離ができる
入園して、生まれて初めてパパ・ママと離れて過ごすお子さまもいらっしゃるでしょう。できれば、入園前に少しお子さまと離れる時間を作って母子分離の練習をすることをお勧めします。たとえば、未就園児対象のプレ保育に参加したり、1時間だけ保育所などの一時保育を利用したりして、数時間ほど先生とお友だちと過ごす経験をしてみるのもいいでしょう。
短時間のナニー、ベビーシッターの活用もおすすめです。母子分離の練習をする際に重要なのは、お子さまがしっかりとパパ・ママの愛情を感じていることです。離れるときは、ずっと離れているのではなく必ず戻ってくることを、しっかりとお子さまに伝えてあげましょう。
小学校入学準備

幼稚園・保育園での集団生活に慣れて、いよいよ小学校へ入学です。小学校では、勉強や自立した生活への準備が必要となります。
学校生活に必要な準備をしましょう
年長さんから少しずつ準備しておくことをお勧めします。ご家庭で、できることから取り入れてみましょう。
座って勉強できる
まずは、座って何かに集中することから始めましょう。折り紙を折る、絵本を読む、パズルをする、などお子さまの興味のあることを、座って一定時間行うことができるようになるように習慣づけを行います。
自分の名前を読んだり書いたりできる
小学校前から、全てのひらがなを読めるようになる必要はありませんが、自分の名前はフルネームで読んだり書いたりできるようになっておくことをお勧めします。幼稚園や保育園には、イラストつきのおなまえシールがありますが、小学校では、自分の持ち物はすべて文字で書かれています。
自分の名前をひらがなで読んだり書いたりしていくうちに、家族やお友だちの名前の文字に興味を持つようになっていくでしょう。
鉛筆が正しく持てる
鉛筆を正しく持てるようになるためには、まずスプーンやフォークを正しく持てるようになることです。お子さまは、スプーンやフォークを正しく持っていますか?
一度、お子さまの持ち方をしっかりと見てあげましょう。また、鉛筆を使い慣れていないと、筆圧が弱くミミズのような字体になってしまいます。入学に向けて、鉛筆でしっかりと書けるように練習しましょう。
時計が読める
小学校では、時間割通りに活動します。年長さんになると、先生たちも少しずつ時計を見ながら子どもたちにその日の予定を話すように意識して保育を行うようになります。
ご家庭でも
「短い針が6、長い針が一番上の12になったら夜ご飯を食べようね。」
など、日常生活に時計の読み方を取り入れながら、練習しましょう。
また、ある程度時計が読めるようになってきたら、
「今からいただきますをして、何時にごちそうさまにする?」
など、お子さまが時間を決めるように促すことで、自然に時間の感覚が身についてきます。
「蝶結び」ができる
お子さまは「蝶結び」ができますか?幼稚園や保育園では、なかなか蝶結びをする機会はありませんね。
小学校に入ると給食のエプロンの紐を結んだり、野球やサッカーなどのクラブに入って靴紐を結んだりする機会がでてきます。できれば、小学校に入る前にご家庭で練習をしておくと安心でしょう。
登下校ができるように練習しましょう
家から歩いて通う小学校、電車やバスを利用して通う小学校、どちらも一人で通学しなくてはなりませんね。一人でも困らないよう、しっかり登下校の練習をしましょう。
学校までの通学路を確認する
小学校では、集団登校を行っているところもありますが、帰りは一人で下校することも多いため、道順はしっかり覚えておく必要があります。朝と夕方は、日の当たり方によって子どもには少し違う風景に見えることがあります。
お子さまが不安にならないよう、時間を変えて何度か一緒に歩いてみることをおすすめします。
公共の交通ルールを覚える
徒歩通学や電車・バス通学で大切なのは、公共の交通ルールをしっかりと確認しておくことです。横断歩道では「手を挙げて渡る」「右・左・右を見て渡る」、また「向こうの歩道へ渡るときは、横断歩道を渡って行く」などの交通ルールを覚えます。
実際、小学生の登下校時の事故は少なくありません。また、歩道は広がって歩かない、電車やバスの中では騒がない、などのマナーも大切です。入学前に、お子さまと一緒に通学路を歩いたり公共の乗り物に乗ったりして、マナーを確認しましょう。
防犯対策をする
小学生になると、一人で行動することが多くなります。防犯ブザーは小学校で配られますが、お子さまが使い方を理解しているか確認が必要です。また、実際にお子さまと一緒に夕方通学路や遊びに行く道などを歩いて、
「この道は人通りが少ないから危ないね、歩かないようにしよう」
など確認すると、お子さまも実感して気をつけるようになるでしょう。
まずはパパ・ママがお手本

お子さまの入園・入学に向けた準備は、やることが多くて大変…と感じるパパ・ママもいらっしゃるでしょう。しかし、「わざわざ行う」という視点から「習慣化する」という視点に変えてみると意外とスムーズにできるものです。
お子さまと一緒に取り組みましょう
まずは、パパ・ママが行うことで、お子さまも自然に一緒に行うようになります。「おはよう」「ありがとう」などのあいさつやお返事、食事のマナー、交通ルールなど、パパ・ママがお手本となってお子さまに示してあげましょう。
毎日の生活習慣に取り入れましょう
お出かけ前の洋服や靴の着脱方法や、時間を見ながら行動する習慣、絵本を読みながら「この字は〇〇くんの名前と同じ字だね」と文字を意識する生活など、毎日の生活習慣に取り入れられることは、たくさんあります
コミュニケーションツールを使いましょう
「I (アイ)メッセージ」「YOU(ユー)メッセージ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?たとえば、お子さまがお約束を守ることができた時に、どちらのほめ方が相手に気持ちが伝わるでしょうか?
「あなたが約束を守ったことが(私は)嬉しいわ」・・・「I (アイ)メッセージ」
「(あなたは)約束を守ってえらいわね」・・・「YOU(ユー)メッセージ」
「I (アイ)メッセージ」は、相手に自分の思いを伝える優しい語りかけになるため、気持ちが伝わりますね。「YOU(ユー)メッセージ」は、相手より上に立って評価している印象になり、気持ちが伝わりにくくなります。
日常の会話で「I (アイ)メッセージ」を使うことで、お子さまは自然に「I (アイ)メッセージ」を使ったコミュニケーションができるようになるでしょう。
ポピンズのナニー(教育ベビーシッター)がお手本
ナニーと呼ばれる教育ベビーシッターをご存じでしょうか?一般的にベビーシッターは、お子さまの身の回りのお世話を行います。ナニーとは、お世話を行うのはもちろんのこと、お子さまの発達に合わせた遊びや教育面のサポートを行う教育ベビーシッターのことです。
ポピンズナニーのお子さまへのお声がけは、「I (アイ)メッセージ」を基本としています。
正しく美しい日本語や言葉遣い、信頼感の伝わる立ち居振る舞い、などはナニーが保育現場で実践しているマナーです。母子分離の練習として、日々お子さまのサポートを行っているナニーを活用するのもお勧めです。
まとめ
今回は、入園・入学前の準備のポイントについて詳しくご紹介しました。ご紹介した準備は、どれもご家庭の日々の生活の中で習慣化することがポイントです。早めにこれらを生活に取り入れていくことで、お子さまはスムーズに新しい環境に馴染んでいくことができるでしょう。
また、ポピンズナニーは、日々新しい知識や情報を取り入れることで、自信をもってお子さまのサポートに入ることができます。これからのご家庭でのお子さまのサポート役として、ナニーを活用してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人

- 五島 由紀子
- 保育・教育関係に携わって15年以上。保育園施設の管理職を経て、2022年よりフリーランス保育士として活動開始。保育士免許・幼稚園教諭二種免許・キッズマナー講師資格取得。現在は、1人のお子さまへ細やかな保育を行いたいと感じ、ポピンズナニーとして保育に携わっております。趣味はベリーダンス。子育てカウンセラー資格取得に向けて勉強中。