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ナニー実践!お子様の命を守る、振りほどかれにくい手のつなぎ方と交通ルール

2025.03.04
  • 子育て知識
  • 教育

散歩や送迎の際、お子様が急に手を放して走り出したり、転んでしまったり…。そんなハラハラする瞬間を経験したことはありませんか?元気いっぱいのお子様とのお出かけは楽しい反面、予測できない行動にドキッとすることも多いものです。

こうしたヒヤリとする場面を減らし、安心してお子様と歩くためには、「安全な手のつなぎ方」をマスターし、日常の中で交通ルールを意識することが大切です。この記事では、子どもの命を守るための具体的な手のつなぎ方や、楽しく交通ルールを教える工夫をご紹介します。

ナニー実践 振りほどかれにくい手のつなぎ方

手をつないで歩いている時に、お子様が急に手を放して走り出したり、転んでしまったりする場面は少なくありません。予測できないお子様の動きに、とっさに対応することは難しいものです。

そこで、ポピンズのナニーが実践している安全を守るための「振りほどかれにくい手のつなぎ方」をご紹介します

1. 親指と小指でお子様の手を包むつなぎ方

  • 人差し指・中指・薬指を握らせる

    指が3本になることで、お子様も手を握りやすくなります。

    • 親指と小指を手の甲側に出す

      お子様の手首を安定させる形で握ることで、急に振りほどこうとしても力が入りにくくなります。

      2. 4本の指でお子様の手を包むつなぎ方

      • 人差し指を握らせる

        握る指が1本なので、特に小さなお子様はより握りやすくなります。

        • 親指を手の甲側に出す

        残りの中指から小指までをお子様の親指の外側に配置することで、手の安定感を高めます。

        3. 人差し指と中指で手首をつかむつなぎ方

        • 親指を握らせる

        親指をしっかり添えてお子様の手を支えます。

        • チョキをするイメージ

          人差し指と中指でお子様の手首を挟むようにします。

          • 薬指と小指でこぶしを包む

            手首の周りを包み込む形でしっかりホールドします。

            手をしっかりつなぐだけでなく、周囲の状況にも目を配ることが大切です。飛び出しや車、自転車の接近を意識しながら、お子様の命を守る意識を常に持ちましょう。

            手をつなぐのを嫌がるお子様へのちょっとした工夫

            散歩や送迎中に、お子様が「手をつなぎたくない!」と嫌がることもありますよね。そんな時は無理に引っ張るのではなく、お子様の気持ちに寄り添った工夫をすることがポイントです。

            安心感を与える声掛け

            お子様は、大人からの優しい声がけで安心感を得ることができます。

            • 「手をつないでいると、車から守れるんだよ。安心だね!」
            • 「一緒に歩けると嬉しいな♪」といった前向きな声がけで、お子様の気持ちが和らぎます。

            手をつないで歩くことを楽しいものに

            お子様の好きなものや遊び心を取り入れて、一緒に歩く時間を楽しい体験に変えてみましょう。

            • 好きなものになりきる:車が好きなお子様には「今日はパトカーになって、交通安全をチェックしてみよう!」、動物好きなお子様には「うさぎさんみたいにピョンピョン歩こう!」と提案します。
            • ゆっくり歩くゲーム:横断歩道をわたる時は「白い線の上だけ歩こう!」、歩道が狭い道を歩くときは、「白線の上をはみ出さないように歩いてみてね!」といった遊びを取り入れます。その他にも「スキップできる?」「けんけんぱって知ってる?」と楽しい声がけをすると、興味を惹くことができます。

            歩くことが楽しいものに変われば、走り出すことや手を振りほどくことを忘れて、あっという間に目的地に着くかもしれません。

            交通ルールを守り、日頃から安全確認を徹底する

            交通事故を防ぐためには、大人が率先して交通ルールを守り、お子様と一緒に安全意識を高めていくことが大切です。また、危険を予測する力を育むには、日頃から安全確認を習慣にすることが重要です。

            交通教育の重要性

            交通教育を通じて、お子様がルールを理解し、自分で危険を回避する力を育むことができます。小さな頃から安全確認を意識させることで、成長とともに自主性も身に付きます。

            • 小さな目標を設定する

            「信号が青になったら一緒に安全確認をしてみよう」といった小さな目標を設定すると、お子様自身が主体的に行動するきっかけになります。

            • 成功体験を増やす

            安全確認ができたら、「すごいね!ちゃんと確認できたね」と褒めることで、自信を育てることができます。

            ナニーが徹底しているルール

            交通安全のみならず、大切なお子様の命を預かる教育ベビーシッターであるナニーは、日頃から安全意識を徹底しています。ポピンズのナニーが実践している具体的な取り組みの一部をご紹介します。

            • お怪我発生時の対応

            万が一お怪我が発生した際は、応急処置を行い、必ずすぐに会社へ連絡します。

            一人で判断せず、会社に指示を仰ぎます。

            • スマートフォンの携行

            緊急連絡用としてスマートフォンを常に携行します。ただし、ストラップを使用した携行は控えます。

            • 送迎時のルール

            お子様と必ず手をつなぎ、ナニーは車道側を歩くよう徹底します。

            • お世話時のルール

            午睡時は呼吸チェックを行い、うつぶせ寝の防止を徹底します。TVやタブレット、スマートフォンをお子様に見せません。

            まとめ

            お子様との散歩や送迎の時間は、日常の中でお子様と絆を深める、かけがえのないひとときです。単なる移動にとどまらず、お子様が安全やルールを学ぶ貴重な機会でもあります。今回の記事でご紹介した手のつなぎ方や交通ルールの工夫を取り入れながら、安全を守りつつ、楽しい時間を過ごしてください。

            なお、今回ご紹介した内容は、毎月ナニーに届く「ニュースレター」の一部です。ポピンズでは、ナニーが安心してお世話に取り組めるよう、季節ごとの注意点やお世話に役立つ最新情報をタイムリーに発信しています。こうした情報を活用することで、ポピンズのナニーは安心感と自信を持って子どもたちと向き合うことができます。

            この記事が、みなさんの参考になり、お子様の健康と安全を守るお手伝いとなれば幸いです。ポピンズのナニーサービスについてご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

            この記事を書いた人

            遠藤智菜美
            2016年3年横浜国立大学経済学部卒業後、8年間営業として一般企業に勤務しました。「保育に携わりたい」という兼ねてからの想いを叶えるため、現在は保育士試験の勉強をしながらベビーシッターとして勤務をしています。地元山形県で活躍する人のインタビュー記事を作成するなど、webライターとしても活動しています。

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