保育士の志望動機の書き方を例文付きで解説
- 保育士
- 職種・働き方
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保育士として就職や転職を考えたとき、さまざまな準備が必要です。中でも悩みやすいのが、履歴書に記載する志望動機の内容です。志望動機でどれだけ思いを伝えられるかが、採用につながってくるといっても過言ではありません。
そこで今回は、保育士の志望動機を書くときに意識したいポイントを解説します。また、施設別やキャリア別、雇用形態別など、パターンに応じた文例もご紹介しますので参考にしてください。
contents
保育士の志望動機の重要性
就職や転職の際に確認される志望動機とは、そこで働きたいと思う理由のことです。保育業界に限らず、採用時にまずは志望動機を確認するというケースが少なくありません。履歴書に記載された内容を確認しつつ、面接でも重ねて志望動機を口頭質問されることもあり、その重要性がうかがえます。
中でも保育士は、志望動機が重要視される傾向にあります。その理由は、保育士資格の「汎用性の高さ」です。保育士資格を取得していれば、保育園だけでなくさまざまな種類の児童福祉施設で勤務可能です。そのため、多くの選択肢の中からなぜこの施設を選んだのか、志望動機を通してその意図を確認されます。なお、採用担当者は、志望動機を見て以下のようなポイントを判断します。
- 保育士の仕事を理解できているか
- 自園でないといけないという熱意があるか
- 応募者が自園にマッチしているか
- 採用するメリットがあるか
- 採用した場合は長く続けてもらえるか
採用者としては、どこでもよいと考えている人より「ここでないといけない」と考えてくれている人を採用したいと思っています。面接時は慌ててうまく話せない可能性もありますが、履歴書は事前に準備するため熟考を重ねられます。自分の思いがしっかり伝わるよう、丁寧に記載することが大切です。
保育士の志望動機を書くときのポイント
保育士の場合、履歴書の志望動機には以下のような内容を盛り込むとよいでしょう。
- その保育園を選んだ理由
- 保育士を目指した理由
- 働き方の希望
- スキルアップの希望
保育士になった理由やどのような保育を行いたいかなどを志望動機に書くことで、自分の人となりを紹介できます。ここからは、それぞれの記入ポイントを解説します。
施設を選んだ理由
なぜその保育園を選んだか、まずはその理由を明確に伝えましょう。その際、注意したいのは、保育園の方針や理念に合わせて書くことです。どの保育園にも当てはまることではなく、特徴を捉えて書くのがポイントです。たとえば、以下のようなポイントを事前にリサーチして盛り込めるとよいでしょう。
- 保育園の雰囲気
- 保育園の活動内容
- 保育方針
- 職場環境
なお、上記のようなポイントは、保育園見学や実習に参加することで確認しやすくなります。その中で「自然豊かな環境でのびのびと感性を育む」「早期教育で子どもの可能性を最大限に伸ばす」など、共感できるポイントを見つけてみましょう。難しい場合は、ホームページやSNSの発信をチェックしてみるのがおすすめです。魅力に感じたことなどを志望動機に加えることで、その施設への理解度の高さをアピールできます。
なぜ保育士になったのか
そもそも、なぜ保育士を目指したのかという理由を伝えることも大切です。保育士を目指したきっかけを、具体的なエピソードを交えて書くことで熱意が伝わりやすくなります。よくある保育士を目指した理由は以下のとおりです。
- 身近に保育士として働く人がいて憧れていた
- 年の離れた弟や妹がいて面倒を見ていた
- 近所の子どもなど小さな子どもと関わる機会が多かった
- 自身が保育園に通っていたときの先生に憧れていた
- ピアノや歌が好きなので特技を活かせると思った
- 中学校のときの職場体験で興味を持った
- 子どもを産み育ててから保育士の魅力を知った
なお「子どもが好き」であることは大前提のため、他の志望者と差をつけるためにより具体的なきっかけを伝えましょう。
どのように貢献したいのか
どのように貢献したいか、採用後の希望を伝えることで、仕事への熱意や採用のメリットを伝えられます。今までの経験や得意なことを織り交ぜながら分かりやすく伝えましょう。
- クラブ活動でリーダーをしていたのでクラスをまとめる力がある
- 幼い頃から体操を習っていたので体育指導に積極的に関わりたい
- イベントの企画運営が好きなので行事担当として保育園を盛り上げたい
- 朗らかな性格なのでフリー保育士として全体の雰囲気を和ませたい
「〇〇してみたい」という希望だけでなく、自分の力をどのように活かすことができるのかを具体的に書くのもポイントの一つです。その中で、性格や長所をアピールしましょう。
どのようにスキルアップしたいのか
保育士としてどのようにスキルアップしたいのか、キャリアプランに触れることで学びたい気持ちやその保育園で働く熱意を伝えられます。また、将来を考えていることから、短期間で辞める予定がないことを示せるため、好印象につながるでしょう。
- 実習でお世話になった〇〇先生のように、園を引っ張っていきたい
- 全てのクラスの担任を持ち、乳児にも幼児にも強い保育士になりたい
- 結婚・出産を経ても正職員としてクラス担任を持ち続けたい
- 障がい児保育への学びを深め、職務分野リーダーを目指したい
キャリアップ研修への意欲や、ゆくゆくは役職を目指していることなどを書くことで、長く勤める気持ちがあることを知らせましょう。嘘をつくのは好ましくありませんが、将来の目標は大きく持っておくことが大切です。
例文付き!保育士の志望動機の書き方【施設別】
ここからは、実際に履歴書に使える志望動機の書き方をご紹介します。まずは、以下のような施設別の志望動機です。
- 保育園
- 認定こども園
- 病棟保育室
- 児童福祉施設
自分に当てはまるよう言葉を変えながら、志望動機を作成してみましょう。
保育園
保育園とは、保護者の就労などの理由により保育を必要としている子どものための施設です。保育園では0歳~就学前までの子ども、小規模保育園では0歳~2歳の子どもの保育を行います。なお、保育園によって保育方針や取り組みが大きく異なるため、事前に確認して志望動機に反映させましょう。
【文例1】
私は、貴園の保育行事の豊富さに魅力を感じて志望しました。コロナ禍以降、行事の簡素化が進む流れもありますが、私は子どもたちが日頃のがんばりを披露したり、保護者や地域の人といっしょに行事を楽しんだりする機会はとても大切だと考えています。そのような行事を、一つひとつ丁寧に行っている貴園に感銘を受け、働きたいと強く思いました。
【文例2】
私は、ゆったりとした環境下で丁寧な保育を行いたいという思いから貴園を志望しました。私自身、保育園に通っていたときに、一斉保育ではなくお迎えを待つ間の保育士との1対1の時間が大好きだったことをよく覚えています。子どもに安心感を与えられるような保育を実践するため、小規模保育を行う貴園で働きたいと感じました。
認定こども園
認定こども園とは、保育園と幼稚園のよさを融合した施設のことです。0歳~就学前の子どもに対し、保育と教育の両方を一体的に提供します。また、保護者が働いている、いないに関わらず利用でき、地域における子育て支援に関する機能も備えています。なお、認定こども園の中の「幼保連携型タイプ」に配置されるのは「保育教諭」で、保育士資格と幼稚園教諭免許が必要なため注意しましょう。
【文例1】
私は、〇〇大学で保育士資格と幼稚園教諭免許を取得予定です。どちらの資格も活かしたいと考えたいたところ、認定こども園である貴園を知りました。見学に伺った際に見た、子どもたちと先生方の屈託のない笑顔に惹かれ、私も共に働きたいと思い志望いたしました。
貴園の主体性を大切にする自然遊びは、子どもたちの可能性を最大限に引き出していると感じています。体力には自信があるため、自然の中で思いきり力を発揮したいと考えています。
【文例2】
私は、保育と教育、どちらも大切にできる認定こども園での勤務を希望しています。中でも、早くから国際社会に慣れ親しむためのカリキュラムを取り入れている貴園に魅力を感じ、志望いたしました。
小学校での英語教育が義務化されている今、乳幼児期から英語に触れることの大切さを感じています。私は、海外留学の経験があり、日常会話程度の英会話なら問題なく話せるため、貴園での取り組みに尽力できると考えています。
病棟保育室
病棟保育とは、けがや病気などで入院している子どもたちの保育のことです。病棟保育室はプレイルームとも呼ばれ、おもに大きな病院の小児病棟に設置されています。プレイルームに来た子どもたちや、ベッドで過ごす子どもたちに対して、無理のない遊びを提供します。なお、病院で働く看護師や医師の子どもをお世話する「院内保育士」や、発熱などにより一時的な預かりを行う「病児保育士」とは異なるため注意しましょう。
【文例1】
私は、自身の幼少期の入院経験から病棟保育に興味を持ちました。私が入院した病院にプレイルームはなく、長期にわたる入院中とても寂しい思いをしたことを鮮明に覚えています。そのような子どもたちが少しでも笑顔で過ごせるようにと、貴院の病棟保育を志望しました。
穏やかな性格のため、子どもたちはもちろん、大切なお子さんの入院で疲弊している保護者様に安心感を与えられると考えています。
【文例2】
私が貴院の病棟保育を志望した理由は、制限がある中での企画力の高さです。貴院の病院全体を巻き込んだ季節行事の数々を見て、入院中の子どもたちを笑顔にするための努力に大変感動しました。
私自身、とにかく楽しいことと人を喜ばせることが好きなため、ぜひ貴院の病棟保育で力を発揮したいです。
児童養護施設
児童養護施設は、なんらかの理由により保護者と暮らせない子どもたちの生活の場です。子どもたちの保護者の代わりとして、生活の全てのお世話を担います。
【文例1】
私が貴施設を志望した理由は、養育環境に問題を抱えた子どもたちをサポートしたいと思ったからです。きっかけは、学生時代に参加させていただいた貴施設の夏祭りです。無邪気に笑う子どもたちの笑顔が印象深く、大変魅力を感じました。
もちろん、子どもたちの生活を支える中での難しさがあることも理解しています。持ち前の明るさで、子どもたちの笑顔を引き出したいと思っています。
【文例2】
虐待などで大変な思いをした子どもたちの支えになりたいと思ったことが、貴施設を志望する理由です。私はこれまで、24時間開いている託児所で勤務してきました。働く中で、子どもの養育環境について考える機会は多く、何かできることがないかと転職を選びました。
複雑な背景を抱える子どもたちに、深い愛情を持って関わりたいと考えています。
例文付き!保育士の志望動機の書き方【キャリア別】
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ここからは、新卒採用や中途採用、ブランクがある場合などキャリア別に参考になる志望動機の書き方をご紹介します。
新卒採用
新卒採用で保育士を目指す場合は、業務経験がないため性格や保育学生時代に学んだことをアピールするのがおすすめです。保育士への強い思いを素直に伝えられるとよいでしょう。また、保育園の情報を下調べして志望動機の内容に盛り込むことも大切です。
【文例1】
私は、貴園の体育指導を大切にした教育方針に興味を持ち、求人に応募いたしました。ボランティアに伺った際、子どもたちは跳び箱や鉄棒など、難しい運動に取り組みながらも、楽しそうにしている姿が印象的でした。
私は幼少期から野球を習っており、体を動かすことが大好きです。ぜひ、貴園にて体育指導に携わりたいです。
【文例2】
私が貴園を志望した理由は、保育実習で先生方の保育に触れ、感動したからです。貴園に実習を受け入れていただいた4週間、さまざまなことを学びました。とくに、先生方の子どもたちへの声かけが素晴らしく、一人ひとりの意欲を大切にした促し方に感動しました。
私は、常に前向きな性格のため、先生方と同じように子どもたちの前向きな意欲を大切にしていきたいと考えています。
中途採用
卒業後、保育とは異なる業種に就職したのち、中途採用で保育士を目指す人も多いでしょう。そのような場合は、保育士を目指した理由や転職のきっかけを盛り込んで熱意を伝えます。
【文例1】
貴園の体操を大切にした教育方針に興味を持ち志望しました。私は、幼少期から体操を習っており、卒業後はスポーツクラブの事務で受付をしていましたが、子どもと関わる仕事がしたいという思いが強く転職を決意しました。
貴園にボランティアに伺った際、子どもたちが難しいマット運動に取り組みながらも、目をキラキラさせている姿が印象的でした。ぜひ、貴園にて体操指導に携わりたいと考えています。
【文例2】
私は前職で、病院の受付をしていました。来院する子どもたちと接するうちに保育士になりたい気持ちが強くなり、一念発起して保育士資格を取得しました。
保護者や地域とつながりの強い貴園であれば、前職で培ったコミュニケーション能力を活かせるのではないかと考えています。保育歴はありませんが、採用後は新年度までの期間、ボランティアとして保育園に通い、経験を積ませていただきたいと考えています。
ブランクがある場合
以前は保育士として働いていたものの、ライフステージの変化などさまざまな理由で一度仕事を離れ、復帰を考えている人も多いでしょう。そのような場合は、ブランクの経緯を説明しつつ、その間の経験をどう活かせるかを伝えます。
【文例1】
私は3年間、規模の小さな保育園に勤めていました。結婚・出産により仕事を離れていましたが、保育士への復帰を考えたときに、やはり大きな保育園で経験を積みたいと思い貴園を志望しました。
貴園は、受け入れ人数が多いにもかかわらず、担当制度により温かく家庭的な保育を実践されています。子育て経験を活かし、私も家庭的で安心してもらえるような対応を行ってまいります。
【文例2】
私は、県外の保育園で5年の勤務経験があります。引越しや結婚、出産に伴い、保育の仕事を離れていましたが、やはりまた子どもと関わる仕事がしたいと思い貴園を志望しました。
見学に伺った際、貴園は保育士数が多く、それぞれライフスタイルに合った働き方をされていると伺いました。無理なく活き活きと働く先生方を拝見し、私もここで働きたいと思い、今回応募いたしました。
例文付き!保育士の志望動機の書き方【雇用形態別】
保育士の志望動機は、パートや派遣社員など雇用形態別に変えることも大切です。ここからは、雇用形態別に志望動機の書き方をご紹介します。
パート・アルバイト
家庭の事情や体力面の問題などにより、パートやアルバイト勤務を希望する人は、今までの経験やパートとして貢献したいことなどを志望動機に織り交ぜてみましょう。
【文例1】
私が貴園を志望した理由は、子どもの自由な遊びを尊重した保育方針に共感したためです。正職員として勤めていた2年間は、目の前に迫る行事のことで精一杯で、子どもの自主性を大切にできませんでした。
今は家庭もあり、パート勤務にはなりますが、貴園で自由遊びを活かした保育に貢献したいと思い志望しました。
【文例2】
私は、保育士として4年勤め、出産を機に退職しました。しかし、子どもが保育園に通うようになり「今なら保護者の気持ちに寄り添える保育士になれる」と思い、貴園のパート募集に応募しました。
母と同居しているため、子どものことで欠勤することは少ないかと思います。以前はクラス担任もしていたため、クラス運営のサポートも積極的に行っていきたいです。
派遣社員
保育士には、派遣会社に雇用される派遣保育士としての働き方もあります。保育園から直接雇用されているわけではありませんが、仕事内容は採用される保育園の指示に従います。志望動機には、志望した理由と併せて働き方の希望を添えられるとよいでしょう。
【文例1】
私は、正職員保育士として7年勤めたのち、現在は専業主婦として小学生の子どもを育てています。育児と両立しながら再び保育士として働きたいと思い、派遣という働き方を選択しました。各クラスにて担任の経験があるため、どのクラスに入っても運営を補助できると考えています。
【文例2】
私は幼稚園で4年の勤務経験があり、保育にも携わってみたいという思いから認定こども園への転職を決意しました。保育を行うにあたって、欠かせないのが「主体性」です。貴園に見学に伺ったとき、子どもたちの自発的な行動力の高さに驚きました。
勤務時間の希望は9時~16時のため、補助の形で先生方のサポート業務に回れたらと思っています。
保育士の志望動機を書くときのNG例
志望動機に書く言葉の選び方次第で、採用担当者に与える印象が大きく変わります。少しでも印象をよくするため、懸念されるポイントを知っておきたいもの。そこでここからは、志望動機を書くときのNG例をご紹介します。
ネガティブな表現は避ける
志望動機を書くとき、ネガティブな表現は採用担当者に後ろ向きな印象を与えてしまいます。とくに、退職理由の中で前職への不満をストレートに書いてしまうと「採用後も不平不満が多いかも」と思われる可能性もあります。ネガティブな表現は、前向きな表現に言い換えられるよう意識しましょう。また、性格に関しても、自分を下げるような言い方は控えます。
ポジティブな言い換えの例は、以下のとおりです。
ネガティブ | ポジティブ |
優柔不断 | 思慮深く慎重なため、子どもにとってよりよい保育活動を提案できる |
飽きっぽい | 好奇心旺盛なため、常に子どもと同じ目線で遊びを楽しめる |
計画性がない | その時々の子どもの気持ちに寄り添った、柔軟な保育活動を取り入れられる |
気が弱い | 思いやりがあり誰にでも優しく寄り添えるため、悩みを抱える保護者対応が得意 |
頑固 | 芯が強く主体性があるため、難しいクラス運営でも目的を持ってやりとげられる |
主体性がない | 協調性があるため、誰とどこのクラスに割り振られてもうまくやっていく自信がある |
以上のように、自分のネガティブな部分をうまく言い換えてみましょう。なお、志望動機で使われがちな「貴園で勉強させていただきたい」は、不勉強であることを露呈するネガティブワードです。「貴園に貢献したい」と、ポジティブに言い換えられるとよいでしょう。
待遇や福利厚生を動機にするのは避ける
なぜこの保育園を選んだのかという理由を書くとき、待遇や福利厚生について触れるのは避けておくのが無難です。たとえ給与のよさで決めたとしても、正直に伝えてしまうことで、条件しか見ていないと思われてしまう可能性があります。さらに「よりよい条件があれば転職するのでは?」と思われることもあるでしょう。
事実であっても、採用する側としては気持ちのよいものではないため注意が必要です。応募の決め手を書くときは、保育園の理念や活動内容、職場環境などを選ぶとよいでしょう。
前の職場の悪口は書かない
前職を退職した理由などを記入するとき、前の職場の悪口はNGです。保育士の退職理由には以下のようなものが挙げられますが、わざわざ志望動機に書く必要はないでしょう。
- 職場の人間関係が悪かった
- 給与が安くて仕事量に見合っていなかった
- 労働時間が長く体力的に続かなかった
ライフステージの変化など、家庭の事情の場合は正直に言っても問題ないでしょう。しかし、人間関係や給与、勤務時間など前の職場の悪口にも聞こえるような内容を盛り込むと「また同じような理由で退職するのではないか?」などと不安を与えてしまいます。退職理由は他責せず簡潔に話し、転職先の保育園に焦点を当てることが大切です。
志望動機の使い回しはしない
いくつもの保育園を希望するとき、その度に履歴書を作成するのは大変に感じるかもしれません。しかし、志望動機の使い回しは悪い印象を与えるため注意しましょう。
保育士を志望した理由など、どこでも使えるような内容だけを記載している場合は使い回しを疑われます。自園への理解度がないように感じ、採用につながらない可能性もあります。採用担当者が知りたいのは、自園を志望した理由です。希望する保育園の特色を加え、施設ごとに最適な志望動機を考えましょう。
まとめ
履歴書の志望動機は、面接での受け答えとは異なり、事前に記載内容を検討できます。どのような内容がよいか考え、文字だけでも十分熱意が伝わるような履歴書を作成しましょう。なお、自分の経験や価値観を交えることで、内容に説得力が増します。また、保育園の特色など、共感できるポイントを盛り込むことも大切です。希望する保育園の情報を集め、よりよい内容に仕上げていきましょう。
志望動機を考えるうちに、自身が目指す保育の形が明確になってきた、という方も多いことでしょう。
保育のみならず教育面にも深くかかわりたい、一人ひとりの発達や興味関心に丁寧に寄り添いたいと考える方には、今回ご紹介した施設のほかに、教育ベビーシッター「ナニー」という働き方がおすすめです。
「ナニー」とは、子どもの身の回りのお世話だけでなく、躾など教育面のサポートも行う、保育の専門知識や経験を存分に活かせるお仕事です。
ナニーの採用にあたっては、保育士資格や保育施設での勤務経験がある方が優遇される傾向にあります。
人格形成の上で大切な乳幼児期をご家族と共に支えていく「ナニー」のお仕事もぜひ選択肢の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
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- 山本彩香
- 1988年生まれ|四年制大学で児童学を学び、幼稚園教諭一種免許と保育士資格を取得。卒業後は、児童館や保育園などで保育士として約10年の勤務経験があります。 妊娠・出産を期に、現在は保育系ライターとしてさまざまなメディアで執筆中。保育士と2児の子育て経験により、保育園側と保護者側の視点に立った「共感できる文章」を得意としています。