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デビュー2か月―すでに大活躍の新人ナニーが語る。旅を楽しむようにご家庭と出会い、一人のお子様に丁寧に向き合う喜び

2026.05.29

デビューからわずか2か月余り。すでにレギュラーを含め50件以上のお世話を重ね、「ナニーのお仕事、楽しいです!私に合っています!」と笑顔が弾けるNさん。50代のナニーデビューを「旅の続き」と楽しむ彼女の柔軟さと、「研修を信じて最善を尽くせば決してマイナスにはならない」と肝が据わった潔さは、日々現場でお子様と向き合うナニーさんに大きな力を与えてくれるはずです。

ナニーへの転身とポピンズを選んだ理由

―ナニーの世界に飛び込んだきっかけは何だったのでしょうか?

もとはピアノの調律師として自分で車を運転しあちこちを飛び回っていました。もともと子ども好きで、高校生の頃にはアルバイトでお子様3人をお預かりするベビーシッターを経験し、大きなやりがいを感じたのを覚えています。ボランティアで幼稚園生や小学生とキャンプに行ったり遠足に行ったりと、お子様との関係はずっと身近にありました。

自身の結婚と3人の出産を経てからは、少人数保育の補助員として働いていました。しかし、家庭の事情で退職。その後、生活が落ち着いたときには50代を迎えたこともあり、「体力的に激しい保育の仕事はもう無理かな、少し楽な仕事を探そう」と別の職種を見ていたんです。しかし、無意識にチェックしてしまうのは「キッズ~」や「子ども~」など、お子さまにまつわる募集ばかり。自分の心が何を求めているのかに気づき、「新しいことに挑戦するなら50代の今が最後のチャンスかもしれない。本当にやりたいことをやろう」とスイッチが入りました。 

ポピンズを選んだのは、「ナニー」という言葉に惹かれたからです。昔、イギリスのナニーが活躍する番組を見て、憧れがずっと心にあって。「ナニー」を掲げているのはポピンズだけだったので、迷わずポチッと面接に申し込みました。

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緊張の初仕事と「やっていける」という確信

―初めてのお仕事には不安はありましたか?その緊張をどう乗り越えられたのでしょうか?

もう、ガチガチに緊張しました。前日にお母様に電話をする時も、正座してマニュアルを読みあげるような状態でした。でも、自分にこう言い聞かせたんです。「研修で学んだことを忠実にやりさえすれば大丈夫!たとえプラスアルファの付加価値は出せなくても、決してマイナスに転ぶことはないはずだ」って。まずはゼロ地点にしっかり立つ! そう覚悟を決めたら、あとはお子様と向き合うだけ、と腹が括れたんです。

初仕事は送迎でした。お母様が保育園でのあれこれを細かくオーダーに書いてくださっていたので、その通りにやることで精いっぱい。あっという間に時間が過ぎました。

その時、研修で「ポピンズノート(保育記録)は必ず書く」と習ったけれど、送迎のみの場合はどう書けばいいかしら?とパニックになって。でも、書かないよりはいらなくても書いた方がいいと判断し、書けるところだけ書いてお渡ししました。緊張感は凄まじかったですが、研修という確かな土台を信じることで、一歩を踏み出すことができました。

実はナニーを始めてすぐに「私はこの仕事に向いている!」と確信し、ガッツポーズをするほどでした。集団保育のように「みんな同じ」ではなく、一人ひとりのお子さまの「今日はお散歩に行きたくないな」「今はこれに夢中なんだ」という気分に臨機応変に応えられるのがうれしくて。集団の中ではみんなのペースを乱しかねない個性豊かなお子さまも、1対1で向き合うナニーなら、その特別な才能にとことん向き合うことができます。「天才だわ!」と惚れ惚れできる面白さがあります。

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バックパッカー経験で養った視野の広さと現場対応力

―バックパッカーとして世界を旅していたそうですね。その経験は今のお仕事にどう繋がっていますか?

20代の頃、オーストラリアの農場で働いていました。トラックの荷台に乗って「今日はメロンだ!マンゴーだ!」と国籍が違う仲間と収穫へ向かう毎日でした。その後も東南アジアを半年かけて放浪しました。 こうした経験で視野が「バーン!」と広がったんです。世の中には色々な人生を歩んできた、色々な考えの人がいると実感できたことは、今の仕事にも役立っています。毎日違うお宅へ伺い、初めての駅で迷いながら目的地を目指すのも、初めてのお子さま、お母様に出会うのも、私にとっては旅の続きのようで、お母様から頂いたミッションを一つずつクリアすることがゾクゾクするほど楽しいんです。

保護者様との信頼関係の築き方

―保護者様とのコミュニケーションで意識されていることはありますか?

やはり家庭にナニーが入るというのは、お母様にとってはハードルが高いことだと思うんです。あるご家庭に伺ったとき、洗面所の場所などは細かく教えてくださるのですが、一切目を合わせてくださらないお母様がいらっしゃいました。「きっと何度も色々なナニーに同じ説明をして、お疲れなんだろうな」と察しました。そこで私は、お母様の目を見てこうお伝えしたんです。 

お母様、何度も同じ説明をさせてしまい申し訳ございません。私は今日こちらに伺うのが初めてで不慣れな点もありますが、一生懸命務めます

すると、お母様がパッとこちらを向いてくださり、そこから一気に会話が弾むようになりました。お子様だけでなく、お母様のお気持ちを尊重することも信頼していただくためには欠かせません。
お受験塾への送迎を担当したときは、周りのお母様方から浮いてお客様の品格を落としてしまわないよう、襟付きのトップスにジャケットを羽織ります。「知らない」では済まされない世界があることを学び、確実に私の世界も広がっています。

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Nさん流「エデュケア」の極意

―Nさんならではの遊びの工夫を教えてください。

↑本来の使い方ではなく、ことばを増やすためにカードも使います

私の最大の強みは音楽です。お宅におもちゃのピアノやキーボードがあれば、絵本を読みながら即興で劇伴をつけます。ゾウさんは「ドシーン、ドシーン」、うさぎさんは「ピロンピロン」と音を出すだけで、お子様の食いつきが全く違います。

 寝かしつけの時は、おなじみの童謡をあえて「短調」に変えてゆっくり歌うんです。するとお子様の心が落ち着いて、自然と眠りに誘われる。

あえて「鳥が1冊飛んでるね」ととぼけてみせて、お子様に「違うよ!」「1羽だよ」とツッコんでもらう。そんな風に、やりとりを楽しみながら自然に学べる工夫をしています。

訪問時からずっと泣いているお子さまもいらっしゃいます。そんな時には、ポケットからパペットの「パンちゃん」が登場します。「ごめんね~、パンちゃんがどうしても〇〇ちゃんに会いたくて来ちゃったの~」と。パンちゃんを介して対話すると、お子様の心の窓がスッと開くんです。パンちゃんにはいつも助けられています。

家族が支えるナニーの道と、今の秘かな楽しみとは・・・

―ご自身も3人のお子さんを育てるお母様ですが、ナニーのお仕事をご家族は応援してくださっていますか?

ナニーを始めてから、主人が「以前より生き生きしてるね」と言ってくれるんです。ナニーの仕事が私に合っているようで、家庭でも優しくなれているのかもしれません。
子どもたちも協力的で、中学2年生の息子は、私がナニーの仕事の日は自分から進んでお風呂掃除を代わってくれるようになりました。娘たちも、お世話に興味があるようで、私の話に耳を傾けてくれます。家族の理解とサポートがあるからこそ、お世話に打ち込めています。

―ご自身の育児経験と、お客様宅でのお世話に違いを感じることはありますか?

正直に言えば、自分の子育てでは「やってはいけない」と言われることもたくさんしてきました。反省ばかりです。でも、昭和育ちの私が令和の育児の現場に入り、お母様方がお子さまの意見を一個人の意見としてきちんと尊重されている姿を見て、とても勉強になっています。

自身の子どもではないからこそ、一歩引いて、大きな目で見守ることができる。今の私には、そんな心の余裕があります。自身の子育てでの反省を活かしつつ、新しい時代のいいところをどんどん吸収して、自分自身もアップデートしていきたい。それが今の私の密かな楽しみなんです。

これからの目標とメッセージ

↑彼女が携えるバッグは、まるで現代の「メリー・ポピンズ」。中からはパペットやフラッシュカード、そしてお子さまを笑顔にする無限のアイデアが次々と飛び出します

―ナニーのお仕事のやりがいと今後の目標を教えてください。

お世話が終わって帰るとき、「また来てね」「次はいつ来るの?」と言ってもらえた時、心からこの仕事を選んで良かったと感じます。

また、ポピンズのコーディネーターやコンシェルジュの皆さんが、こまめに連絡をくださり、お仕事をどんどん紹介してくださる。私は現場に行くだけでいい。これがどれだけありがたいことか!調律師の頃は、自分でスケジュールを管理してお客様に連絡をし、日程調整からすべて一人でやっていたので、裏方で支えてくださるスタッフの皆さんの大変さ、ありがたみが人一倍わかるんです。いつも本当にありがとうございます。

今後は、家事のオプションもきちんとやっていきたいですし、居宅保育園事業やポピンズナーサリースクールのお世話にも入って現場を知っておきたいと思っています。自分の知らない世界を知ることは、私自身の人生の学びにもなっています。

良い経験、学び、全てポピンズに出会えた事で私の新しい人生が始まりました。

更に精進してまいります。

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この記事を書いた人

ナニーメディア編集部
ナニー・ベビーシッターなど保育業界を目指す人のための情報メディア「ナニー メディア」編集部です。

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